川柳篇はこちら。
「昨日は猫のケガの治療に時間がかかり、妻ととみ将へ。さあ刈屋の梨を買いに行こうと思ったら」
「どうしたんですか伍長」
「どこも売り切れ。」
「今年は壮絶な不作らしいからなあ。でもあきらめないぞ」
「食い意地だけは誰にも負けませんもんね」
うちからわずか10分の刈屋(かりや)という地区の梨は高級ブランドになっている。まことにけっこう。ところが、春の霜のせいで収量は3割から4割減だとか。
おかげで、まあ何とかかんとか手に入れていたその梨が今年はきつい。
お昼にラーメンを食べてそれで梨を買いましょうというレベルの話ではなかったの。
「勉強になったな」
「勉強になったわね」
日曜は気合いを入れて9時半に刈屋へ。どわあああ、なんだこのクルマの量は。メジャーどころはもう満杯。ということで行ったこともない小さな店(じゃなくて普通の農家なんだけどみんな)へ。
「売ってもらえますか?」
「いいですよー」
問題はそのお味。
「食べてみて」妻の顔がすでに予告している。
「おいしいねえ」
「おいしいでしょ」
「大当たりだなあ」
「大当たりよね」
今年は柿もリンゴも梨もみんなダメ。でも刈屋の梨は量はともかく味は最高です。
またしても笑楽篇につづく。