今日はあまりネタもないので、昨年お迎えした魚をご紹介します。
ベラ科イトヒキベラ属のルビーロングフィンフェアリーラスCirrhilabrus rubeus Victor 2016です。
この魚は昨年までやっていたマリンアクアリウム専門サイトでは取り上げてこなかったのですが、これはもう離れる直前に購入したもの。もう少しあのサイトを続けていたらこの魚の飼育方法を紹介していたかもしれません。2020年12月に成田のアクアラバーズさんで購入。フラッシャーラス(クジャクベラ属)ではないのですが、それによく似た感じの色をしています。この仲間はCirrhilabrus rubriventralis(英名でソーシャルフェアリーラス)のコンプレックスになるのですが、この仲間はすべてインド洋に生息しています。
背鰭先端と腹鰭が長くのびており、威嚇する時は鰭を大きく広げてなかなか格好いいものです。本種の学名は長らくCirrhilabrus rubriventralis Springer and Randall 1974とされていましたが、この種は雄の腹鰭の色彩などに違いがあり、2016年に新種記載されました。2013年にも本種の画像をこのぶろぐの全身のウェブログにアップしていたときにCirrhilabrus rubriventralisの学名を使用していましたが、あの個体もCirrhilabrus rubeusとされます。ちなみにCirrhilabrus rubriventralisは紅海周辺の特産ということで、スリランカなどからくるのはほぼCirrhilabrus rubeusといえます。
丈夫で飼育しやすく、混泳もしやすく、サンゴにも無害、イトヒキベラ属としては小型ということで小型水槽の住人としては最適ですが、たまに勢いよく泳ぐため、フタはしっかりしておくべきです。夜間は砂に潜ることはなく、岩陰で休息します。イトヒキベラ属の魚はほかにもいろいろ魅力的なものが多くいるのでいろいろと入れてみたくなるのですが、争うのであまり入れられないし、水槽も大きいのが欲しいところです。