国民のすべてのDNAデータを登録すれば、犯罪検挙率は劇的に向上するはず。その計画を推し進める天才科学者(二宮和也)は、ある事件の犯人がAIによって自分であると特定されたことを知り、逃亡する。刑事(豊川悦司)は、なにか裏があると感じて……
誰でも指摘できると思いますが、これ「マイノリティ・リポート」がヒントになってますよね。犯罪を未然に防ぐシステムが構築された世界で、その担当者が殺人者になると予告される。こちらの逃亡者と追跡者はトム・クルーズとコリン・ファレルでした。スピルバーグの傑作。わたし大好きなんですよ。
で、似ているからといってこちらがつまらないわけではなくて、原作は東野圭吾だから意表をついた展開を用意している。そこは気づかなかったなあ。
これ、二宮和也が主演でないときつい作品だったかも。あの人は演技がうまいもんなあ。受ける豊川悦司もいい。監督は大友啓史。共演は鈴木保奈美、生瀬勝久、杏、水原希子。