散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか鹿児島(16) 鹿児島駅へ

2014年09月25日 10時56分25秒 | 旅日記
本日は趣向を変えて観光施設ではなく、ひたすら街中を歩くことにした。ということで、鹿児島中央駅からJRで鹿児島駅へ向かう。今の鹿児島中央駅は昔、西鹿児島駅であったことからして、おそらくその昔はこちらの方が中心的な駅ではなかっただろうか。そんなところを起点に、鹿児島の街を良く眺めてみたいのである。

この両駅の間は、札幌でいう札幌駅‐新札幌駅のような関係だと思い、改札を通ったのだが、何と電車が30分ほど無い。こんなに本数が少ないのかと思い、駅員さんに言って、一度逆戻りさせてもらい、お土産売り場をしばらく見学して時間をつぶす。

改めて改札を通り、一駅だけ先の鹿児島駅へと向かった。



駅に降りると、見えるものすべてが昭和テイストだ。この辺りは昔、本当に栄えていたのだろうか? あまりそんな雰囲気も感じられないが、懐かしい味わいはある街をぶらぶら散策。目の前には市電の鹿児島駅前駅もあり、こちらは末端の駅ということで3本の電車が入ることのできる簡易電車倉庫兼ホームがある。

 

それから懐かしい食堂風の店がまだ数多く残っており、時間があればこのあたりを攻めてみたいところである。



途中で市役所関係の施設に立ち寄り、国際交流サロンかごしま(姉妹都市の情報がある)、Art Gallery minato、それから市役所の食堂をチェックする。食堂のサンプルケースにはかた焼きそば(後述)があった。

 

 

なぜか鹿児島(15) 朝食一巡

2014年09月25日 08時54分59秒 | 食べ歩き
今日も比較的好調に6時頃起床し、7時頃朝食。メニューはそれほど変わらず(3日目にして、大体一回りしてしまった)、ご飯、さつま汁、肉じゃが、辛子明太子、酢鶏、ミートボール、豚みそ、チャーシュー、さつま揚げ。



第2シリーズは野菜カレー小盛り、サラダ。



第3シリーズは杏仁豆腐とフルーツ、コーヒー。



9時に出発。

なぜか鹿児島(14) 名バー再訪

2014年09月24日 21時34分37秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
2軒目は迷った末に、昨日も行った「SH」へ。1杯目は「昨日と似たような違うような」ということでお願いし、フェルネブランカ+ウンダーベルグ+ピコン+チナール+ライムの旨くも苦いカクテルを出してもらう。



2杯目はアクアビットがあると言うので、アクアビット+ペシェ+ブルーキュラソーのカクテル。名店の味を楽しんで、今日は焼酎ロックも飲んだので、このくらいで切り上げることにしよう。



帰りにコンビニで白くまを購入し、ホテルで食べる。まだ、鹿児島の店では白くまを食べていないなあ。

 

なぜか鹿児島(13) 居酒屋にて鹿児島の味

2014年09月24日 19時31分00秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
今日は初日に予約で満席のため入店出来なかった「TB」へ。今日は事前に電話を入れてみたところ、「大丈夫です」とのことだったのだ。

カウンターに座り、和助のロックから(この時だけ焼酎ロックを飲んだ)。まずは通しがやってきた。貝(名前不明)、さつま揚げ、おばいけ酢味噌、にがごりお浸し、鮭白子?、鯖酢漬け?というところか。にがごりはあっさりした酸味がつけられていて、苦味がほとんど感じられない。いずれも酒のつまみにはぴったりである。



鹿児島の魚を味わってみたく、刺身盛り合わせを注文。出てきたのは、しめ鯖、高海老、きびなご、ホタテ。しめ鯖はかなりの厚さに切っており、外側は締めてあるものの、中の方は想像以上に生で、これは旨い。高海老は鹿児島の名物なのかな。身は甘く、味噌もなかなかの味(もちろん、新鮮だからだろう)。きびなごは初日に食べたものより、微妙に新鮮度で勝っているかも知れない澄み切った味だ(ホタテは特に触れないでおこう。不味いわけではないが)。



野菜も取っておきたくなり、塩トマトを注文。手前が熊本産の酸味のあるもので、奥は北海道産の甘いトマトであった。私はそんなにトマトを食べないので、ちょっと美味しさにびっくり。



