この間の磯採集では5年ぶりにカエルウオを採集していた。この個体は正中線の皮弁がなく、雌の幼魚のようだ。このくらいのサイズは千葉では7~9月に見られるが、高知県で10月にこのくらいのサイズを見るとは。この時期だともっと大きいようなイメージがある。タイドプールではもうちょっと大きいのも見られる。個体数は多いが、採集しやすいものではない。ただしコツをつかめば獲りやすい。全身真っ黒であるが、たまに横線が出る。
カエルウオの仲間は藻類食で有名だが、岩などに生えた藻類を食うだけ。海藻には概ね無害なので、カエルウオの水槽で海藻飼育を楽しむことができる。一方ニザダイやアイゴ、ヤッコなどは海藻を食べてしまうことも多々あるため。海藻水槽での飼育は難しいところがある。海藻を啄んでいるように見えることがあるが、それは海藻の表面のコケを食べているのだ。このように飼育しても楽しい魚であるが、小型個体は混泳に注意すべきということ、フタをしっかりしないと飛び出してしまう危険があるということなど、要注意な点も持っている。
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