散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

オーダーを褒められる

2009年11月11日 20時35分39秒 | 飲み歩き・琴似界隈
本日は会議終了後、琴似のバー「D」へ。早い時間だったが、先客がいた。

今日の1杯目は今月の入荷から、シボーナ・バルベーラというグラッパを注文。香りが強く、少し花のような香りがする(少し強すぎるかなあ)。

2杯目は酸味のあるカクテルということで、マスネ・ポワール・ウイリアムスという梨のブランデーを使った、ジャックローズ風のカクテル。カルヴァドス→洋梨ブランデーという変更なのだが、思った以上に違うワイルドな味だ。

3杯目はネイソン・ブラン・レスプリ。アルコール度数70度のラム酒。野性的な香り、しかし想像以上に飲みやすい。飲みやすいといっても、じわじわ体が熱くなってくるのが、はっきり分かる。

最後は「苦くて、すっぱいカクテル」ということで、アペリティーヴォポリ+カシス+レモン+ビタースのカクテル。甘苦いバランスの良くとれた、魔術的なカクテルだ。

ここで、お店の方に「カクテルの注文の仕方が上手で、どんなのが出てくるのかワクワクする」と言われてしまった。まあ、これは私の注文が上手というよりは、私の好きなカクテルを認識してくれているマスターが、珍しく面白いカクテルを作ってくれているというのが、本当なのである。

以上で足早に帰宅。アルコール度数70度の効果で寒くない。

後志写真館

2009年11月09日 21時31分55秒 | 写真館
倶知安町にあるレストランの看板。カツカレーフランス風など、色々なフランスメニューも気になるが、エスカロップがあるんだね。



北海道犬って聞いたことが無い。しかも天然記念物?



新幹線ができると、倶知安~札幌が15分だそうだ。旅情ねえ~。



民主党、政権奪取記念。



ニッカも干支ボトル作っていたんだ。



お金が無いころ「コネクション」にはお世話になっていたなあ。



以上で、後志特集は終り。

平日の休日

2009年11月09日 13時09分52秒 | 食べ歩き
平日の休日でなくてはできないことをする。まずは西区役所の食堂に行き、ハンバーグ&ベーコンと野菜炒め定食。この他に、ごはん、味噌汁、漬物、きんぴらごぼうがついている。野菜炒めの上に、味噌汁にもたっぷり野菜が入っており、健康に気を使った感じの定食だ。





次に琴似の屯田資料館。何しろ月・水・金しか開いていないという、非常にハードルの高い資料館なのだ。展示内容はだいたい予想通りだが、琴似開拓に尽力した個人(知らない人ばかり)に関する資料が多かった。

最後に銀行の通帳更新。もちろん仕事の合間にもできるのだが、結構面倒なものである。

以上で休みは終り。有効活用していない。

後志(8)

2009年11月08日 21時41分48秒 | 飲み歩き・北海道内
小樽駅方面に戻り、2回目の来店となる蕎麦屋「A」へ。



結構歩いたのでビールを注文。つまみに梅味噌きゅうり、長芋千切り、生ゆば刺身。生ゆばは久しぶりに食べるが、美味しいなあ。



飲み物を酒(立山)に切り替え、燗してもらう。つまみは昨年も食べたゆり根天ぷら、揚げ焼と少し暖かいものを食べよう。





もう1杯、東一を燗してもらい、最後にもりそばで締める。最近、田舎蕎麦ばかり食べていたが、ここでは更科粉の蕎麦のようだ。結構濃いめのつゆにつけると、うーむ、実に美味しい。これは歯ごたえというより香りを存分に楽しむ蕎麦である。さわやかな風味がするね。



さて、2軒目はいつものバー「A」だ。途中で買い物をしていたらしい、バーのママに出会い、一緒に入店。いつも変わらぬ雰囲気を保つ、バーである。でも昨日は野球中継でさすがに賑やかだったかも知れないな。