薩摩茶屋のお湯割りを頼んで、漬物盛り合わせとつきあげ(いわゆるさつま揚げ)を追加注文。このさつま揚げはすごかった。外側は堅いと言ってもいいくらいの歯ごたえ、中は魚のプリプリした感じが楽しめ、普段、北海道のスーパーで買っているものはこれの前ではさつま揚げと呼んではいかんだろう。ちなみに何も付けずに十分美味しいのだが、海老の味噌が溶け込んだ醤油をほんの少しだけ付けると、これがまた美味しいのであった。





少々勘定は高かったが、料理の旨さ、お店の人の感じのよさもあって、地元客が大勢訪れるのも分かる店であった。


なぜか鹿児島(12) 台風が来たが、本当にダメなのは今日だけだった

2014年09月24日 16時33分35秒 | ART
雨は周期的に強くなったり弱くなったりするため、合間を見計らって維新ふるさと館へ。ただし、思うようには行かないもので、移動途中で土砂降りになったりするので、大変なのである。

維新館はもちろん明治維新にまつわる展示が中心である。観光客もバスで来るため、ロボットが(多少)演技をするドラマ「維新への道」「薩摩スチューデント、西へ」の2本はかなりの人気であった。私も時間があるため、つい全部見てしまう。


→ドラマの方は撮影禁止。

一瞬天気が良くなったのを見て、チャレンジで城山公園へ。うーん、頂上に着いたころにちょうど雨が強くなり、景色を見るどころではない。あきらめて山を降り、それでもちょうど夕食の時間となった。



とはいえ、最悪の場合台風で大変なことになる可能性もあったが、結果的にはしっかり降ったのは今日だけ。ラッキーであった。

なぜか鹿児島(11) 鹿児島ラーメンを食べなくては

2014年09月24日 12時30分51秒 | 食べ歩き
駅に戻り、今日は鹿児島ラーメンを食べる。本来、繁華街にあり、地元の人が集うような店を候補にしていたのだが、今日の雨ではどうしようもない。駅にあるラーメン店「Z」ラーメンへ行き、Zラーメンを注文。品がやってくる間はあっさりした大根の漬物をつまんで待つ。



やってきたラーメンを早速食べる。麺は中太のストレート麺。割としっかりした歯ごたえがあるため、それほど違和感はない。スープは豚骨で底の方に醤油っぽいタレが忍ばせてあったようだ。店の人は「底からかき混ぜて食べて」と指導していた。味は実にマイルドで、豚骨ラーメンが苦手だという人も、ぜひ試してみては良いのではないだろうか。



↓ 底から混ぜて見ると茶色くなった。



具はキャベツ、歯ごたえのしっかりしたモヤシ、私には嬉しい古典的なチャーシュー3枚。全体的なバランスが良く、万人向けであろう。



※しかし、鹿児島の人に「これが鹿児島ラーメンのすべてだと思ってもらっては困る」と怒られそうだ。

なぜか鹿児島(10) 長島美術館という所

2014年09月24日 11時29分22秒 | ART
今日は結果的に台風の影響ピーク日であった。雨が降っているためタクシーで「長島美術館」へ。鹿児島中央駅から近いが、山の上の方とあって、これはとても歩いて行くのは困難そう。さらにタクシーを降りるタイミングで、ちょうど土砂降りになってしまい、あわてて美術館に駆け込む。



しかし、この美術館、来る価値のある場所だった。

和田英作「あけちかし」:紫式部を自分の妻をモデルに描いた作品。古典美と生々しさが同居している。そういえば、和田も鹿児島出身なのだ。
海老原喜之助「北極」:雪原に帆船が乗り上げ、白熊と人、犬が戦う幻想的な作品。目にしみるような白と青の世界である。



