雄型(Male)
雌型(Female)
底曳網では様々な魚が水揚げされています。今回の漁では鹿児島の種子島沖合の操業ということで、魚の種類もほかの海域のものとは違って見えます。
アカイサキCaprodon schlegelii (Günther)は、鹿児島ではよく漁獲される魚ですが、高知や愛媛でも、沖釣りによって漁獲されていたりします。高知沖ではこの魚を見ませんでした、生息環境の違いでしょうか。分布が違うと、住む場所(岩礁・砂地など)が違うのかもしれませんね。
●分類
アカイサキは、イサキの名がありますが、イサキ科ではなくハタ科のなかに含まれます。さらにそのハタ科の中のハナダイ亜科に含めることが多いです。ほかのハナダイと同じく、アカイサキには性的二型があり、雄と雌で色彩が異なっています。雄は赤い色に黄色の模様が入っていて、華やかなものです。また尾鰭の形にも変異があり、これについては現在研究が進められています。
●漁業
アカイサキは沖合底曳網では、「鹿児島沖」の漁場でよく獲れます。ほかの漁法では、釣りでも獲れており、その方法では愛媛県南部での水揚げもあります。八幡浜市場の呼び名は「ハナイサキ」で通っているようです。
食味としては、肉は白身、刺身や煮付けにして美味なものです。とくに、煮付けは絶品で、ご飯がすすむというものです。
高知で漁獲(おそらく、釣り)されたアカイサキです。雌雄中間?
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