以前採集しましたハゼ科のアカオビシマハゼTridentiger trigonocephalus (Gill)です。今年の7月に三重県の防波堤で海藻についていたものを採集しました。
アカオビシマハゼは北海道から九州までに分布し、海外では朝鮮半島、台湾、中国といった日本に近隣の地域にも分布、さらに移入のようですが米国カリフォルニア州、さらにオーストラリアのシドニーやビクトリアにも分布しています。
生息場所は海域で、汽水域にも少し入ります。近縁のシモフリシマハゼはむしろ汽水域に多く見られるようです。アカオビシマハゼは岩礁や内湾によく見られ、潮だまりでも見かける機会が多い魚といえます。
小さいころの写真。今では一回り大きくなっています。
このアカオビシマハゼはチチブ属の魚です。チチブ属の魚は汽水域から海域に多く見られ、採集者にはおなじみのハゼといえるでしょう。ただしこの仲間の飼育には注意しないといけないことがあります。それが性格が強い、ということで、他の魚を追いかけまわしたり、小魚を捕食したりします。
こちらは先日に導入したソフトコーラル、石垣産スターポリプという名で販売されていました。花のようなポリプが特徴で、中心部は青色蛍光灯をつけると鮮やかな緑になります。