散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

忘年会

2006年12月29日 23時07分42秒 | 飲み歩き・琴似界隈
仕事が終わり、個人的な忘年会。結果的には昨年と同じコースを辿っていた。まずは、1軒目寿司の「Y」へ。

今年は雪が少ないが、結構な寒風のため燗酒からスタート。今日は宴会&カウンター満席で忙しそうだ。しばらく通しの鱈子煮付、鮭の燻製でしのぐ。徐々に板さんの仕事が一段落してきたところで、イカ刺し(山わさび)、鮟肝、牡蠣フライ、ホヤ酢。イカ刺しに山わさびの鮮烈さ、鮟肝の滑らかな舌触り(驚いた。今まで食べたものの中で、格段に旨い)が印象的。

握りにチェンジ。しめ鯖、ホッキ、ホタテ、ボタンエビ、穴子、かんぴょう巻き。しめ鯖、ホッキの身が厚い。穴子は一番好きで、ふんわりした身が美味しい。最後のかんぴょう巻きにわさびを効かせ、タチの味噌汁で終了。今年も満足。

2軒目は琴似のバー「D」へ。こちらもカウンター満席の込みよう。1杯目は消化を促進させるためジンフィズ+アンゴスチュラビタース。ちょっとした苦味と香がする。

2杯目はラフロイグ18年シングルカスクSMWS。18年熟成でもかなり香りの強烈なラフロイグであるが、10年のヤンチャさはなくなり大人の味。甘い香りが時間と共に出てくる感じ。

3杯目はカルヴァドスベースでコスモポリタンの作り。やや甘酸っぱいカクテルで気持ちを和ませて、4杯目にモストウィ1979。かなり貴重なモルトの、しかもビンにはほんのわずかに残るのみ。ギリギリ間に合って飲めたようである。マイルドで後味がとてつもなく良い逸品。

珍しく途中でチーズを食べた(写真食べかけで申し訳ない)。くらくらしながら帰宅。

2006年のまとめ「展覧会編」

2006年12月29日 15時01分35秒 | ART
もう、素人の感想文なので、目をつぶって欲しい。

***
「松林図屏風」国立博物館常設展
国宝という言葉に騙されているかも知れないが、あんなタッチで驚くべき遠近感。

「美術商の百年展」東京美術倶楽部
周囲全部国宝独り占め! 源氏物語絵巻の文字の流麗さには感動。その他の洋画・日本画も巨匠ばかり(しかも観覧者が少ない)。

「浮世絵美人画の魅力」北海道立近代美術館
美人画だけでなく、当時の風俗・世相が見て取れる何度も楽しめる展覧会。

「北斎と広重展」五番館西武
富嶽三十六景+東海道五拾三次+まだまだ。あまりの物量に後半グッタリしたほどの充実ぶり。

「春のコレクション展」夕張市美術館
閉鎖になることも知らずに、静かなギャラリーで画を堪能。良い思い出になったとも言えるが…残念。

「花鳥-愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>」三の丸尚蔵館
本当に行ってよかったと思う。

「若冲と江戸絵画展」東京国立博物館
もちろん、こっちも十分興味深い展示ではあった。若冲に関しては三の丸に軍配を上げてしまうのだが、ライティングに凝った展示は見もの。