1杯目は濃厚ジンフィズ。タンカレーががっちり入っている。2杯目はこの店に来た時の定番、シャンゼリゼ。ここでつまみに小豆島のオリーブが登場した。塩っ気がきつくなく、木の実とフルーツの中間というオリーブはなかなかいける。





3杯目も最近の定番、レディーズカクテルだ。またもや贅沢に、マッカラン12年を使ってもらった。これは普通の値段で飲ませてもらうのが申し訳ないカクテルだ。

と、ここまで快調に飛ばしてきたのだが、4杯目を飲もうとして危険な雰囲気が感じられた。どうやら相当酔っているのだ。昼間のウィスキー試飲の影響も残っているのかもしれない。今日は大人になって、帰ることにした。また小樽には来るであろう。その時はバーのジュークボックスでかけてもらうために、私が唯一持っているシングルレコードを持ってくることにしよう。


→お店の看板が更新されたようだ。

***
翌朝目が覚めてみると、昨日の判断が正しいことが分かった。相当な二日酔いである。これを予想していたわけでもないが、仕事は休むことにしていたので、ダラダラと1日過ごしてしまった。

後志(7)

2009年11月08日 16時57分11秒 | ART
その後、金融資料館→小樽美術館→小樽文学館と見学。

金融資料館は通常の常設展示しかなかったが、金融クイズをやったり、日銀の機能を紹介するビデオを時間つぶしに見学する。



続いて小樽美術館では「中村善策に学ぶ風景との出会い展」。

「夏」:手前の原っぱから山への景色。手前に数本の草花があるのだが、中村善策にしては珍しく木々が描かれていない。
「樹間の港」:小樽公園から木々の間を通して見た港の風景。

他に手作りの額縁に細かく描かれた風景画(タイトルなし)があったが、これも珍しいのではないだろうか。次は2階の企画展「第3回北海道現代具象展」へ。いずれ札幌にもやってくるのだが、すいている小樽美術館で見るのは良いものだ。

伊藤光悦「VOYAGEⅡ」:砂場で朽ちつつある飛行機を赤系統で描いた作品。滅びの風景は同じだが、微妙に変化がある。飛行機に「Phoenix」と字が入っているのは、かすかな希望だろうか。
佐藤武「時」:空に浮かぶ巨大な立体はいつもの風景だが、良く見ると不規則な形の組み木のようになっている。
大場再生「ジベルニーの夢」:独立展からの招待作家。睡蓮の池の前でもの思う女性。

岩岡航路「風景画展」:こちらは国画会からの招待作家。海辺で宙に浮いた画を見る3人の女性。シュールな感じで面白い。
安田祐三「新生」:巨大な木の根元で跪いて目を閉じる女性。バラが2輪、女性を見守る鹿と象徴的な雰囲気。
柏本龍太「innocence」:二紀会からの招待作家。今回、最大の目玉はこの人ではないだろうか。全く私は知らなかったのだが、只者ではない感じ(日動画廊で個展を開いたことがあるようだ)。作品は座る女性を実寸以上の大きさで描いたもの。女性の周囲に空間のゆがみのような効果が描かれており、静と動が両立している表現だ。これは素晴らしいと思う。

輪島進一「化粧」「楽屋裏」:しばらく白黒路線で行くのだろうか。
村上陽一「羽船」:六体の謎の物体を従えた、赤いコートの少女。浮かぶ船には彫刻作品ぽいものが乗っている。左手のアーチ型の入り口から見える風景が、何となく中世っぽい。

続いて、小樽文学館「ちまちま小樽文壇史展」へ。昨年の公開から話題になった、文学・歴史上の有名人の人形+仰天エピソードの展示である。撮影OK、人に知らせるのOKだそうなので、結構写真を撮ってみた。



まずは小樽生まれの歌手、小林千代子。ゴールデンマスク(笑)という覆面歌手としてデビューし、200万枚を超えるヒットを出したそうだ。



続いてナイチンゲール。病院を改善しまくり、死亡率を40%から2%に減らした実績を持つ人(院内感染が多かったのだろう)。ブームが巻き起こり、ナイチンゲールグッズができたそうだ(商魂たくましい人はいるものだ)。



