散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

恒例の帯広(5)

2010年01月09日 20時30分37秒 | 飲み歩き・北海道内
夕食を終えて、帰りの電車の時間まで(約1時間半)、バー「K」へ。ここは正月休み→カクテルコンテストで臨時休業→謎の臨時休業と3回連続振られた、因縁の店である。3年ぶりだと思うが、やっと2回目の訪問となる。



1杯目は焼肉の後ということで、ギムレットハイボールにビタースを1,2滴。予想通りに、爽やか+ビタースの香り、炭酸ですっきりとする。

2杯目はマティーニ。あまりドライでなくと注文したが、これまたピタリと好みの味。3杯目はすずらんというオリジナルカクテル。珍しいことにアクアビットベースで、モモ+ペルノー+レモン(もうひとつ何か?)が入ったカクテルである。不思議と梨の味わいがする、非常に飲みやすく気のきいた味だ。

最後にアクアビットにモルトを選んでもらい、スモーキーマティーニにする。モルトはラフロイグカスクで、量が少々多かったせいか、珍しくモルトの香りがアクアビットを抑え込んだ味になった。

去年から要望にこたえて新年は2日から営業開始とのことなので、またいつか行くこともあるだろう。



久々の帯広のバーを満喫し、マイナス10度の中、駅へ。帰りの電車の中では1時間程睡眠を取り、何とかよみがえり、家に戻る。

恒例の帯広(4)

2010年01月09日 18時24分12秒 | 飲み歩き・北海道内


17時になり、夕食は恒例の「H」へ。ビール、ジンギスカン、サガリ、上タン、牛ホルモン、ナムル、キムチを食べる。牛ホルモンは綺麗な白(下写真)で、脂身が多いので焼くのが難しいが、なかなかの味わいだ。



赤ワインに切り替え、季節焼野菜と鶏モモを追加。野菜はしいたけが良い具合に焼けた。



今日はこれほど下品な客も見たことがないと言うくらいの、酔っ払いがいて困惑。この人たちも選挙権を持っているのかとか、私もめったにそういうことを思わないのだが、「民度」という言葉が浮かんできた。

後半戦はそいつらが帰って、平和が戻る。

恒例の帯広(3)

2010年01月09日 15時03分33秒 | ART

昼食後は帯広美術館へ。「はな展」ということでそれほど期待していなかったが、まあまあか。

和田英作「菜の花畠」:穏やかな風景画で、菜の花の黄色が効いている。
木田金次郎「菜の花畑の落日」:太陽らしきものが4個? 一発で木田と分かる。
関口雄揮「枯野」:芸森の隣に彼の美術館があるが、まだ行ったことないんだよな。枯野の中央を黒い小川が流れている作品。なかなか上手い。

阿部貞夫「トドワラの花(小)」:モノトーンに花だけがピンクで、こういう小品は好きだ。
野田弘志「ソーテルヌのある静物」:誰が見ても完ぺきに上手い。
高木黄史「ダリヤ」:直球すぎるが、力量が感じられる。

西條正一「牡丹」:これも花の凄味を表現できている。
はらたかよし:いわゆる博物画・植物画だが、凡百の描き手とは違う。
早瀬龍江「花園」:熱帯植物というか怪奇植物と言うか、小川原脩を思い起こさせるシュール画。戦前に日本にはシュールの系譜があったのだね。

展示物としては、あまり見たことのない北海道立近代美術館の収蔵品、函館博物館の収蔵品、伊達市開拓記念館の収蔵品があった。伊達市には、北海道ではちょっと例外的ではないかと思われる、蒔絵箱があったりするのだ。

コレクション・ギャラリーでは「美術のみ・か・た 油絵と日本画」をやっていた。ここでは高坂和子「叢・秋の幻影」が目を引いた。

■おびしんふれあいギャラリー「彫刻6人展」。市立図書館の隣に、新たに帯広信金の本店が移動したようだ。そのギャラリーでの展覧会。出品者は西村潤、富谷智、井上剛、奥山三彩、小井土満、小林一夫の6人。

その後、帯広市図書館で「高文連写真展」。弘文堂ギャラリー「君島龍輝展」。

冒頭の写真は、開拓記念館の外にある彫刻。雪に埋もれて、少しシュールな感じになっている。

恒例の帯広(2)

2010年01月09日 13時25分54秒 | 食べ歩き


さて一夜明けて、某所から帯広へ戻る。夜はマイナス12度くらいまで下がったようだが、日中はマイナス2度程度と、あまり寒さは感じない。今日の晩飯は時間が早い予定なので、まずは昼食に蕎麦でも食べよう。

帯広美術館へ行くときに、いつも気になっていた店「I」蕎麦西店に初めて入ってみた。外観からすると、「本当に大丈夫?」と言う感じの古びた店だ。

しかし店内に入ると、予想以上の客がいた。しかも、私の後も途切れなく客が来店してくるのだ。

私の注文はもりそば。お客さんが多いので、相当時間がかかるのではと思ったが、ちょうどゆで上がりのタイミングに合致し、あまり待たずにもりそばが到着した。見るからにワイルドな田舎そばだ。



食べると、麺はそば粉の感じがはっきりし(少し出るまでに時間がかかり、伸びたか? それともこういう食感か?)、ツユは甘めで力強い感じ。確かにこの蕎麦には、相当強力なツユでないと対抗できないので、相性は良いと思う。

ひたすらわしわしと蕎麦を食べ、結構腹一杯。最後の蕎麦湯がまた、濃厚で甘味があって旨かった。次回はもう少し空いた時間帯に来るか、またはこの麺で温かい蕎麦にチャレンジする手もあるだろう。他のお客さんはカシワそば、天ぷらそばを頼んでいる人が多いようだった。