今日のフィリピン魚はオニハタ科のオニハタCentrogenys vaigiensis (Quoy and Gaimard)です。
オニハタには「ハタ」の名前がついていますが、実はこの種類は1属1種のオニハタ科という科の魚です。スズキ科の中に含まれることもあります。
体色は茶色っぽく、たまにカラフルなまだら模様のものも見られたりします。オレンジ色や、赤紫の模様をもつのもいるとか。
このオニハタの面白い点は、前鼻孔に大きな皮弁をもつこと。
体色といい、この皮弁といい、フサカサゴ科の魚にそっくりです。英名では「False scorpionfish」すなわち「偽のカサゴ」と呼ばれたりしています。私も初めて見たときには、フサカサゴ科の魚と間違えたほど。眼の周りにも2色の模様があり、おしゃれですね。
昨年送っていただいたオニハタ。前回の個体は、今回の個体よりもやや大きく、大きさは15cmくらいありました。大きいものでは20cmちかくになるとのこと。