3月の終わりにぶろぐを抹消させられたので、4~5月の出来事もアップしていきます。今回は4月に入手した「ヘンテコ深海魚便」の魚をアップします。
このソコダラ科の魚はヘリダラ。戸田の底曳網漁業で漁獲されたものであるが、戸田産のヘリダラを紹介するのはこれで二回目である。前回は2015年にご紹介したのだがその時はしっかり同定しておらずヘリダラとハナソコダラのどちらの種になるか不明としたが、その後ヘリダラと再度同定できた。
ヘリダラはホカケダラ属の魚である。この属にはシンカイヨロイダラ(水深6900mまで)、ヒラガシラダラ(2000~4000mくらい)、ヨロイダラ(2000~4700m)など非常に深い海域に生息する「つわもの」が多いのだが、このヘリダラはその中では浅い場所でも獲れており、水深115~990mほどの海域に見られ、駿河湾の300m前後で見られるのはほとんどが本種といえるかもしれない(ハナソコダラやイバラヒゲ、カラフトソコダラはより深い)。
前回は鍋でいただいたと思うが、今回は唐揚げでいただいた。中骨は硬かったがそれ以外は美味しい。揚げ物はソコダラ類によく合う料理だと思った。これよりも小さいトウジン類の10cmくらいの幼魚なら、頭さえ落とせばホネごとばりばり食べられるだろう。
今回はヘンテコ深海魚便の青山沙織さんより。ありがとうございました。