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2020年5月号「上限撤廃。」はこちら。
国家公務員の定年を、段階的に65才にまで引き上げることを目的とした「国家公務員法等の一部を改正する法律案」は、まさしく予想もしなかった展開に。
当初はやる気のかけらも見せなかった内閣が、なぜかいきなり(そんな印象)閣議決定し、あっという間に国会へ。
その内容を見ると、引き上げのペースが想定のもっとも速いペース(3年で1才ではなく、2年で1才)が選択されていたのです。なんか、ひたすら急いでいる。
それ以上に意外だったのが、この法案について、与党も野党も反対の姿勢を見せなかったこと。労働組合が支持母体になっている政党ならともかく、小さな政府を志向する政党までが賛成にまわることが予想されました。
あれ?定年延長について、いつのまに国民的コンセンサスができあがっていたんだろう。3年前にこの事務部報で延長を特集したときは、週刊ポストなどが壮絶に批判していたのに。
……とぼけるのはやめましょうね。その原因は「悪役」が登場したことです。そう、例の検事長の定年延長を目的とした(と想像される)「検察庁法の一部を改正する法案」が“束ねられて”いたことで、ある女性が
#検察庁法改正案に抗議します
とツイート。あっという間に拡散し、しかもいつもは政治的発言をひかえていた有名人までが参加して大騒動になったのはご存じの通り。ちなみに、わたしはむかしから小泉今日子はガッツのある人だと思ってました。
おかげでこの法案は引っこめられたのですが、束ねていた方の国家公務員の定年延長までが継続審議あつかい……と思ったら廃案になってしまいました。
ある議員は開き直ったか
「公務員だけ定年延長されていいのか」
と、今さらな発言をかましてひんしゅくをかっていますが、次の国会にどのような形で提案されるのか、おかげでまったく読めなくなってしまいました。また、文春のスクープで肝心の検事長が賭け麻雀で辞職したのは、ことの本質を見誤らせる残念なことではあったなと。
それはともかく、定年延長についてはこの職場のほとんどの人たちに影響します。
「ゴールラインが逃げていく」
と悲観的にとらえる人もいます。しかし前にも紹介しましたが
40代と50代の職員数は20代と30代の職員数の約2倍
という現実を考えると、定年延長は不可避ではないかと愚考します。再任用されて、給料日のたびにしみじみしている学校事務職員は痛感していますよ(+_+)
本日はある理由で「アメリカン・グラフィティ」の、ウルフマン・ジャックのあの名シーンを。オトナになる瞬間って、これよね。
PART2「特別徴収税額通知書」につづく。