我が家で飼育しているサビウツボ。先月に我が家に来て5年がたった。
海水魚に限らず、長期飼育というのは色々とトラブルが起こることがある。この個体は2021年の冬に水槽の酸欠により死にかけたことや、水槽から飛び出そうになったりしたこともあった。ことし3月にも体表の粘液が大量に出るというトラブルもあった。
サビウツボは動物食性であり、自然下ではイカやタコのほか、小魚や甲殻類も食う。我が家ではイカをメインで与えているほか、小魚や海に行ってカニなどを捕まえて与えたりもしている。本種は昔はウツボ属ではなくSiderea属とされていたこともあった。この属には甲殻類食いとしてよく知られるアセウツボも含まれており、やはり甲殻類は与えたらよく食うのである。もちろん与えるカニはイソガニやイワガニ、クモガニ(小型のもの)が無難。オウギガニ科のカニなどは猛毒をもつこともあり、与えないほうがよいだろう。
ウツボ類は肉食性がつよく、上記の餌は水を汚しやすい。そのためろ過槽もしっかりしたものが必要になる。我が家では上部ろ過槽を使用しているが、上部ろ過槽は意外なほどパワーがあり、オーバーフロー水槽でウツボ類を飼育しない場合の第一候補になりうる。外部ろ過槽との併用もよいが、パイプを水槽に取り付ける必要性があり、すきまができやすい(外部ろ過槽のみだとパワーが不足する)。この方式に限らず、ウツボ類の脱走には細心の注意を払いたい。ウツボ類の死因は共食い、拒食からの飢え死に、そして脱走がほとんどであろう。長寿な魚であるため、しっかり飼育できる環境を整えたい。私も今後長く飼育していきたい。
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