歴史探偵「どうする家康 名場面総選挙」ライブストリーミング
第43回「関ヶ原の戦い」はこちら。
行政府としての幕府が誕生(復活?)し、戦功のあった武人たちの居場所がなくなっていくのではないか、と見せて……な回。
本多忠勝(山田裕貴)は目を病み、榊原康政(杉野遥亮)は腸がいけない。もう出番はないと康政は諦観しているが、忠勝は“西に睨みをきかせる”ために異相の自画像を描かせ、まだまだだと槍をつかむ。
テーマソングもBGMも、ほとんどピアノでしか流れない回だったが、ふたりの立ち会いの瞬間からいつものブラスが入る演出がすばらしい。
関ヶ原が豊臣家内部の争いという形である以上、家康が天下をとるためにはアタマと同時にチカラも必要になってくる。それなのに二代将軍となる秀忠(森崎ウィン)はたよりない。
才ある者は後継ぎには向かない、それに関ヶ原に間に合わなかったので豊臣の受けも悪くない……という本多忠信(松山ケンイチ)の口車に簡単にのる秀忠。やれやれ。
家康の母である於大の方(松嶋菜々子)が久しぶりに登場。北政所(和久井映見)に
「この子は寅年生まれなどではありませぬ。兎です」と暴露。
「いつまでそれを信じていたのです?」との問いに
「今日まで」
とショックを受ける家康がおかしい。そして、このエピソードが忠勝と康政がいつから家康を主君と認めたかにつなげてみせる脚本も周到。
わたしは小学校4年生くらいだった娘に
「サンタさんを何才くらいまで信じてた?」
と不用意に訊いたら
「あたし、まだ信じてたのに!」
と怒られてしまったことを思い出しました。
大坂城の柱の傷で、秀頼の成長と徳川四天王の退場を一気に描くラストも考えてある。ただ、ついに登場した秀頼役が、旧ジャニーズ事務所のなかでもスキャンダルのあったお兄ちゃんだったのはリスキー。
あ、今回の動画はこのブログでは再生できなかったんだ。YouTubeんとこをクリックしてね。
第45回「二人のプリンス」につづく。