次は杉田玄白。「ターヘルアナトミア」で有名になった玄白は、日本に初めて来たビールを試飲させられたそうだ。感想は「まずい!」とのこと。



最後はガウディ。もちろんサグラダファミリアの建築で有名なのだが、最近、あの教会は建築届を出さずに着工した違法建築ということが判明したそうだ。しかし、いまさら取り壊すわけにも…



と、まあ、この調子で何十体と人形があるので、興味のある方はぜひ。エピソード解説の文が大量にあるので、真面目にみると相当観覧時間がかかると思う。

さて、晩飯を食べよう。

後志(6)

2009年11月08日 13時47分26秒 | 食べ歩き
13時ちょっと前に小樽到着。晩飯の時間もあるし、早いうちに軽めの昼食を取っておく必要がある。ずいぶん彷徨いながら、夜は居酒屋の「N」に入る。店頭の看板にラーメン550円とあったので、それほど重量感のあるラーメンではなかろうという判断だ。



醤油ラーメンを注文、他に客がいないため(不安だ)、すぐに到着。早速食べる。写真では麺が全く見えないが、細めの麺はゆで加減がちょうど良い。スープは魚っ気のある、旭川ラーメンのようなスープだ。脂分も見えるが、それほどくどさはなく、一安心である。



途中で元丸井今井の前の商店街を通ったが、居酒屋・本屋も閉店で、特に日曜日の今日は閑散とした小樽中心部である。メルヘン交差点のあたりは、大変なにぎわいらしいのだが、その辺には行きたくない。


後志(5)

2009年11月08日 12時02分45秒 | Weblog
遅くまで飲んだ割には、さほど具合悪くなく起床。朝食は弁当が届けられるように手配されている。ありきたりだが、実はまだ温かいため、なかなか美味しい。



さて、知人達とは別れて(何しに来たのだか)、私は余市に移動。余市といえば言うまでもなくニッカ工場見学だ。一応今回は、見学お姉さんの説明を一通り聞いてみる。





途中の有料試飲カウンターのあたりで、見学からはぐれ、何か飲むことにしよう。メニューを見ると、以前はなかったと思うのだが、竹鶴35年があった。ボトル1本だと73500円ととても手が出ないのだが、ここでは原価提供で少しだけ飲むことができる。写真の量で1700円だから、あまり興味のない人には信じられないかもしれない。



味はうーん、マイルドでかつ余韻は長い。でも、普通の余市の10倍旨いかと言われると、そうではない訳で…。自分の味覚が追い付いていないという気もする。

その後、試飲会場で鶴17年(これは良くできている)、余市10年(これも値段を考えると、素晴らしい)を飲み、さすがに只飲みだけではどうだろうかと、シングルアップルブランデー弘前12年を購入(初めて見た)。





以上で余市から小樽に移動する。


後志(4)

2009年11月07日 23時40分16秒 | 食べ歩き
知人と合流し、まずは入浴。


→子供は飲んじゃダメだぞ。



その後、送迎車で移動してバーベキューができる「MM亭」へ。自分で食材を取ってきて焼くスタイルなので、肉、キノコ、ジャガイモ(地物で旨い)を中心に攻める(写真はたまたま肉ばかりだ)。



おいしかったものはジンギスカン、豚肩ロース、ベーコン、エリンギ、椎茸、ジャガイモと言ったところか。少しだけご飯を食べようと思い、「蘭越米」と書かれているのを食べて見たところ、これが相当に旨い。茶碗半分くらいにしておいたのだが、もう一度取りに行ってしまった。



最後にコンソメスープを飲んで、アイスキャンディーを食べて終了。飲み物は発泡酒だったが(知人E氏が怒っていた)、それほど飲まずに食べる方に専念したから良いか。



2次会は宿泊施設に戻り、小樽ワイン、芋焼酎を中心に飲む。午前1時就寝。

後志(3)

