事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

Black Lives Matter

2020-06-12 | ニュース

「有色人種は制度に見捨てられている。白人の制度だ。壊れた水道管がアパートの階下に住む人々の部屋を水浸しにするように。この欠陥制度は彼らの生活を不幸にしているが、それを直すのは彼らの仕事ではない」

落書きアーティスト(そんな肩書きだっけか)バンクシーが、警察による黒人殺害事件に怒って。最初から政治的な人ではあったけれども、よほど怒っていることがその作品からもうかがえる。

それも当然だろう。白昼堂々、公衆の面前で8分46秒にわたって黒人男性ジョージ・フロイド氏は白人警官によって押さえつけられ、絶命した。通行人が撮影したその動画は一気に拡散し、全米におけるデモや暴動の引き金になった。

世の中にはたくさんのまがいものスナッフ・フィルム(実際の殺人を撮影した、というふれこみの)が存在するが、これは正真正銘の殺人ビデオだ。わたしは怖ろしくて見ることがいまだにできないでいる。

騒動をあおるかのように、大統領は軍の出動の可能性をほのめかす。自国民に銃口を向けようというのだ。もちろん、彼の頭の中にある国民とは、自分に投票してくれる人間だけなのだろう。しかしこの恫喝は失敗に終わり、支持率は低下し、再選の可能性は小さくなっている。

デモの様子を見ながら、国が壊れるのは簡単なんだなあと嘆息。気に入らない人間はすぐに首を切ってきたわけだから、裸の王様のまわりに残っているのは無能なイエスマンだけだろう。

そんな男の体制でアメリカが“再び輝く”ことなどできるはずがない。国民を統合しようという気がまったくないのだし。

なにより、この男が核兵器の発射ボタンを押せる状況がわたしには怖くてならない。コロナだけでなく、世界中が“息ができない”でいる責任の一端は、確実に彼にある。

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