ピカソ「アンジェル=フェルナンデス・デ・ソートの肖像」:ピカソ18~9歳の青の時代の作品。黒地に浮き上がる青のスカーフ、陰鬱な男の表情が見事である。これは相当高いのでは?(下世話で申し訳ない)
ピカソ「女の顔」:19~20歳ころの作品。気の強そうな目のきつい女性。人の内面をここまで表現するテクニックを持ったうえで、後の時代に進んでいくのだから、やはりすごい。
ユトリロ「ロバンソンのパヴィヨン・ラ・フォネテーヌ」:白の時代以降で、森をバックにカラフルな色彩でレストランが描かれている。
シャガール「緑のバイオリン弾き」:紫の帽子とコート、緑の顔と手の男。へなへなしたシャガールの作品が苦手なのだが、このしっかりした表現は見ごたえがある。



ミロ「コンポジション」:私はミロも苦手なのだが、赤い絵の具をベースに力強い黒い渦を描いたこの作品は気にいった。
ビュッフェ「静物」:デパートの画廊で見るような、あの極端な黒い線ではないところがいい。

当然のことであるが、薩摩焼の展示には見所があった。以下に書く以外にも書ききれないほど沢山の名作があった。作品名が漢字で長すぎて、メモを取る気力がわかないのだ。

上原熊次「陽刻菊花紋香炉」:蓋は2層の透かし彫りになっているように見える。全体に文様の線部分を浮き彫りにしている超絶テクニック。
苗代川焼「線手羅漢図貝形飾皿」:アワビの形をしたユーモラスな作品。

この他には中南米の陶器展示があるのも非常に珍しいと言えるだろう。ペルー、コロンビア、エクアドル、コスタリカの食器、祭器等があり、人形形のものについては、日本の土偶との類似性を感じるものがあった。コロンビアの不気味なドラえもん(のようなもの)に乗る男の像は、非常にインパクトがあった。副葬品とあったので、不気味なドラえもんがおそらく死後の世界に連れて行ってくれるのであろう。

なお、美術館前には沢山の彫刻があり、雨をぬっていくつか撮影したので、いずれ紹介したい。天気さえ良ければ、ここから見下ろす鹿児島市の景色も素晴らしいものであっただろう。

なぜか鹿児島(8) またも名バー

2014年09月23日 21時19分34秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
料理が結構なボリュームだったので、1軒目はこの辺で切り上げて、2軒目はバー「SH」へ。何となく店構えが危ないスナック風なのだが、事前調査を信じて気合を入れて入店。

 

店に入ってバックバーを見ればバーというものは大体分かる。すぐにこのバーは大丈夫ということで安心して、まずはジンフィズを頂くことにした。もちろん、さわやかな味に間違いはない。

2杯目は「苦いカクテルをお願いします」と注文したところ、フェルネブランカ+ピコン+ラマズッティアマロ+キュンメル+グレープフルーツ+ライムのカクテルが登場。おお、一発で実に私好みの味に仕上げてくれた。苦いのだが、ただそれだけではない飲み物としての美味しさがある。ただひたすらに苦さを求めていた自分に反省である。



3杯目は黒板メニューにあったマロンホッパーを「アルコール強化でお願いします」と頼んだところ、ブランデーを使って、アレキサンダー+グラスホッパーマロン風味とでも言いたくなるような、これまた旨いカクテルが登場した。

いや、この店、名店である。すっかり満足して、かなり酔っ払い気味でホテルへ。

なぜか鹿児島(7) 豚もあるけど鶏もね

2014年09月23日 19時15分23秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
美術館を巡ったところで、予報よりは遅くなったがついに雨が降り始めた。急ぎ今日の飲み屋へと向かう。今日は祝日のため当初予定していた店が開いてなく、ほかの曜日と入れ替えて赤鶏炭焼の店「DY」へ。

まずはビールと通し(さつま揚げ)。



メニューのトップにおすすめ3大メニューがあったので、これから行こう。ということで、まずは赤鶏の刺身から。刺身と言っても周囲を炙っており、そこに薬味のニンニク、甘い九州の醤油を合わせると、しっかりした鶏の味が感じられる。


→店が暗くて、写真はボケた。

続いて赤鶏もも焼き。こちらは炭火で転がすように火を入れて、全体的に黒くなったもも焼きである。これはかなり硬めの食感。しっかり噛みしめると、鶏の味がまた強い。



この2品と対照的なのが、鶏皮サラダ。これが実にあっさりした味で、最初は上に乗っていたものが鶏皮とは気がつかないくらいであった。これにかなり酸味のあるドレッシング(酢醤油みたいな感じ)をかけて食べると、3品のバランスの良さが分かる。