2009年11月07日 15時25分35秒 | ART
小川原脩美術館に到着。今年で開館10周年ということらしい。入場者数も決して多いとは思えないが、ぜひ末永く続いてほしいものだと思う。



今やっているのは「小川原脩の世界 - 画業70年の軌跡」である。私の好みからすると、1960年代くらいまでの作品が好きだ。

「唄う男」:背景が黒、目も塗りつぶされたようで、ムンクの「叫び」ばりの表情である。
「納屋」:学生時代に帝展入選したという力作。
「根津風景」:この頃は根津も田舎だっただろうか。空の色合いが非常に良い。

「植物園」:草むらを見上げる小人になったような気分。シュールな作品。
「魚売り」:鮭と思われる魚を、緑・青・黄を使い大胆に描いた。
「人」「脱ぐ男」:人間って何だ、というのを描こうとした作品だと思う。
「土のバレエ」:フゴッペ洞窟の文様から作成したらしい。図形が踊るようだ。

とここまでは良いのだが、これ以降は分かりやすいモチーフを温和な色調で描いた作品になり、予定調和のきらいがあると思う。

戦前のシュールレアリスム作品は、かなり失われてしまったようなのだが、絵葉書で残されたものがあり、その一部を今回見ることができた。思いっきりダリ、ピカソ風の作品もあるのだが、床上浸水した部屋でピアノを弾く人を描いた作品などは、非常に見てみたいものである。

コーヒーをごちそうになりながら、「牧島如鳩展」の図録を見て休憩。その後、美術館を出て知人との集合場所へ移動する。




後志(2)

2009年11月07日 14時11分51秒 | Weblog
昼食を終えて、ぶらぶらと小川原脩記念美術館を目指す(結構遠い)。朝晩は相当冷え込むと思ってコートを着てきたのだが、日中は相当暖かい。少し速く歩くと、汗ばむほどの気温である。



しかし、倶知安は一度結構雪が積もったようで、そこかしこに雪が残っている。次の写真は駐車場の雪を集めたものなので、ちょっとした小山のようになっている。



文化福祉センター前で本田明二の彫刻発見(タイトル失念。申し訳ないです)。



文化福祉センターでは開催予定だった町民音楽祭が中止になっていた。インフルエンザのせいだろうか。


後志(1)

2009年11月07日 12時57分26秒 | 食べ歩き
毎年、恒例のようになっている後志への旅に行ってきた。今回も倶知安、余市、小樽の3点セットでいつも通りのコースである。

まずは琴似から倶知安へ直行。



昼過ぎに到着し、事前に調べておいた蕎麦屋「Y」へ。結構評判店らしい。

店内には先客2名で空いており、ほっとする。普段もりそばを食べることの多い私だが、腹がへっていることもあり、今月のお勧め、鶏天ぶっかけ(冷たいつゆに冷たい蕎麦が最初から入っている状態)を注文してみた。



まずは鶏天から食べて見る。うーむ、鶏ささみの部分は、実に軽くふわっと揚がっている。白身魚くらいの柔らかさで、しかし鶏肉の味がする(当たり前だ)。胸肉かもも肉か分らないが、もうひとつの部分はやや歯ごたえがある。これは中々の味わいだ。

続いて蕎麦。写真の隅っこの方に写っていると思うが、太く幅広の田舎そばだ。これは思いっきり噛んで食べるしかない。もぐもぐ食べると、蕎麦の香りというより、味がはっきりして、これはこれで良いものだ。

最後に蕎麦団子のお汁粉がちょっとついて、満足の味。



創業から50年を越える店だが、まだ若い店主(2代目らしい)が店を続けてくれることを期待したい。


20091106最近読んだ本

2009年11月06日 08時20分49秒 | 読書
■「グインサーガ51~65」栗本薫
ついにレムスの本性現るか? ナリスも反逆ののろしを上げたあたりだ。全130巻(未完)なので、ちょうど半分過ぎたところだ。

