ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

ホタルの幼虫放流について

2006-04-01 09:58:28 | ホタルに関する話題
今年も、春になってからホタルの幼虫を放流した所は全国的に多い。ホタルの幼虫を放流することは、けして悪いことではない。しかし、放流の時期が3月であるということとそれだけに頼っていることに大きな疑問を感じる。

ホタルが一生を通じて安心して暮らせる環境を取り戻す努力はしないで、終齢になるまで育てた幼虫を放流するのはおかしい。
放流するならば、7月か8月のホタルの幼虫が孵化した直後、もしくは台風が去った後の10月頃に行うべきである。飼育すれば観察もできるから、環境教育上も大切だが、実際は、なるべく沢山のホタルの成虫が飛ぶようにと人工養殖しているにすぎない。人が見るためだけに無理矢理ホタルを復活させている。これをホタル保護とか、自然環境保護と思うことは間違いである。こうしたことを推奨し指導する者の中には、単なる飼育屋がビジネスとして行っている場合もあるからあきれてしまう。今後は、マスコミも記事にする前にホタルや自然について勉強してほしいと思う。

是非とも、「自然環境を取り戻した努力の結果、ホタルの幼虫放流をしなくてもホタルが飛んだ。」というニュースを多く聞きたい。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おっしやるとおりです (自然を尋ねる人)
2006-04-07 14:30:18
明日ホタルの同好会を発起総会を開きます。

イベントの話や観光の話も出るでしょうが私が発起人代表ですし、事務局を引き受けていますから人工の光はホタル生息地ではつけないし、イベントをして飲み食いの場は提供しません。

静かにホタルを観賞し、その話題でお年寄りと民生委員の間のコミニュケーションを取り、子供たちには飛ぶ綺麗さを頭に入れていただいて環境保全やゴミを捨てない教育を学校へ出かけて行う予定を話します。

又何かあれば教えを請いますのでよろしくお願い致します。
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Unknown (管理人)
2006-04-07 23:17:18
コメントありがとうございます。ホタルは自然環境の結晶とも言える昆虫です。一部の人々は、ホタルが飛びさえすれば環境が整ったと考えがちですが、実際は違います。ホタルを通じて自然環境を学ぶのであれば、ホタルの生態や生息環境とその仕組みを知る必要がありますし、ホタルを復活させるのであれば、その仕組みを再生することが、目指すべきことだと思います。自然環境あってのホタルであることを忘れてはならないと思います。
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4月7日の続き (自然を尋ねる人)
2006-04-09 11:23:29
昨日堂々川ホタル同好会発起総会を開きました。参加者はまだ少ないですが輪が広がっており将来性のある同好会になりそうです。

良かったらブログを見てやってください。
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ホームページを見て (自然を尋ねる人)
2006-04-09 11:45:26
度々のコメントしつれいします。

ホームページを見させていただきました。綺麗な写真がいっぱい載せてありますがこの写真を利用させてもらえませんか。

今、小学校3校より総合学習の一環としてホタルについての勉強会開催を依頼されています。その資料に添付したいのです。

又昨日の同好会にて会員よりホタルの生態テキストを作って欲しいと要望がありました。

これにも使わせてもらえないか思いますが可否をお願い致します。
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写真のご使用について (管理人)
2006-04-09 19:55:18
ホームページにご訪問いただきましてありがとうございます。掲載の文章や図表につきましては、個人の使用や教育目的の範囲であれば、クレジットの表記のみで、特に承諾の必要もなくご使用いただいて構いませんが、掲載の写真につきましては、別途使用規定を設定させていただいております。申し訳ございませんが、詳細は次のページをご覧ください。

インフォメーション(著作権ついて)

http://members.jcom.home.ne.jp/hotaru-net/information.html



ホタル写真の貸出とご使用について

http://members.jcom.home.ne.jp/yy-furukawa/sale.html



よろしくお願い申し上げます。
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分かりました (自然を尋ねる人)
2006-04-15 09:25:13
内容が理解できましたので必要に応じてお願いする事があると思います。

又ホタル百科については地元の本屋さんに手配します。

ありがとうございました。
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自然「保護」? (MYMY)
2006-04-22 07:52:00
自然「保護」という言葉はそれが元になった英語を誤って日本語にしてしまった、つまり「保全」とすべきところを誤ったものです。すでに定着してしまった用語を変更するのは難しいので、なるべく「自然保護」という言葉を使わないようにしたいものです。ただし、野生生物を人為的に絶滅しないように手を尽くしたりするのは「保護」ですね。コンサーベーションの意味では、なるべく(自然)環境保全という言葉を使いましょう。



日本ホタルの会サイトの英語頁で、日本語から英語に訳された言葉に多くの誤りが見受けられます。たとえば会員募集をコレクションといっています。冒頭のメッセージも意味不の直訳英語になっています。ぜひ英語を母国語としていて日本語にも堪能な方を見つけて添削してもらうことをお勧めします。



>是非とも、「自然環境を取り戻した努力の結果、ホタルの幼虫放流をしなくてもホタルが飛んだ。」というニュースを多く聞きたい。



残念ながら、これはマスコミにとってはニュースにならないテーマです。たとえば、沖縄でサンゴの死滅はニュースになってきましたが、自然再生はニュースになりません。人為的にサンゴを増やそうという行為はニュースになっていますが、これは環境問題をバイパスすることにつながり、本質的な環境保全とはそぐわないのですが、マスコミはそこがわかっていないのです。彼らを含め、一般的な教育と啓蒙が大切です。
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Unknown (管理人)
2006-04-22 09:08:57
いろいろとご指摘をありがとうございます。

今後、改めさせていただきます。



マスコミはそこがわかっていないのです。彼らを含め、一般的な教育と啓蒙が大切です。・・・



まさにその通りで、ホタルの生態や生息環境を知ってもらうことが私の役目と思っております。
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