散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

ロングランワイン大会

2010年01月23日 22時55分24秒 | 飲み歩き・琴似界隈
本日は二十四軒のビストロ「PE」におけるワイン会。随分久しぶりの参加になる。食べ物は、以下。

・前菜(生ハム、鹿ジャーキー、いぶりがっこ)
・2種類のチーズフォンデュ(ブルーチーズの方がパンチがある)
・キッシュ
・キャベツとアンチョビのパスタ
・鶏ソテー(多分、エビのソース。ソースをもっと食べたかったが、皿ごと取られた)
・クレームブリュレ(苦み効いている)



飲んだワインは11人参加なのに14本。全部は飲みきれず、多少残ったようだ。私が持っていったのは、モンテプルチャーノ・ダブルッツオ(果汁風味が強い)、シャトー・レゾー・ド・ポンテ1992(落ち着いた雰囲気)の2本。

驚きなのは、パトリアッシュ ペール・エ・フィス ムルソー・シャルム1971。非常に硬質でがっちりした白ワイン。ウィスキーならばもっと古いものを飲んだことがあるが、ワインでこの年数は初めてだ。よい香りに触れた気がする。

他にはバローロ2002(イタリアの重厚なワインは良い)、マッサ・ヴェッキア(にごり白ワイン)、ハンガリーの甘いワイン、など赤ワインが多めだがバリエーションが相当あって、最後まで楽しめた(味は分からなくなっていった)。

しかし皆さん、さりげなく結構良いワインを持ってきているのだね。


20100123ギャラリー巡り

2010年01月23日 17時28分25秒 | ART


今日はミヤシタ→三岸好太郎美術館→札幌市資料館→芸術の森美術館→道新→時計台→大同→富士フィルムフォトサロン→ギャラリーエッセ→三越→さいとう→ARTスペース201の12か所。

■ギャラリーミヤシタ「木村環鉛筆画展 私たちは何処へ行くのか」。またもや、本当に素晴らしい作品に出合った。まずギャラリーに入ると、左手に「私たちは何処へ行くのか」シリーズが5点ある。個々の作品に物語があり、一体何処へ行こうとしているのか、聞きたくなるばかりである。

それを見つつも、正面奥にある「ケモノの棲む島」という大作のことが気になってならない。言葉で説明すると、人間の顔を持つ奇妙な島に仔鹿が棲んでいる状態、ということになるのだが、実物を伝える言葉にはなっていないだろう。

とても大きなメッセージが作品から発せられており、簡単に消化することができない。「君たちは何処に行こうとしているのか」、いや、我が身を振り返って「私は何処に行こうとしているのか」と、考えさせられるばかりだ。画の右端では、突端に向けてレミングのように仔鹿が走り、先頭の1匹が宙返りをしつつ身を躍らせている。一体君は何処へ行ってしまうのだ…

■三岸好太郎美術館「わたしの三岸好太郎」。

今展覧会では一般観覧者のアンケートで三岸作品のベスト10を選び、順位を発表する企画がある。アンケートの際の言葉が作品の横に掲示されているのも興味深い。私はこの美術館に相当な回数来ているため、常設展では好きな作品以外、軽く流してみることが多い。しかし、他人の見方を知ると、新たな発見があるものだ。

ベスト10で意外だったのは「上海風景」。ごく何気ない風景画、しかし上海の強い日差しが感じられる作品である。私の好みからすると「陽子像」「面の男」「大通公園」「大通教会」辺りがランクインしても良いのになと思う。

多分、あまり見た記憶のない作品として「青木湖付近の風景」「読書婦人像」「裸婦」があった。「読書婦人像」はモダンなポスター原画というような雰囲気の作品だ。また、新発見の「貝殻」が特別展示されているのも必見だろう。ピンク色の海岸の砂と、青い空と海はまさに三岸作品である。

ところで、三岸好太郎美術館のスタンプラリーでスタンプが5個たまったので、「飛ぶ蝶」の切手を賞品としてもらった。前年は図録を選び、心残りになっていた品である。近代美術館との統合も噂される苦しい運営状況であるが、ぜひこれからも良い展覧会・企画をやってほしいものだ。



■芸術の森美術館「真冬の花畑」。

西村明美:真っ赤なバラの版画が白い展示室に映える。銅板の原版も展示されているのだた、これもただならぬ迫力がある。
白鳥信之:以前は人間の内面まで描くような、リアルな人物画を描いていた人。今回も人物作品は1点あるが、主に桜を描いた作品が展示されていた。遠目に見ると、独特の世界がある。
鳴海伸一:野の花の生命感を感じさせるような、リズムのいい版画である。

岡本和行:帯広美術館の「はな展」でも展示があった写真作品。花が生々しく、単なる花を超えて、人物像のようにも思えてくる。可憐な人もいれば、毒々しい人もいるのだ。
工藤悦子:遠目に見て華やか、近くによって背景の塗りや、花びら部分の細やかさを楽しむのもよい。
井桁雅臣:遠くから見た時、液体をわざとぼかして写真撮影したような雰囲気で、近づくと「こう描いているのか」という驚きのある作品。

杉田光江:タンポポの種子を柱上に配置したもの。干し草や蚊柱のようにも見える。とにかく上を見上げてしまう作品。
櫻井マチ子:暗い部屋で照明を当てられているせいもあるが、作品自体が光って見えるようだ。

工芸館の「あかりメッセージ2010さっぽろ」を素早く見る。入口すぐの八柳尚樹「風の柱」が印象的。バルンガやバキューモンのことを思い出す。



■時計台ギャラリー「鵜沼人士遺作展」。非常に端正な女性人物画を描く人というイメージで私の好みとしては…、と言う気がしていたのだが、スケール大の風景画「ミュールーズ眺望」等は新しい発見だ。また若いころの自画像と、絶筆の自画像が展示されていた。闘病中の自画像は実際の年齢以上に見え、大変な時期にあえて自分を描いたのだなと思う。

■ギャラリーエッセ「「春への序奏」展」。

古畑由理子「ひだまり」:あえて原色を大胆に使った、室内人物画。
塚崎聖子「空飛ぶ練習(広場)」:不思議な浮遊感のある作品だが、今回は上空から広場を見下ろす視点と、人物の描き方に違和感がある。


風致地区

2010年01月23日 09時39分25秒 | 写真館
私の謎の写真コレクションシリーズ、今回は「風致地区」である。恐らく、街歩きをする人は、この写真のような物体を見かけたことがあるだろう。「風致地区」=都市内外の自然美を維持保存するために創設された制度、らしいのだが、どうもあまり景観が良くないと思われる所も指定されているようである。

北海道神宮の円山公園入り口側。まあ、これは風致地区に相応しいだろう。



同じく、西28丁目側。



天神山。



大通の西11丁目付近。全然、自然が無いのだが…



バスセンター付近。ここも自然の雰囲気全くなし。



創成川界隈。都市部ど真ん中だね。



藻岩山界隈。この辺は自然があるが、公園の鉄柵に囲まれた看板は物悲しい。



多分、もっとこの看板はあると思うのだが、なかなか発見できていない。一旦ここで公開しておきたい。