「空海マンダラ-弘法大師と高野山展」旭川美術館
八大童子立像の愛くるしさ、色彩の美しさは圧巻。変な像「深沙大将立像」も素晴らしい造形。

「安田侃の世界展」ギャラリーシーズ
偶然のチャンスでご本人にも遭遇。とても良いギャラリーであった。

「モダンパラダイス」国立近代美術館
いろいろ賛否はあったようだが、私には面白く見ることができた展覧会。類似テーマで和洋の画が対決していたのも面白かった。

「ベルギー王立美術館展」国立西洋美術館
いろいろ見た中で、洋画に関して今年の白眉はこれ。クノップフの作品がとても好きになった。

「クリーブランド美術館展」森アーツセンターギャラリー
正直あまり期待していなかったのだが、以外な好作品ぞろい。モネ、ルノアール、ピカソ等に開眼。

その他、札幌近辺での展覧会。
「藤井康子展」時計台ギャラリー:スーパーリアル作品。
「幻想の刻永遠の夢」市民ギャラリー:佐藤武の世界観にしびれる。
「サッポロ未来展」時計台ギャラリー:宮地明人の人物画がすきなのだ。
「MITORAMAXII ミトラマ島綺談」大同ギャラリー:不思議世界だが、間違いない力作。
「伊藤隆道展」北海道立近代美術館:単純な動きのはずが、なぜか目を離せない。面白い立体作品。
「ACT5展」時計台ギャラリー:輪島進一作品が面白い。
「伊藤光悦展」時計台ギャラリー:荒涼とした風景を描く。
「北海道彫像紀行-開拓-溝口 芳夫 写真展」札幌市写真ライブラリー:意外な面白さ、勉強になりました。
「自由美術展」時計台ギャラリー:森山誠、黒田孝の作品が好き。
「矢崎勝美展」時計台ギャラリー:ウルトラQのぐねぐねのような作品。
「大路誠展」ギャラリーどらーる:どらーる閉鎖は無念であるな。
「平野俊昌・白鳥信之展」道新ギャラリー:深い人生観を感じさせる人物画。
「具象の新世紀展」北海道立近代美術館:楽しく気持ちよく見ることができる展覧会。

2006年のまとめ「読書編」

2006年12月29日 14時17分18秒 | 読書
もう私は感性が麻痺しているので、なかなか感動する本というのにはお目にかからない。そんな中、今年の面白かった本は以下。

「仏像」關 信子、山崎 隆之、小川 光三
寺や展覧会ではなかなかはっきり見えないところまでクッキリ。高い本を買っただけのことはあった。

「TO THE BAR」成田一徹
各地の名バーを切り絵で紹介。シャープな切り絵がまた良いのだ。

「月の扉」石持浅海
How、Whoがテーマになることが多い推理小説で、Whyがテーマになった作品。ハイジャック犯の要求が何のためなのか、驚かされること間違いなし。

「じっくり見たい源氏物語絵巻」佐野みどり
今まで知らなかったのが愚かであった。素晴らしい傑作を判りやすく紹介。

「駅前食堂」中原淳、岩松喜三郎
東北の駅前食堂を駆け巡り、店やメニューや店の人を紹介。魂のこもった傑作。

自分10大ニュース

2006年12月29日 14時12分57秒 | Weblog
無事会社の納会も終わり、年末モードに入った。何だか年々、クリスマスや年末年始の雰囲気がなくなっていく気がするのだが。さて、以下、まさしく自分のための自分10大ニュースである。

***
第1位「大腸ポリープで入院手術」
手術と言うのもおこがましいほどの手術であったが、何しろ(記憶にある限り)初入院、初手術である。

第2位「凄い! 伊藤若冲」
かなりの数の展覧会に行ったが、最も印象深いのは三の丸尚蔵館で見た動植綵画の6点である。

第3位「松本紀行 馬・虫・ローメン」
突然思い立った松本への旅だが、馬刺し・虫・ローメンと地元の味を満喫。バー巡りも満足できるいい旅であった。

第4位「東京紀行」
今年は東京に6回行くことができた(会社さまさまだな)。展覧会・居酒屋・立ち飲み・バーとやりたい放題。15日間の滞在で酒を飲む店36軒も回っているのだ。

第5位「夕張紀行」
今年のゴールデンウィークの時点ではまだ破産の話もなく(とっくに財政破綻していたはずだが)、「結構人が来ているじゃないか」などと暢気な感想を抱いたものである。「石炭の歴史村」地下坑道は必見! だったのだが…

第6位「ころんで捻挫」
その後、手術があったので薄れてしまったが、約1週間の松葉杖生活、いまだに雪道への恐怖心がぬぐえない。

第7位「帯広法事の旅」
何しろ施主だったので、大変であった。と言いつつ、帯広美術館に行ったり、バーにも行ったり。

第8位「鑑真和上展、空海マンダラ展」
今年は北海道でも仏像をかなり見ることができた。2007年近美での空海マンダラ展も必見。

第9位「研究会で審査員特別賞、情報処理テクニカルエンジニア(セキュリティ)合格」
ま、テクニカルエンジニア(ネットワーク)が不合格だった訳だが…

第10位「図書館通い復活」
ここしばらく図書館に行くこともあまりなかったが(本を買って手元におきたいタイプ)、美術書などは流石に買えずに図書館通いをすることになった。新しいジャンルにも手を広げて、成果あり。