ツマキチョウ Anthocharis scolymus ( Butler, 1866)は、シロチョウ科(Family Pieridae)ツマキチョウ属(Genus Anthocharis)で、学名の Anthocharis は、ギリシャ語の複合語(Antho+caris)「花を愛するもの」という意味である。日本全土に分布し、夏から冬の間を蛹で過ごし、翌春羽化する年1化、春だけに現れるスプリング・エフェメラルである。
今日は、59歳の誕生日である。天気は快晴で日中の気温は21℃まで上昇。春本番の日和である。久しぶりに昆虫の写真を撮ろうと里山に出掛けた。写真撮影は先月の19日以来で、昆虫写真は昨年の9月25日新潟でトンボを撮って以来である。昆虫撮影なので、カメラは Canon EOS 7D でこちらも半年ぶりの使用である。
午前8時半に自宅を出発し、下道で1時間半で到着。平日であるからだろう誰もいない。この場所を訪れるのも3年ぶりであり、少しだけ環境が変わっている。そのためか、探索を開始するが一番の目的の昆虫の姿がない。
小一時間ほど待ってみたが、一向に現れない。仕方なく帰ろうとすると、草原の上を白いチョウが何頭も舞っている。近づいてみると、ツマキチョウであった。このチョウを見るのも、ずいぶん久しぶりである。折角なので、
今回はツマキチョウで楽しませてもらうことにした。
ツマキチョウは、かなりせわしなく飛ぶため、飛翔写真は難しい。ましてや持って行った300mmレンズでは無理である。しかし、ほとんど止まることもない。しばらく観察していると、近くを通った時に
必ず止まる花があった。それならばと、そこで待機して何枚か撮影。その場所では、これまた久しぶりのチョウも出現し、数枚を撮影。これは次の投稿で掲載したいと思う。
半年ぶりの昆虫撮影で勘が鈍っており、ピントも構図も甘いが、春の陽のひと時を十分に楽しむことができた。ツマキチョウを撮らなければ、心折れながら、逆にストレスを抱えたまま帰宅したことだろう。(以下掲載の3枚目だけは、2012年の撮影)
ツマキチョウを見ると、クモマツマキチョウにもまた会いたくなるが、今年は、とにかく季節の進み具合が早い。例年4月下旬に満開になる津南の「中子の桜」が もう満開。十日町の美人林にはほとんど雪が残っていない状態だという。今後の予定を組みなおす必要がありそうだ。
以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。
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