飲み物は最初小ビール、途中から白金乃露のお湯割りに切り替える。今回、あちこちで焼酎お湯割りを飲んだが、あらゆるところで温度の加減がいい。当たり前だが、鹿児島の人は焼酎の旨い飲み方を体感しているなと思った。

 

なぜか鹿児島(6) 美術館へ

2014年09月23日 16時13分02秒 | ART
鹿児島県歴史資料センター黎明館では原始時代から近・現代までの鹿児島に関する資料や、鹿児島ゆかりの美術・工芸品が展示されていた。鹿児島出身の画家というのはかなりの人物がいる。何といっても黒田清輝、藤島武二、和田英作、山口長男、東郷青児と豪華メンバーなのである。他に、父親が川内市出身の有島生馬(有島武郎の弟)、かごしま国体のシンボルを制作した本郷新の作品も展示されていた。

 

市立美術館に移動。疲労感を感じて、カフェでコーヒー休憩。



ダリ「三角形の時間」:色彩よく、コンパクトサイズながらダリの魅力が十分。
エルンスト「石化した森」:白く光る環が印象的。上出来な方の作品では。
東郷青児「小鳥」:キュビスム的人体像の両脇にはみ出た木の枝も体をくねらせているようだ。どうも東郷があまり好きではない私だが、これはいい作品だと思う。

 

なぜか鹿児島(5) うどんときびなごと焼酎

2014年09月23日 13時26分28秒 | 食べ歩き
帰りのフェリーに乗り込むが、このフェリー内には非常に有名な「Y」という店があるのだ。乗船時間はわずかだが、昼飯までのつなぎとしてかけうどんを食べることにした。



うどんは柔らかいタイプ。かけうどんなのに、天かす、ミニさつま揚げ、ねぎたっぷりと嬉しいスタイルだ。出汁はどちらかというと関西系の味。美味しい。



鹿児島に戻り、港近くのドルフィンポートというエリアに行って見る。若干の妥協と共に「M」へ入店。焼酎お湯割り、きびなご天ぷら、お手頃にぎり(6カン)を注文。

それほど期待していなかったのだが、まずお湯割りの温度がいい(しかも値段が1杯200円だ)。自分で作る時はもう少し熱くしていたのだが、もっと体になじむ温度(ぬる燗的)なのだ。これにきびなご天ぷらのほっこり、少し苦味のある魚の味があう。





お手頃にぎりも見た感じまったく期待していなかったのだが、実はマグロが一番おいしかった。身のきめが細かいのだ。



その前に食べたうどんも合わせて、かなり腹いっぱいになったところで、鹿児島県歴史資料センター黎明館へ。


なぜか鹿児島(4) 桜島

2014年09月23日 13時12分36秒 | 旅日記
6時半ころ起床。窓を開けると桜島とご対面である。テレビのニュースでは桜島の降灰状況をやっているが、私には曇なのか噴煙なのかが今一つ区別がつかない。ところで台風が接近中なのであるが、奄美大島では1時間120ミリの記録的短時間大雨が降った模様。かろうじて鹿児島市内は曇天状態だ。

 

7時に朝食。食べたものはご飯(野菜カレー少々)、さつま汁、ベーコン、ミートボール、塩鯖、酢鶏、さつま揚げ、出汁巻き、野菜炒め、豚みそ。さつま汁がしみわたる。



第2シリーズとしておかゆ、梅干し、チャーシュー、漬物、辛子明太子、しそ昆布。鹿児島名物ではないだろうが、辛子明太子の辛味と梅干しのかなり強い酸味で目が覚める。



今日は事前に立てていた予定を組み換え、雨が降り出す前に桜島に行って見ることにしよう。あまり観光をせずに美術館と飲み屋にばかり行っている私だが、さすがに桜島には行って見るよね。

まずは市電で市役所前へ。歩いてフェリー埠頭に行き、フェリーに乗り込む。一番多い時間帯では10分おきにフェリーが出発しており、鹿児島側では「運賃は後払いです」ということなので、何も考えずに気楽に桜島にわたることができるのだ。

 

