今日のフィリピン魚は、テンジクダイ科のマンジュウイシモチSphaeramia nematoptera (Bleeker) です。「まーた?2、3回前にパーリーカージナルを投稿したばかりではないか!」と言われそうですが・・・。
テンジクダイ科の魚は340種ほども知られている大きなグループですが、マンジュウイシモチ属はたったの2種類しかいません。本種の体はやや高く、丸みを帯びています。色彩的には頭部が緑色っぽく、体に暗色の横帯があり、体側後方には紫色円形斑があるなど、綺麗な種類です。
小さい個体はかわいいのですが、大きくなると、なんだかちょっと不気味な感じもします。
主に、内湾のサンゴ域で多くみられる種類のようです。枝状のサンゴの合間で群れで暮らしているのは水中映像や写真でおなじみです。観賞魚としても普通にみられる種類で、海水魚を扱うお店ならば多くの店で見ることができる種類です。おとなしい魚と一緒に飼うのにむいていますが、口に入るようなサイズの生物は捕食してしまうこともあります。琉球列島以南のインド・太平洋域に分布します。
マンジュウイシモチ属は2種がいます。このもう一種についてはまた、近いうちに書きたいと思います。