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お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

法事の意味

2006年11月19日 | 仏教
  一般に仏事は「亡くなられた方のためにしてあげる」的な考えの方が多いのですが、浄土真宗での仏事の意味は、「今は悟りの仏と成られている故人を縁とし、「この私」が仏法に出逢う・私の心を仏さまに問う・・つまり、故人のためじゃなくて、私のための仏事と考えます。

 故人を生前の思い出だけで偲び、感謝するだけで終わる。私一人ひとりの心が何の問題にもならない。それは単なる先祖供養であり、仏教ではありません。

 例えば、私が死んだ後、遺族が仏事をつとめてくれるとします。その時、私の生前の失敗談(美談はないので)で大笑い、盛り上がって、皆和やかにお参りしてくれるのは、それはそれで、うれしいのですが、それで、おしまいにして欲しくない。

 「仏」と成った私が、遺族に何を望んでいるか、「仏としての私の願い」に気づいて欲しい 

 それは、山あり谷ありの人生を迷わないように、仏(さとり)にアンテナ向けてしっかり、この世を生きぬきなさい。 仏の願いを受信しながら、生活しなさい。 いつも、私が心配し、見まもっていることに気づきなさい と、いう「仏の願い」です。

 私が仏さまの願いを代弁するのは、大変不遜なことですが、仏と成られた故人はそう願っておられると思います。
 
 仏の願いに出逢う・・それが仏事です。

 法専寺では、11月23日(勤労感謝の日)午後1時半より 総追悼法要を勤修します。
 これは、2年に1度、過去2年間に亡くなられたご門徒さんをご縁に布教使さん(文字通り、布教資格をお持ちの僧侶)のご法話を聞く集いです。遺族だけが参詣するのではなく、みんなで仏法を聞く集いです。どなたでもお参りください 
  
 ご法話=仏さまが私たちに願っておられること を聞くこと・・それが故人(仏さま)への一番の報恩感謝になると思います。

コメント (2)
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