魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

ハマフエフキ

2023年10月07日 14時48分29秒 | 魚紹介

このぶろぐに久しぶりに登場。スズキ目・フエフキダイ科・フエフキダイ属のハマフエフキ。

2010年ごろ1回このぶろぐで大型の個体を紹介したことがあったのだがそれ以来の登場になるだろうか。小ぶりの個体はその後に何回か見ており、大きめの個体も食してはいるがあまりきれいなものではなく紹介してこなかった。今回のハマフエフキは長崎の五島列島近海の定置網に入ったもの。全長30cmほどとお手頃かつ美味しいサイズである。このときの五島列島の定置網はスゴかった。なんといっても台風接近中でメイチダイが大量に入って来たのだ。そしてメイチダイだけでなく、このハマフエフキもちらほら。超えたイトフエフキ、そして次回ご紹介する予定の魚(でも、もうわかっちゃいますよね)、長崎県でふつうにみられるフエフキダイ属の魚が勢ぞろいというわけである。

ハマフエフキは英語名でSpangled emperorという。体側に輝く青白点をスパンコールに見立てたものであろう。emperorはフエフキダイ亜科の総称である。もう1つの亜科であるメイチダイ亜科はLarge-eye-breamだとかBig-eye breamと呼ばれることが多い。たしかにタイ科の多くの種と比べると眼が大きいように思える。

ちょっと話はずれてしまったが、ハマフエフキの体側には青白い斑点が多数ある。マダイなどのようにきらっとしたものではないが、それなりに美しい。また胸鰭にも青い線があり、これらの模様によってほかのフエフキダイ属魚類と見分けることができる。

ハマフエフキのもうひとつの特徴は、胸鰭をめくったところの鱗の有無である。ハマフエフキはこの部分に鱗がある。ほかにもイトフエフキやハナフエフキ、アマミフエフキなどの種にはこの鱗があるが、ハマフエフキ同様温帯に多いフエフキダイや、たまにハマフエフキと間違えられるシモフリフエフキではこの部分に鱗が見られない。

ハマフエフキはフエフキダイ科の中でも特に重要な食用魚であり、刺身など非常に美味である。また夜釣りの対象魚としてもお馴染みである。今回のハマフエフキも長崎の石田拓治さんより。いつもありがとうございます。


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