What's Your Name_××× - LUV 2 SHY
9月号PART7「二刀流」はこちら。
「とにかく言葉にしない、語らない。菅義偉首相からは何を目標にしているのかということを全く聞けない1年だった。それは菅首相が単に口下手なのではなく、そもそも理念やビジョンがなかったからだと思う。」
京都大学の落合恵美子教授。
「『安全安心』なんて、本来当たり前ですよね。あまりにもそればかりだから、周囲はばか負けしてしまうんです」
コラムニストの能町みね子氏。ちなみに、ばか負けというのは相撲用語で、相手にあきれはててこちらがばかばかしくなり根負けする、という意味。
「官僚そして国民にとって、菅義偉政権以上に悪い政権は、今後、生まれないだろうと思いたい。」
ご存じ、元文部科学省官僚の寺脇研氏。
……いやはやボロクソに言われております現首相。
それでもついこの間まで、わたしは再任されるのだろうと思っていたし、世間もそう読んでいたわけじゃないですか。それがもう坂を転がり落ちるように支持率は下がり、地元の横浜市長選では惨敗。強気で攻めていた人間が弱みを見せるとここまで叩かれるか。
この人の特徴は(そしてそれは前首相の特徴でもある)、あからさま、という点だ。官僚の人事に露骨に介入し、「パンケーキを毒見する」でも活写されたようにマスコミにも恫喝的に接する。オトナのたしなみとしてそういうことは恥ずかしくてできないはずだが(あるいはオモテに出ないようにやるか)、安倍~菅体制は恬として恥じることはなかった。
自民党の総裁選にわたしはあまり興味はないが、どう考えてもいちばんまっとうな候補が最下位に終わりそうで、極右と言っていい候補が前首相からプッシュされている状況を見ると、ああこの党はすっかりゴリゴリの保守党になってしまったんだなと思う。
きっとあからさまなことがこれからも続くんだろう。とりあえず、ばか負けしないように気をつけよう。
本日の1曲はLUV 2 SHYの「What's Your Name×××」
m.c.A.Tこと富樫明生の才能が爆発した曲。スナックでこれをひとりでカラオケで歌っていた女性がいたのには本気で驚いた。やるなー。
PART2「Nスタ!」につづく。