散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

波乱の東京(10)

2009年10月24日 23時57分29秒 | 食べ歩き
新橋に戻ってきて、行くべき場所はあそこしかない。初日に敗れ去った「餃子のO将」である。15時過ぎ、さすがに並んでいる人はいなかったのだが、店内はほぼ満席。かろうじてカウンターに座ることができた。注文はベーシックに餃子+焼きめしだ。



実は独自の粉(スパイス)をかける鶏唐揚げも食べて見たかったのだが、ボリューム的に無理な気がしていた。現に隣の若い男性は餃子と鶏唐揚げが含まれているセットを残していたようだ。私が若いころだったら、そんな根性無しなことはなかったけどな。

まずは餃子が到着。醤油、酢、ラー油もあるのだが、その他に「餃子のタレ」というのがあるので、それを使ってみよう。先ずは一つ目、なるほど「普通に美味しい」餃子だ。途中からラー油を入れて目先を変えつつたべる。



そしてチャーハンには卵スープ付きだ。チャーハンはチャーシューの食感がかなり感じられ、もちろんべちゃっとしていない。パラパラと言うほどでもないが、これはちょうど良い水分量だと思う。



ここの料理は「究極に」普通に美味しいという気がする。厨房内では連続的に料理作りっぱなしだし、活気もあって、人気のほども分る。できればもっとゆっくり食べてみたいところだが、東京では店の数と人口と人気のバランスが取れず、混雑しているようだなあ。まずは1回来ることができて満足した。

2軒目は…、外に出ると雨がぱらついてきた。行く前は、基本的に晴れの予定だったので、傘を用意していない。急ぎ銀座に行き、この時間(15時)から開いているバー「RF」へ。店の名物ハイボールを注文。



ここもハイボールブームのせいか、この時間から開いているバーが少ないせいか、混雑気味。途中、立ち飲み店のいわゆる「ダーク」スタイルになるほどの人の多さだ。ハイボール3杯に無料つまみ(クラッカーなど)で終了。

飛行機の時間までかなりあるのだが(割引切符なので、時間を前倒しに変更できない)、段々雨が強くなってきているようだ。浜松町の本屋で粘るも雨はあがらず、さらに駅から徒歩1分の角打ち店は土日休みのようで、万策尽きて、羽田空港へ。

時間があるので、缶チューハイのようなものを2缶飲み、マッサージ椅子を使い(200円)時間つぶし。羽田空港では「空気の港」というコンセプトでアート展示をやっているようだ。他にもあるらしいが、とりあえず待合室内で宙に浮いている透明人間を撮影。







後は飛行機にのり、JRで琴似駅へ。タクシーにて帰宅。ま、それほど波乱があった旅行でもないが、5時半起きで23時過ぎに帰宅すると疲れる。1日の歩数も30191歩となった。東京はつい歩いてしまう。

波乱の東京(9)

2009年10月24日 15時07分58秒 | ART
恵比寿から駒沢通を歩く。10分位と言っていたけどなあ、するとこんな表示が。


→案内はこれしか無いの…?

結局、山種美術館は10月1日に移転開館し、どうも案内表示なども全く整っていないらしい。何とかしてほしいものだが、まあ、迷うこともなくたどりついたから良しとしよう。

館内に入り、入場券を購入。荷物をロッカーに入れる。ここでちょっと困惑したのは、ロッカーの鍵がどれも閉まらないのだ。うーんと考え込んで、やっと発見したのだが、ロッカーの扉の内側に硬貨の投入口があるのだ。同じく困っていたおばちゃんに、そのことを教え、地下の展示会場へ向かう。美術館としては施設が新しく、広くなったように思える。

全体的な感想としては、私は速水御舟の作品はそれほど好みではないようだ。しかし、「炎舞」だけは、恐ろしいほどにすさまじい作品だ。

「炎舞」:本人も「もう一度描けと言われても二度と出せない色」という傑作。蛾の羽が思った以上に繊細で、背景に透明になって消えていくように見える。作品にはもちろん控えめにライトが当たっているのだが、作品全体が間違いなく光っているように見えるのだ。これは傑作だと思う。


→滅多にないことで、クリアファイルを買ってしまった。図録よりも、クリアファイルの透明感が雰囲気を出しているのだ。

「桃花」:形・色共に細やかな作品。
「昆虫二題のうち粧蛾舞戯」:これは間違いなく三岸好太郎は見ていたのではないだろうか。蛾が渦巻状に飛ぶ作品だが、炎が無い分、作品としては緊迫感が無い。

