タイリクアカネ Sympetrum striolatum imitoides Bartenef, 1919 は、トンボ科(Family Libellulidae)アカネ属(Genus Sympetrum)で、同属のアキアカネ Sympetrum frequens (Selys, 1883) に似ているが、一回り大きく、肢のけい節の外側が黄褐色をしていること、翅の基部および前縁が橙黄色をしていること、また、オスの縁紋が赤くなること等の特徴があり区別できる。
本種はユーラシア大陸に広く分布する。日本国内には亜種が分布し、北海道から本州東北部にかけてと本州中部から九州南部にかけて分布するが、産地は局地的である。関東地方から中部地方にかけては分布の空白域がある。環境省RDBカテゴリでは選定されていないが、福島県、富山県のRDBで絶滅危惧Ⅰ類に、和歌山県、愛媛県のRDBで準絶滅危惧種に選定されている。
本種は、沿岸域の開放的な池沼、水たまり等に生息するが、使用期間外の屋外プールや、公園の池、ビオトープ等でも繁殖しているという。ヤゴ期間は、2~9カ月程度で1年1世代。北日本では卵、西日本では幼虫で越冬すると言われている。羽化後しばらくすると繁殖水域から離れ、高地に移動していると言われているが、詳細は不明である。秋になると繁殖水域にもどり産卵活動を始める。
タイリクアカネは、2013年に兵庫県にてオスを撮影しているが、今回の愛媛遠征において、オオキトンボが生息するため池で雌雄一組の連結飛翔を撮影した。掲載写真には、2013年に撮影したものも掲載した。
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タイリクアカネ/連結飛翔
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 400 +1 1/3EV(撮影地:愛媛県 2018.10.07)
タイリクアカネ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X / 絞り優先AE F9.0 1/800秒 ISO 800(撮影地:兵庫県小野市 2013.11.02)
タイリクアカネ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X / 絞り優先AE F9.0 1/800秒 ISO 3200(撮影地:兵庫県小野市 2013.11.02)
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