散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20100121最近読んだ本

2010年01月21日 21時01分07秒 | 読書
■「密室殺人ゲーム王手飛車取り」歌野晶午
ネット上で集まった5人は互いに正体を知らぬまま、推理クイズを出し合う。その推理クイズは全て自分自身が実行した殺人事件にまつわる謎なのだ。あまりにバカバカしい、非現実的な設定と思われるかもしれないが、手だれの作者だけに、十分面白いのだ。

■「ダブルダウン勘繰郎 トリプルプレイ助悪郎」西尾維新
清涼院流水のJDC(日本探偵倶楽部)を舞台にした、探偵もの。意外に設定と西尾の文章の特徴がマッチするのではないか。

■「スロウハイツの神様 上下」辻村深月
マンガ家、脚本家、画家の卵など若いアーティストが集まり共同生活を送る。いい作品ができる人もいれば、苦悩もあり、またそこには恋愛も生まれる。最後まで何も事件が起きないと言えばそうなのだが、物語にぐんぐん引き込まれる作品だ。

■「1/2の騎士」初野晴
アーチェリー部主将が主人公となり、街の謎の事件を解く。事件も、幸運のさるを見つけて中学生が失踪したり、盲導犬の連続殺害、目的の分らない住居侵入など、不思議なものばかり。しかし残念ながら真実が分かった時に現れる犯人像がしょぼい。

■「徳利長屋の怪」はやみねかおる
いつもの登場人物が幕末で活躍する時代もの。まあ普通の水準だが、あまり勝海舟とか歴史上の人物がバンバン出てくると、興ざめである。

■「おうちがいちばん 5」秋月りす