「供身像」:埴輪の顔がちょっと「イラッ」としている、面白い作品。
「婦女群像(未完)」:御舟が挑戦していた、人物群像図。習作が沢山あり、相当力を入れていたのが分る。女性の配置やなめらかな線に、藤田嗣治的な感じも受ける。もっとも線はシャープな藤田に対して、柔らかい感じだけれども。



なんやかんやとあって、もう疲れた。美術館巡りはここまでにして、新橋へ移動。

波乱の東京(8)

2009年10月24日 13時39分14秒 | ART
九段下駅から坂道を登り、山種美術館へ…。あれ、無い!?(波乱3)。私の前にいたオジサンも、どうやら山種美術館を目指していたようだが、動揺して「ここ、美術館がありましたよね」と話しかけてくる。どうやら本当に無いようだし、移転先の表示もない。そもそも移転するなんて話、あったっけ?

困惑しながら駅に戻る途中に公衆電話があったので、美術館に電話してみる。電話も番号変更になったようだが、幸い移転先の電話を通知してくれた。事情を尋ねてみると「ええ、移転しました」「場所どこでしょう」「恵比寿です。恵比寿駅から駒沢通を広尾の方へ、広尾高校の前です」「…(良くわかんねえけど)分りました」。

今回はどうしても行かない訳にはいかないからなあ。しかしここからだと、まずは渋谷に移動しよう。Bunkamuraの「ベルギー幻想美術館」を見なくてはいけない。展示作品は主に姫路市立美術館のものらしいが、私が先日姫路に行った時にはこの展覧会が始まっていたため、見ていない作品ばかりのはずだ。

全体的な感想だが、あくまで「ベルギー幻想美術館」であって「ベルギー象徴派展」じゃないもんな、と思った。私はリーフレットを見てクノップフやレオン・フレデリックの作品を期待していたのだ。作品数としてはクノップフ4点、レオン・フレデリック3点で、展示作品の中心はフェリシアン・ロップス(知らない)、ジェームズ・アンソール、マグリット、デルヴォーであった。

マグリットやデルヴォーも好きな方に入るけどなあ。「象徴派」の作品を見たかったのだが、少なくとも、激込みではない展示室にほっとする。以下、個別の感想だ。

ジャン・デルヴィル「茨の冠」:暗い雰囲気で横顔を描いた作品。
同「レテ河の水を飲むダンテ」:妙な明るさで、象徴派の雰囲気。

クノップフ「裸体習作」:柔らかいタッチ、背景の黒が独特だ。
同「女性習作」:左肩に獅子の顔が浮かぶ。クノップフらしさが出ている。
同「ブリュージュにて 聖ヨハネ施療院」:建物の上手さは只者ではない。

レオン・フレデリック「チョーク売り」:子供を抱える物売りなのだろうが、何かが違って見える。まるで哲学者のようだ。
同「アッシジの聖フランチェスコ」:3幅対の宗教的作品。羊と牧師の落ち着いた画題だが、上空を流れる雲の動きが何かを感じさせる。
同「春の寓意」:これまた奇妙なほど明るい色彩。

フェリシアン・ロップス「サテュロスを抱く裸の若い女性(パンへの賛美)」:この人は何かに抱きついている女性を多く描いているが、これが一番雰囲気がある。エロスだけではない。
ルネ・マグリット「観光案内人」:イタリアの騒がしい案内人がモチーフらしい。大砲のような顔から、騒がしい声に見立てた炎が噴き出している。ちょっとユーモラスな顔つきでもある。
ポール・デルヴォー「立てる女」「女神」「乙女たちの行進」:三部作と言っても良い、同形式で女性を描いた作品。デルヴォーと言えば暗さなのだが、これは妙に明るい。
同「海は近い」:海辺の夕闇に着衣と裸体の女性が7人。これはいわゆるデルヴォーらしい作品だ。

まあ、それなりにという感じで、恵比寿に向かおう。本屋さんで地図等を見るが、最近移転したのだろうか、何を見ても山種美術館の場所は不明である。とりあえず、行ってみるか。

波乱の東京(7)