待っている間に桜島からのフェリーが到着。電車並みに船が運航している。



フェリーが到着すると、乗船していた乗用車が一斉に船を降りる。



桜島側の乗船口。



桜島に到着し、どう攻めようか、すぐ帰ろうかと考えていると、タクシーの運転手さんが「火口は裏側だから、一周しないと見えないよ。もちろん、観光バスもあるけど…」と営業活動で声を掛けられてしまった。あまり観光には積極的ではない私なのだが、桜島のスケール感と、二度と来ることはないかもしれないという思いから、一周してもらうことにした。早速タクシーに乗り込み出発。

ところで桜島に渡ると噴煙が頭上を覆い、何か細かい塵のようなものが肌に当たるのが分かるのだ。さらにどんどん目にも入ってくるのだから、始末に負えない。

 

感想や運転手さん情報で知ったことは箇条書きで記しておく。

・昔は「向島」(九州側からみて向こうにあるから)と呼ばれていたが、島の人はそれを嫌がる。
・桜島はほぼ桜は咲かない。桜が灰に弱いのと、そもそも降灰のために花見をする発想がないということもある。
・桜島の名前は「桜島忠信」に由来する(運転手さんお気に入りの説だが、他にも諸説あり)。

・長渕剛の石造がある。通り過ぎられてしまったが、写真撮りたかった…(ファンじゃないけど…)。
・灰が降ると車はスリップするため、慣れない人は運転が困難。
・3年前の大降灰の時は、鹿児島の電車が止まった。

・墓に灰がかかるため、地区によっては屋根がある。その屋根は見栄のために段々大きくなりがちである。墓に生花をふんだんに飾るのも見栄っ張りのため。
・どうせ灰で詰るため、家には雨どいがない。
・水なし川が多いが、雨が降ると途端に水量が増す。



・100年前の噴火の時には、井戸水が沸騰した。
・当時2万人以上が住んでいて、全員避難したが事故死がゼロだったそうだ。
・桜島の近くの養殖場ではカンパチが養殖されている。

・桜島には松が多い。灰のせいでマツクイムシが大発生しないためらしい。



・魚を買い占めて海に囲っておいたら、噴火のために全部煮えてしまったことがあったらしい。儲けようとした人は身代をつぶしたので、身代湾という名前が付いている。
・昔は製塩、蝋燭作りで発展したため、島民は非常に金持だった。
・それゆえ、島外に就職する人のことは、皆「かわいそうに」と思ったらしい。

・桜島の噴火としてカウントされるのは、噴煙が1000メートル以上になったケースのみ。
・サッカーが盛んで、中学校の校庭は天然芝になっている。
・以前、火口の下に人面状の模様ができた。

・近くの新島は人口が1名だが、定期船が一応出ているらしい。
・鹿児島の住宅の最大のメリットは「桜島ビュー」だとか。駅・スーパー・病院が近いということより、「窓を開けたら桜島!」というキャッチコピーが一番らしい。

ちなみに、運転手さんの説であるし、また私の聞き違いもあるだろうから、すべてを真に受けないほうがよろしいかと思われる。桜島の裏側では天気のせいで微妙なところではあるが、噴火口から噴煙が上がっているのを見ることができた。



周辺の植物は全体的にグレーになっている。灰がかぶっているのだ。



さらに所々に灰が寄せ集められている。いろいろ降灰の話を聞かせてもらうと、北海道育ちの私は雪や車粉との類似性を非常に感じるのであった。



大正3年の大噴火で埋もれてしまった鳥居。少々掘り出したところで、「これはこのまま残さねばいかん」ということで、こういう姿になったのだとか。



ぐるっと桜島を一周してちょうど昼時になった。歩いて行ける飲食店に行ってみたが、トンカツなど肉押しだったので、ちょっと違うなと思い、鹿児島市内に戻ることにした。

その周辺にバナナが自生(?)していた。鹿児島はいろいろな植物の生育北限になっていることがあるらしい。


なぜか鹿児島(3) 鹿児島にも名バーあり

2014年09月22日 21時00分57秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
まずはさつま料理を堪能し、次はバーに行って見よう。こちらも事前に調査しておいた中から、入りやすそうな「I」バーへ。まずはジンフィズで様子を見る。店の雰囲気、カクテルの作り方、味ともに申し分ない。

