今年の3月の終わりにぶろぐを削除されましたので、4~5月のできごともご紹介します。というか記事を消した某会社の社長に損害賠償請求するぞー。
久しぶりにカイワリを購入。カイワリはアジ科の魚で体高が高い。このぶろぐでは何回か出てきているのでお馴染みともいえるが、購入したのは2013年以来で久しぶりのような気がする。全長30cmをこえるなかなかのサイズ。ただし本種は大きいものでは全長50cmくらいになることもあるよう。そのくらいのサイズでは体が若干長めのようにも見え、シマアジと間違えられるかもしれない。本種はシマアジに近い仲間なのだ。
なお、カイワリの学名はKaiwarinus equula (Temminck and Schlegel, 1844)を使用すべきである。分類についてはFishbaseやらWikipediaなどではヨロイアジ属とされていて、学名もCarangoides equula (Temminck and Schlegel 1844)となっていたりするが、ヨロイアジ属よりもシマアジ属などに近いとされているし、特徴もだいぶ異なっているようで、ヨロイアジ属に入れるべきではないだろう。もっとも、ヨロイアジ属は単系統ではないとされており、細分化されることになりそうだ。カイワリ属は本種のみ、もしくはCaranx dasson Jordan and Snyder, 1907の2種を含めたりする。後者はハワイ諸島産でしばしばカイワリのシノニムとされているが、日本のものとは明らかに違う特徴を持つ。
シマアジに近いということでお刺身にしたほうがよかったような気もするのだが、今回は塩焼きでいただいた。カイワリといえば底曳網で大量に漁獲され、干物にして売られていることもある。やはり美味しい。味がよいアジ科魚類の中でもカイワリはかなり上位に位置するものではないかと思う。
今回のカイワリは長崎 印束商店 石田拓治さんより。ありがとうございます。