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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「レミニセンス」Reminiscence(2021 WB)

2021-09-24 | 洋画

環境破壊と戦争のために水没しつつある世界。退役軍人のニック(ヒュー・ジャックマン)は、かつては拷問の道具だった記憶(レミニセンス)潜入装置を使い、記憶を再現する商売で糊口をしのいでいる。ある犯罪者の捜査に協力し、記憶を探っていると、そこにはニックにとってのファム・ファタル(運命の女)の姿が……

水浸しのマイアミという設定がまず泣かせる。水しぶきをあげて疾走する列車は「千と千尋の神隠し」のようだし、乾いた土地が金持ちに占有されているという世界観もSFではおなじみのものだ。タンクのなかで水(羊水的なツール)にひたり、深層心理にたどり着くのはケン・ラッセルの「アルタード・ステーツ」を想起させます。

しかしこれらのSF的意匠をはぎとってしまえば、この映画はきわめてまっとうなハードボイルドミステリだ。

生活に疲れた探偵が、性悪かもしれない美女を探す過程で理不尽な暴力に遭遇する。卑しい街を行く孤高の騎士。ヒュー・ジャックマンはまさにはまり役。おまけに彼を愛する助手の女性が射撃の達人というのも憎い。

製作は兄のクリストファー・ノーラン作品で脚本を書いていたジョナサン・ノーラン。脚本と監督はジョナサンの奥さんのリサ・ジョイ。冒頭のつぶやきがラストに効いてくるあたり、この夫婦は周到。

運命の女を演じたのはレベッカ・ファーガソン。凄腕の助手はタンディ・ニュートン。どちらも美女でなければ成立しないお話なのでこのキャストは正解。で、この二人はどちらも「ミッション・インポッシブル」でヒロインを演じている。トム・クルーズはそのあたりしっかりしてるもんなあ。

さて、このお話にどんな決着をつけたかと言うと……うわ、そう来たかあ。なぜ、「記憶」というタイトルにしたかが判明し、観客はしみじみ。もちろんわたしもしみじみ。

コメント (4)
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ミョウガ&クルミ

2021-09-24 | 日記・エッセイ・コラム

Emerson, Lake & Palmer - Nut Rocker - Live in Switzerland, 1970

「伍長、久しぶりのミョウガですね。」

「それとクルミな。すっかり忘れてた」

「(しまった。まだ食べてもいないのにもの忘れネタだ。そろそろ来てるな)そ、そうですねえ」

「ミョウガって穫るのに腰が痛くて痛くて」

「(頭だけじゃなくて腰もか)」

ミョウガを食べるともの忘れするというネタ自体が時代遅れかも。誰も知らないでしょ(笑)

うちのクルミはよそ様が稲刈りするのに邪魔になるので急いで拾いました。んで、水を張ったバケツに一週間。そして皮をむく。そして干す。だけど食べたことないっす<(_ _)>

クルミを割る道具は百均で売っているそう。それだとチャイコフスキーやエマーソンレイク&パーマーの立場が……

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