2杯目は旅先ということもあり「強すぎず弱すぎずでお願いします」と注文してみたところ、オリジナルのコスモスというカクテルが登場した。これはジン+ベルモット+グレープフルーツジュース+モナンシトロン+プラムリキュールということで、フルーツ風味もあり、単純ではない味わいのカクテルだ。

3杯目は「苦いリキュールが好きで」といつもと同じようなことを言うと、ジン+イエーガーマイスター+ライム+ビターズの苦いカクテルが登場。なかなか私好みの味わいである。まあ、3杯が限度なのでこれくらいにしておくが、いいバーがあるのは嬉しいことである。



ということで駅ビルにある観覧車(どこの街にもあるねえ)を見ながらホテルに戻る。


なぜか鹿児島(2) 郷土料理から

2014年09月22日 18時56分01秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
そろそろ夕方であるし、天文館方面へ路面電車で出動。鹿児島市内は路面電車とバスの便がなかなか良さそう。しかし乗り込むときにSUGOCAを読み取り機にあててみるが、音がしない。焦った挙句に最終的には現金で支払いをしたのだが、どうも市営交通局では使えない模様…。今調べてみると、市営交通局+バスで別のカードを出しているのね…。どの市でも交通系カードの統一問題は根深いのかもしれない。



それはさておき、天文館到着。まだ時間があるので調査しておいた店の位置を確認しながらしばらく歩き、最終的に本日の予定の店へ行く。と、ところがだ。今日は月曜日なのに、明日が祝日のせいか、予約で満席だというのだ。

そういえば明日祝日だというのも忘れていたなあ。予定を調整し、まずはさつま料理の有名店「K」亭に行ってみることにした。店の様子をうかがっていると、声を掛けてくれたお姉さんの感じがいたって良かったのだ。

店に入り、まずはビールを1杯。料理はさっぱり様子が分からないので、お任せしようということで、一番安いさつま料理コースに酒ずしを追加することにした。

まずは突き出しのマグロホルモン、前菜盛のにがごりかつお節、もずく酢、らっかせい煮である。マグロホルモンはちょうど酒を呼ぶ味。鹿児島ではゴーヤ(にがうり)をにがごりと呼ぶようで、これはさっぱりした味わい。もずく酢は普通。らっかせい煮はサクサクした歯ごたえが残っていて、楽しめる。



次は鹿児島といえばのきびなご刺しである。酢味噌で食べるところに最初は違和感を感じるが、しっかりきびなごの味も分かっていい感じである。



続いてさつま揚げ。手前のさつま揚げには中に人参スライスが入っていた。かなり出来立てに近い状態なので、美味しい。醤油などを付けなくても、不足感のない味付けだ。



これも鹿児島名物の一つ、カツオのたたき。ポン酢に薬味を入れて、さっぱりした味わい。



そして楽しみだったのが黒豚のとんこつである。創業以来継ぎ足してきた煮汁で炊いた骨付きあばら肉だが、味は比較的あっさり、そして軟骨も食べられる柔らかさである。ちょっと驚くのは大根か冬瓜のような付け合わせがついているのだが、それにしみ込んでいる煮汁との相性が素晴らしいことだ。



酒は亀伊佐錦、南泉のお湯割りを飲んでいたのだが(今回の旅では焼酎お湯割りをメインにしてみた)、少し残っているので、黒豚チャーシューを追加。こちらは酒のつまみ用に、少し濃いめの味付けで、辛子をピリリと利かせて食べる。



最後に季節のご飯(味付け忘れた)、酒ずし、さつま汁が登場。まずさつま汁を飲むが、ほんのりと甘みのある味が体にしみこんでいく感じだ。酒ずしは具に鯛、エビ、シイタケ甘煮、玉子焼きなどが載っているのだが、やはり特筆すべきは米一升に酒一升を合わせるというその味だろう。食べた感じはかなり水分が多く、雑炊の汁をざっと切ったくらいの水分感がある。私にはそれほどでもないが、酒に弱い人はこれを食べられるのだろうか。一昼夜発酵させる作り方なのだそうだが、かなり酒の味わいがはっきりする、実に面白い郷土料理であると思った。



最後にサツマイモのデザートを食べて終了。