2009年10月24日 11時11分29秒 | ART
「皇室の名宝」の展示会場に入り、エスカレータで2階へ。展示室に入室したが、すでに混雑しだしている第1室は捨て、伊藤若冲の「動植綵絵」が展示されている第2室へ。よし、まだそれほどの混雑ではないようだ。

最前列で「動植綵絵」を順次見る。段々込んでくるが、この作品を見れば周りは気にならず、作品世界に引き込まれてしまう凄さだ。約30分で一通り見ることができたが、段々人が多くなってきたなあ(最終的にはこの第2室は大混雑。ほとんど全てが人で埋まる状態になっていた)。

以下、個別感想。
狩野永徳・狩野常信「唐獅子図屏風」:大迫力。やはり永徳の描いた右隻の方が良いような気がする。
円山応挙「牡丹孔雀図」:孔雀の羽の部分が少し淡白だが、応挙の牡丹は上手いなあ。
円山応挙「旭日猛虎図」:猛虎といいつつ、可愛い目をしている。

岩佐又兵衛「小栗判官絵巻」:実に細やかな描写と色彩。これは傑作だと思う。
谷文晁「虎図」:毛並みの細かい表現。
酒井抱一「花鳥十二ヶ月図」:若冲の作品を見た後では、あっさり淡白だが、こちらの方が日本画の本流だろう。

葛飾北斎「西瓜図」:以前見た「北斎展」では展示替えで見逃した傑作。素晴らしい透明感の傑作。
高村光雲・山崎朝雲「萬歳楽置物」:螺鈿の台の上に、舞いを踊る人。
瀧和亭「孔雀鸚鵡図」:皇室に献上するのに孔雀の作品が多いようだ。これは細部がかっちり描かれ、羽が伸びやかな大作。

荒木寛畝「孔雀之図」:これはワイルド派の孔雀だ。
高村光雲「矮鶏置物」:羽の軽やかな感じが出ているのに驚き。
旭玉山「官女置物」:牙材を接合したものから、十二単の官女を作り出しているのだ。

濤川惣助「七宝唐花文花盛器」:七宝の巨大な杯状の器。
西村總左衛門「塩瀬地孔雀図友禅染掛幅」:これは友禅染の色彩に感動だ。
川合玉堂「雨後」:西洋画の雰囲気。虹を描くことで、周辺全体の光が分る。

とにかく工芸品はため息の出るようなものが多い。こういう品をあまり隠さず、公開してほしいものである。ところで本日は小・中学生が多かったため、会場内が余計に混乱していた。あいつら、グループ全員そろってでないと動けないからなあ。

最後に第1室に戻り「萬国絵図屏風」を見る。これは世界地図、世界28都市の外観、各国の人の風俗図を組み合わせた面白屏風である。これが17世紀初期に作られたものらしいから、驚きである。

以上、約2時間で、多少あきらめつつ観覧を終了し、本館の常設展示を高速で見て回る。こちらの作品紹介は、いつものように別項で。

上野から三越前を経由して、九段下へ。次は山種美術館だ。

波乱の東京(6)

2009年10月24日 09時30分36秒 | 食べ歩き
昨日早く寝たせいか、ホテルの部屋が乾燥しているせいか(加湿器はあるが)、夜中断続的に目が覚め、起床も結局5時半。明るくなる6時頃から周辺散歩(別項で写真紹介予定)し、6時半からホテルの朝食。

無料サービス(といっても、どこかには含まれている訳だが)の朝食で、これだけ品揃えが充実しているところもないと思う。おにぎり(高菜、おかか)、いなり寿司、味噌汁、具沢山コンソメスープ、サラダ(野菜、マカロニ)、ゆで卵、オレンジジュース、エスプレッソコーヒーと腹いっぱい食べる。さらに他に、パン、シリアル、フルーツ、コーンスープ等があるのだ。





8時過ぎにチェックアウトし、大江戸線で上野御徒町へ移動。「皇室の名宝」を見るために東京国立博物館に行くと、予想通りではあるが、すでに100人ほどの行列ができている。案内のオジサンが周りに言うには、博物館の券売所は9時半直前に開くので、9時からやっているJR上野駅で券を購入して並んだ方が早く入れるとのこと。私も上野駅に券を買いに行き、「すでに券を持っている人の列」に並ぶ。



そうだなあ、私の順番はざっと200番位だろうか。