3月末にぶろぐを消されましたので、4~5月の出来事も更新していきます。
これはサガミソコダラというソコダラ科の魚である。ミサキソコダラ属というグループの魚で、このグループの種は東北地方から東シナ海、沖縄舟状海盆、九州-パラオ海嶺などに分布し、7種が知られているようだ。本種は東北地方太平洋岸から九州南岸、沖縄舟状海盆にまで分布している。サガミソコダラは体がピカピカしていて、とても美しい種類である。
なお駿河湾のミサキソコダラ属魚類は本種のほかにミサキソコダラとオキナヒゲが獲れるようである。ちなみにカラスヒゲと呼ばれていた種はミサキソコダラと同種とされ消滅したようである。この仲間は写真のような小型個体と大きく育った個体では見た目が大きく異なるようだ。この個体は20cmほどの個体。本種はミサキソコダラとは異なりやや小型の種類であるようだ。なお、揚げ物にして食べたが美味であった。
この個体は青山沙織さんの「ヘンテコ深海魚便」の中に入っていた戸田産の個体。ありがとうございました。