この魚はイソギンポ科・ヒゲニジギンポ属のカモハラギンポという。高知県など南日本の太平洋岸に見られる種で、高知県柏島の個体を基に1956年に新種記載されたものである。標準和名と学名は高知大学の魚類学者蒲原稔治博士にちなむものである。まさに高知県の魚、といえるだろう。ああ、あの赤い目のやつがいなければ、と思っているとかいないとか。
さて、そんな「高知県の魚」だが、残念ながら私のもっている写真は水中写真に限られる。というのもこの魚はなかなか厄介な動きで、本種を採集しようとするアクアリストを翻弄するからである。また縄張り争いをするらしく、写真は動画撮影中にカメラに寄ってきて威嚇しているものの切り抜き。なお、本種はほかの魚の鰭や体表をかじることがあり、あまり混泳はすすめられない。
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