■「Oton Vol17」
今回は「バル、バール」特集。ワインが飲めて、簡単なつまみ・料理があるスペイン・イタリア酒場というところか。理由があるのだが、私にはあまり縁のないところだ。

よりみち

2009年11月05日 20時14分35秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
今週末は札幌を離れるため、平日のうちに「大薩摩展」へ。ほぼ毎年、同じ酒造会社から芋焼酎を購入しているのである。本日も「なるべく芋らしいのを」と、2本購入。とはいっても、昔に比べると洗練された香りになっているような気がする。



札幌駅方面に来たので、立ち飲み「E」へ。今日は日本シリーズのため、テレビの見える側は大混雑。私は見えない方のカウンターで、生レモンサワー、焼鳥(もつ、皮、つくね・明太)を注文。







焼鳥はちょうどタイミング良く1本づつ来るので、途中で梅ハイを追加。このくらい飲んでやめておけば健康的だが、家に帰って購入した芋焼酎を早速飲む。最初だけロック、後はお湯割りにしてみたが、スムースで飲みやすい。

バー巡り(続く)

2009年11月03日 18時25分49秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
バーホッパーイベントの続き。

祝日の早い時間から開いていると言えば、バー「IK」を除いては少ないだろう。15時過ぎに早速訪問。実はマスターが所要で不在だったのだが、若い女性バーテンダーが迎えてくれた。



基本的なカクテルにしようということで、1杯目はマティーニ、2杯目はギムレット。もうひとつ鋭角的な切れ味が弱いが、まずまず美味しく飲める。3杯目はいろいろと注文をつけ、ホワイトレディ+スーズという感じのカクテルを作ってもらった。

最後に「得意なカクテルを」とお願いすると、マルガリータが登場。これも美味しく飲み、マスターに挨拶をして店をでる。早くも4杯も飲んでしまい、酔っ払い気分だ。

えい、もう一軒行ってしまえ。ということで、いつものバー「R」へ。ここでは1杯目がニューヨーク、2杯目も何だかややこしいカクテルを飲んだような気がするが、もう覚えていない。

突き出しに出てきた殻付きアーモンドがちょっと珍しかった。



ということで、10軒中3軒を制覇(いや、多分全店は回らないと思うが)。

20091103ギャラリー巡り

2009年11月03日 15時33分15秒 | ART
本日は芸術の森美術館→NHK→500m美術館→市民ギャラリー→札幌市写真ライブラリー→時計台→たぴお→さいとう→三越→トオンカフェの10か所。

■札幌芸術の森美術館「山本正道展」。作品の紹介にもあった「風景彫刻」というのは、確かに他にはやっている人がいないかも知れないジャンルである。イタリアを基にした風景なのだそうだが、実在しないもので、彫刻に登場する要素も大きさは実際とは違うのだそうだ。しかし「人物彫刻」は砂岩の素材による面白さはあったものの、やや全体に”甘い”印象という気がする。

「紙芝居」:具象作品であるが、紙芝居を見ている子供たちの後方には、茸のような木が2本生えている。面白い形だ。
「エトルスク」:人体を表現しながら、抽象表現に近付いている。砂岩の層による線が見えるのも、効果的なアクセントである。
「遺跡の見える風景」:左手に木が2本、右手に牛、手前に建物が配置されている。中央部にかなり空白があり、この余韻が効果的だ。

「母と子」:砂色のテラコッタ。表面の色と仕上げが面白い。
「Versilia'99」:適度に模様のある石から作られており、遺跡チックな感じがする。
「Versilia'09」:どこか地球でない風景のような感じがする。

展示会場の後半、暗い部屋の中で遺跡にも見える彫刻がライティングされている。そこから見える次の部屋が真っ白で、「風と少女'08」が見通せる配置は非常に素晴らしいものがある。幸いなことに他の観覧者がいなかったので神秘的な感じがしたのだが、ついでに監視役の人々がいなければ、「2001年宇宙の旅」を彷彿とさせるような展示になったと思う。



