事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「流浪の月」凪良ゆう 東京創元社

2020-06-05 | ミステリ

わたしの美しい庭」は絶品だった。中学の図書館の蔵書としてぴったり。ところがこの本屋大賞受賞作品は「あれはちょっと」ということだった……けれどもやっぱり購入してました。

で、どうして中学に向かないと考えられたかというと、うん、まあわからないではないかな。

ただし、このミステリ(だって東京創元社の本ですよ)は読者をみごとにうっちゃってもくれるわけで……ああああ紹介がむずかしいな。

構造としてはダークサイド・オブ・わたしの美しい庭なんだけど、あ、逆か、こっちの方が刊行は先なんだからあっちがサニーサイド・オブ流浪の月ってことか。

すばらしい作品です。マジで最初はどうなることかと思いましたが(笑)

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「ラッシュライフ」(2009 東京藝術大学)

2020-06-05 | 邦画

うわあ、これまた「愚行録」に続いて見るのやめようかなと途中で思いました。

伊坂幸太郎のあの傑作を芸大大学院修了生たちが映画化。「ある人物の1日が、別の人物の1日につながる」というコンセプトのもと、4人の1日が4人の監督によって描かれる。

と聞くと学生の卒業制作かよ、と思われるかもしれないけれど、役者はあの泥棒の黒澤(大好き!)に堺雅人、加えて寺島しのぶ柄本佑板尾創路筒井真理子佐藤江梨子と豪華版。おまけに映画監督のほうの黒沢(清)まで特別出演。

がしかし、やはりこの題材はプロフェッショナルによってウェルメイドにつくられるべきだった。

最初のパートはなんと「ディストラクション・ベイビーズ」の真利子哲也が撮っているんだけど、セリフが聞き取れないし画面が暗すぎて何が起こっているのかわからない始末(笑)。再映画化を強く望みます。

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