散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20101216最近読んだ本

2010年12月16日 08時36分10秒 | 読書
■「望郷酒場を行く」森まゆみ
東京における北海道酒場としてのっている店の名前が「幾寅」。北海道の地名なのだが、知らない人も多いのでは(再読)。

■「スキャンダル戦後美術史」大宮知信
戦争画、贋作、モダンアートなど色々なスキャンダルが取り上げられている。しかし、最後の方に書かれていた美術館と公募展、芸大の問題は現在以降も継続的に影響があるのではないだろうか(再読)。

■「大人の作法」山本益博
店におけるふるまいについては、参考になるところが多いはず(再読)。

■「ふるさと遠く」ウオルター・テヴィス
1981年出版の作品で、SF的な大スケールのアイディア作品もあるのだが、過去のトラウマに由来するストーリーも多い。このころ既に、こういう傾向がSF界で出ていたのだなあと、残念な気持ちになる。70年代ニューウェーブから来た必然なのだろう。それを言うなら、50年代黄金期SFがその後、現実に対して力を持ち得なかったことが遠因になっているのかもしれない(再読)。

■「マヤ終末予言「夢見」の密室」小森健太朗
マヤ文明を信じる団体において発生した密室殺人の謎。別にマヤ文明である必然性もないし、解決にも「なるほど。こうでなければならぬ」という理由も何もない。

■「もろこし紅游録」秋梨惟喬
中国の歴史の背景に潜み、世の中のゆがみを正す人がいる設定における、ミステリー。何だか北斗の拳・水戸黄門的である。

■「Saled Vol.01」
札幌の食に関するムックの創刊号。ラーメン・カレー・ジモトメシの3ジャンルなのだが、今後も継続して出るの? タウンガイドが次々廃刊になり、フリーペーパーが乱立した時代を経て、最近地元紙というのが多くなってきたが、恐らくもう飽和状態であると思う。