事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「ぼくのおじさん」(2016 東映)

2021-09-25 | 邦画

「コタキ兄弟と四苦八苦」がむやみに面白かったので、山下敦弘監督作品をチェックしていたら、なんと北杜夫原作のこれを見逃していた。しかも主演は松田龍平。どうして見ていなかったんだろう。

生活力も運動神経もまるでなく、兄の家に居候する哲学者。甥っ子をだしにお小遣いを稼いだりする知恵はある。まあ、高等遊民である。明治期の高等遊民を描いた夏目漱石原作の「それから」に主演したのは龍平の父、松田優作だったなあ。

あちらの主人公は壮絶な悲恋に突き進むが、こちらのおじさんは日系四世のエリー(真木よう子)にひとめぼれ。金もないくせにハワイまで追いかけていき……

ひたすらにゆるい物語。気持ちいいです。どうやら主人公は北杜夫自身がモデルらしい。子役たちがいい味をだしているし、兄夫婦が宮藤官九郎と寺島しのぶという無駄な豪華さ(笑)

北杜夫にしても、井上ひさしにしても、どうにも山形ゆかりの巨匠たちが忘れられがち。そういえば自分も読んでいない。久しぶりに読んでみようか。

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うまい店ピンポイント 墓参りはいきました きよ

2021-09-25 | 食・レシピ

お留守番の「仁」篇はこちら

「昨日はお墓参り。妻の父方の墓のすぐ近くにあった『きよ』へ」

「伍長、わたくし申し上げてもいいですか」

「なんだ」

「そういう親戚づきあいとかもできる人だったんですね!」

「たまにね」

……そういうことが苦手だからなあ。

にしても、寺がどのように仕舞うのかがこんなに如実に現れるなんて。母方の方は寺自体がまったくなくなり、

「駐車場だいじょうぶだったっけ」

「それどころか」

敷地のほとんどが駐車場。ちゃんと除草している人がいるみたいで安堵。

逆に、父方はすんげー威容を誇っている。いろいろと考えさせられます。

あ、「きよ」はもちろんおいしかったです

ってことで函太郎最新篇につづく

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