3月の終わりにぶろぐを消されたので、4~5月の出来事もアップします。
写真の魚はソコダラ科の深海魚、スジダラ。2つ前の記事で紹介したワニダラとは同じ属の深海性の魚である。
頭部はトウジンなどと大きく異なり弱弱しい感じ。眼もどこか力なく見える。頭部や吻端が凸凹しているのが特徴だ。ヒゲはこの個体では非常に短く、上手く写真には収めることができなかった。よく似たものにハチジョウソコダラというのがいるが、この種は眼径と同じくらいの大きさのヒゲを持つのに対し、本種のヒゲはもともと短く眼径の半分程度である。日本産のスジダラ属は前回ご紹介したワニダラと、先ほど名前を出したハチジョウソコダラのほか、イトダラ、カミダラ、オグロスジダラというのがいるが、このスジダラは最も普通種であると思われる。
なおスジダラは以前に2回見ている。1回は三重県尾鷲の底曳網漁業で漁獲された個体。2回目はこのぶろぐでもご紹介した、アオメエソのパックの中に混ざっていた個体。今回は3回目であるが、今回の個体が一番大きく、しっかりしている。