魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

オキアジ

2011年10月06日 20時28分08秒 | 魚紹介

美味しい魚には色々ありますが、アジ科の魚は「味がよいから」アジという名がついたといわれるほど美味なものといわれています。そんなアジの仲間も日本には60近くの種が知られ、その殆どが食用魚として重要なものになっています。

今回ご紹介するオキアジUraspis helvola (Forster)もそのひとつ。マアジなどよりも体高が高く、カイワリやシマアジの仲間を連想させます。しかし、体が黒っぽいなど、独特の雰囲気をかもします。

オキアジは、インド・太平洋、セントヘレナに分布する、その名の通りの外洋性のアジです。背鰭は鰭膜を有しますが、残念ながらこの個体では鰭膜が破けています。この仲間の口内は真っ白で、黒っぽい体とあわせ強烈なコントラストを放ちます。世界中では3種がいますが日本にはオキアジおよびインドオキアジの2種のみが知られます。しかしこの2種の見分けはなかなか難しいのです。

オキアジの幼魚です。体は真っ黒、体側には淡色横帯があります。この個体は定置網に入っていましたが、数は多くなく、これ1匹しか入っていませんでした。高知県、土佐清水以布利産です。

オキアジの刺身。今回の個体は体長40cm近くもあった大型個体でしたので、刺身用の身もたくさん獲れました。味はシマアジなどに比べると若干劣るのですが、それでもぷりぷりとした身はかなり美味です。この魚は沖合いの釣りや底曳網でごくたまに漁獲されるもので消費地の市場まで到達することがなかなかないようです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする