魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

イレズミガジ

2021年06月14日 20時49分39秒 | 魚紹介

3月下旬にぶろぐを抹消されましたので、4~5月の出来事も更新していきます。今回ご紹介するのは、ゲンゲ科マユガジ属のイレズミガジという魚です。

イレズミガジはマユガジ属の中でも特異な種といえる。筆者が知るかぎり日本産マユガジ属は24種が知られているが、ほとんどが北海道や東北沿岸、もしくは日本海沿岸に見られるのだが、子のイレズミガジだけは駿河湾で見られるからである。ゲンゲ科としては唯一ではない(このほかアベゲンゲ、ワダツミゲンゲ、ウスギヌゲンゲ、コンニャクハダカゲンゲなどが見られる)が、マユガジ属は本種だけのようだ。日本固有種とされ、宮城県~土佐湾までの太平洋岸で漁獲されている。生息水深も極端に深くはなく、200~600mほどの海底で漁獲されている。

イレズミガジの特徴は尾の部分が白っぽく、黒い斑点がある。胸鰭は丸く後ろ縁に凹みがない。体は黒っぽく、眼は大きい。そのため、顔はとてもかわいらしい。今回のイレズミガジは小型のソコダラ類と一緒に唐揚げにしておいしくいただいた。

今回の個体は青山沙織さんより。ありがとうございました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする