今日のフィリピン魚はイソギンポ科のウナギギンポXiphasia setifer Swainsonです。こんな細長い体ですが、イソギンポ科の魚です。
イソギンポ科の魚は面白いグループです。浅い磯で藻類を捕食したり、サンゴのポリプを捕食したり、あるいはほかの魚の鰭や筋肉を食いちぎるものまでいます。
本種はそのなかでも形態的に面白く、リボン状の体をしています。ただ、分類的には磯や防波堤などでよくみられるニジギンポなどが含まれる「ニジギンポ族」に含まれています。
ニジギンポの仲間といえば、下顎の巨大な犬歯があったり、その歯に毒腺があったり、人に噛みつくことがあるなど、飼育者や釣り人にとってなかなか物騒なグループ。しかし本種の顔は、よく見ればなかなか愛嬌のある顔をしています。
しかし、やはりニジギンポの仲間なので、下顎には巨大な犬歯を有します。ウナギギンポ属の魚は、ウナギギンポと、ヒメウナギギンポの2種からなります。フィリピンや日本には両方の種が産します。