ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

ゲンジボタル

2016-06-01 22:29:23 | ゲンジボタル

シリーズ「ホタルの写真を撮る」その4

 ゲンジボタル Luciola cruciata Motschulsky, 1854 は、ホタル科(Family Lampyridae)ホタル亜科(Subfamily Luciolinae)ホタル属(Genus Luciola Laporte, 1833 )で、日本固有種の代表的なホタルである。5月中頃から九州で発生が始まり、桜前線と同じく順に北上し、関東では、神奈川県と千葉県の一部では5月下旬頃から発生し、東京都奥多摩では7月上旬に発生する。
 このブログでは、シリーズ「ホタルの写真を撮る」ということで紹介してきたが、今回は、成虫のマクロ撮影を紹介したい。(光景は次回)以下には、作例として6点の写真を掲載した。

 ゲンジボタルのマクロ撮影でポイントになるのは、発光している様子を撮ることであるが、図鑑的には発光と体の様子を収めたい。そのためには ストロボが欠かせないが、自然発生地におぴて人工光を浴びせることは、配偶行動の妨げになるので、写真1~3では人口飼育して羽化した個体を自宅の室内でセットを組んで撮影したり、繁殖場所から離れたところで撮影している。シャッターはバルブで、絞りは開放にして、まず発光を撮影し、その後F22まで絞ってストロボを上方から発光させてシャッターを閉じる方法で撮影。最近のカメラ(レンズ)では、予め絞った値のまま撮影するしかない。その場合は、ストロボは後幕シンクロすれば良いが、発光は写りが悪いという難点がある。
 デジタルカメラのISO感度が高くても粒子の荒れない画像が得られるという利点を生かすと、自然発生地においてもストロボを使用せず撮影できる。図鑑的ではないが、自然なホタルの 写真になる。写真4~6
 ホタルの飛翔風景写真は、簡単で誰でも撮影できるが、このような発光しているマクロ写真は、ゲンジボタルの生態学的行動パターンを知っていないと撮影はできない。

ゲンジボタルの写真

ゲンジボタル
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm F3.5
FUJICHROME Provia400F Professional

ゲンジボタルの写真

ゲンジボタル
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm F3.5
FUJICHROME Provia400F Professional

ゲンジボタルの写真

ゲンジボタル
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm F3.5
FUJICHROME Provia400F Professional

ゲンジボタルの写真

ゲンジボタル
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F2.8 4秒 ISO 1000

ゲンジボタルの写真

ゲンジボタル
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
バルブ撮影 F2.8 10秒 ISO 1600

ゲンジボタルの写真

ゲンジボタル
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
バルブ撮影 F2.8 3秒 ISO 200

ゲンジボタルの写真

ゲンジボタル
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
バルブ撮影 F2.8 3秒 ISO 200

ゲンジボタルの写真

ゲンジボタル
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
バルブ撮影 F2.8 9秒 ISO 200

ゲンジボタルの写真

ゲンジボタル
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
バルブ撮影 F2.8 9秒 ISO 200

ゲンジボタルの写真

ゲンジボタル
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
バルブ撮影 F2.8 9秒 ISO 200

ゲンジボタルの写真

ゲンジボタル
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
バルブ撮影 F2.8 9秒 ISO 200

ゲンジボタル
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
バルブ撮影 F2.8 9秒 ISO 200

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (多摩NTの住人)
2016-06-02 07:38:58
満月にホタルは、幻想的な写真ですね。素晴らしいです。当方で数年前にホタルを見に行きましたが、また見たくなりましたね。
返信する
コメントありがとうございます。 (ホタル)
2016-06-02 22:38:49
多摩NTの住人様、
いつもコメント頂き、ありがとうございます。
ぜひ、自然の中のホタルをご覧ください。
多摩NT近くでは、そろそろ発生している頃です。
日本ホタルの会では、一般と会員の方向けに観察会も行いますので、よろしければご参加ください。
返信する

コメントを投稿