散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20110703最近読んだ本

2011年07月03日 21時56分04秒 | 読書
■「トランスフォーマー ダークサイドムーン」ピーター・デイヴィッド
善と悪のトランスフォーマーが対峙する中、かつてリーダーだった男が復活した。現在のリーダーの師匠だったのだが、復活後の振る舞いにはどこかに迷いが。作品全体にハルマゲドンの香りがしたり、昔から人類の歴史に介入があるという陰謀史観が書かれたり、何だかなあと言う感じ。素直に変身ロボット映画で良いのに。

■「青年のための読書クラブ」桜庭一樹
伝統ある女子高の「読書クラブ」部員が記録した、100年にわたる物語(話は断片的)。何を狙ったものなのか、理解しがたい話である。

■「GOSICK Ⅷ 上」桜庭一樹
ここ数巻、平和な中に時は流れていたが、いきなり学園に激変が訪れた。ヴィクトリカも久城も本国へ強制的に帰ることになり、二人の運命は別れたかに見える。下巻を待て。

■「プロフェッショナルの条件」P・F・ドラッカー
当然のことながらプロフェッショナルに求められるものはとても高い。

以下、図書館の2冊。
■「放課後の記憶」森真沙子
高校時代の謎の殺人(?)事件。妻を亡くし学校を退職したかつての熱血教師(今はおじさん)が謎を追う。何となくあかぬけないもっさり感があるのだが、文章のせいか。それとも高校生を描くとそうなってしまうということなのか。

■「マリ子の肖像」村雨貞郎
美術ミステリーとしては中途半端と思ったのだが、藤田嗣治をモデルにしたと思われる、作品の真贋をテーマにしたものは何となく面白かった。

熱さと爽やかさの狭間で

2011年07月03日 12時05分55秒 | 食べ歩き


彫刻美術館を出て、宮の森の蕎麦屋「D」へ。2回目なのでかしわ蕎麦を注文してみた。

熱く濃いめのつゆには青ネギがたっぷり。鶏肉はそれほど多くはないが、味がしっかりしている。これに冷たいそばをつけて食べると、まあどちらかと言うとつゆが勝ってしまうが、なかなか美味しいと思う。



量的にもまずまずで、最後に蕎麦湯を入れるとこれが実に熱いため、最後まで美味しくつゆが飲める。少し唐辛子を入れるのもアクセントに良いだろう。



あまり寄り道をせずに真っ直ぐ帰宅。

20110703ギャラリー巡り

2011年07月03日 11時31分01秒 | ART
本日は宮の森美術館→彫刻美術館の2か所のみ。

■宮の森美術館「札幌宮の森美術館展7」。いわゆるところのコレクション展である。榎忠、ヤノベケンジ、クリストとジャンヌ=クロードの作品で、多分大体見たことはある。



■札幌彫刻美術館「抽象彫刻30人展-北の作家たち-」。東日本大震災の影響を受けたものが多く出品されているのだろう。作品紹介のペーパーにも、作者の言葉としてそれに触れられたものが多い。とはいえ、作品自体に津波・破壊のメッセージが出ているものと、あくまでもこれまでの作品の延長路線を貫いているものがあった。延長路線とは言っても、多くの作品が生や死を当然想起して作られているのだから、何もおかしな話ではない。

もう一つ感じたのは阿地信美智「既視感的風景X(Atom Heart Mother)」、菅原尚俊「時空と時空」のようにプログレ的イメージの作品(タイトル)が結構あることだ。これは作者の年代によるものかもしれない。

私は今回の作品の中では野又圭司「バベル」が気になった。バベルの塔というのは破滅を表すあまりにも平凡な題材かもしれないが、最下層から「上に行くほど大きくなるビル」というのが面白い。私はブリューゲルのバベルの塔の画を見ると、安定感にかえって違和感を抱くのだ。天に届くためには無限に広がって行くしかないビルというのは、あまりにも危うくて破滅の近さを感じさせる。



前庭にある渡辺行夫「あの日のケモノ道」。



伊藤隆弘「N WIND」。