■500m美術館。写真を撮ったので別記事にて紹介したい。

■市民ギャラリー「第84回道展」。2009/11/4感想を追記する。



吉川英一郎「従姉妹」:リアルな人物2名。何となく紗がかかっているような描き方。
鈴木隆文「静かな部屋」:道展U21で目立っている人。今回も仏像のある御堂に、アニメ調の女性二人という面白い作品。
寺島寛之「Blind Age」:セーラー服の少女を描いて、神話調の作品。

加藤かよ子「Gondra」:砂に浮かぶ静かなゴンドラ。
瀧口真衣花「知らない間の出来事」:カラフルな泡。
長谷川雅章「北の静物?」(←作品名が1文字不明で、すみません):リアルな静物画。

渡邊ゆかり「いつか」:しゃがみこむ女性の胴体を線路が貫通している図。
宇野嘉祐「ISOLATION」:昨年から来ると思っていた。
川上直樹「跡地」:個展には出品していなかった作品。ハスの手前に2枚の葉のついた枝を配しており、植物で統一感がある。

水戸麻記子「遊民街」:ミトラマワールド作品だが、サイズが大きいせいか開放感がある。
中原宣孝「Der Schrei」:人物がが多い作者には珍しい、やや小さめの静物画。リアルな描写は変わらず。
前田信與「輪廻悠久」:画面にあふれかえる秋の植物。

阿部正子「煌めく時期」:この人も着目している人だ。森を背景に浮かぶ”うつぼ”と男性。
山川真一「SAPPORO」:こうして見ると、色彩感が独特だ。
岸本春代「伝言」:枝の中から機械テイなものがはみ出てきたような、不思議作品。

上田とも子「旅への入口」:札幌駅を映像処理したような表現で描く。
蒼野甘夏「What a Wonderful World」:きわめてパターンな作品だが、上手い。
吉川聡子「流レ行ク」:夕焼け色の車窓。旅情が感じられる。

高橋潤「四つの元素」:かごの中に囚われた4人の少女。去年も4人の女性を描いている人だ。
福田高治「作品2009D」:ひつぎの中にワイヤーで作られたような人型。
田仲茂基「悠久の翼Ⅰ」:羽を開きこちらを威嚇するフクロウ。迫力あり。

安達久美子「川床(Ⅰ)」:画面全体が川という、豪快な構図。
佐藤綾香「ELECTRIC ORGAN」:時計台ギャラリーで展示されていたが、これは今風で良いと思う。
石川潤「呼吸」:例の「トゲトゲ穴」を2個に絞り(他のはホワイトでおおわれている)、焦点が絞れているような気がする。

松田奈那子「対話するふたつの車輪」:これほど最小限の構成にしぼって、ちゃんとした作品になっているのだ。
三澤和浩「黄昏」:巨大な切り株の前の老人。大人びた作品。

続いて、彫刻作品。
脇坂太野「Hyperion」:あまりない形を作り上げたと思う。
関秋宏「ORIKA」:体のひねりが大胆な女性像。

続いて、版画作品。
松本直也「Nice Hammer」:スピード感のあるワンシーンを切り取った感じだ。
石井誠「extra」:もう若手の域を越えているような気がする。色と形のバランスが見事だ。


■時計台ギャラリー「近藤みどり展」。人とも木とも見える物体から、中身がうねうねとはじけている作品。面白い。

「宝賀寿子版画展「版画の国のアリス」」。こちらもいろいろなバリエーションの作品があり、興味深い展覧会だった。

■トオンカフェ「駒澤千波展 おまつりの夜に」。非常に気になる作家なので、初めてのトオンカフェに行ってみた。ちょっと謎めいた「おまつりの夜」を描いた作品と、動物がさまざまに変化する作品(時計台ギャラリーで展示していたか)が展示されていた。ご本人がいらっしゃったので、ご挨拶。



今日は早く寝たいと思う。