発売前だが紹介してしまう。曲目と歌い手の名前を見ているだけで、よだれが出そうなんだもの
香港の音楽クリエイターたちが、ほかの歌手に提供してヒットした曲を自分で歌っている。自身が歌手としてアルバムを出している人もいるし、バックボーカルをよくやっている人もいるから、歌わせても上手いのは不思議でもなんでもないだろう。Demo形式なので、知れわたったオリジナルタイトルとは違う曲名のものが多い。
主だった曲と歌い手をあげると、、、歌手としても活躍している人では王[艸/宛]之で鄭秀文の「戀上イ尓的床」、藍奕邦で劉浩龍の「斷尾」、Eric Kwokで陳奕迅の「夕陽無限好」、張繼聰で古巨基の「必殺技」など。最近は表に出てくることが少ない張佳添(黒盒BlackBoxというグループで活動していた)や徐繼宗(星盒子Boxxというグループにいた)の名前もあるし、アレンジやプロデュースでおなじみの馮翰銘や金培達も味わい深いボーカルを聴かせてくれている(馮翰銘・金培達・謝杰の3人の歌はYahoo!雅虎香港・音楽で試聴できます)。きわめつけは雑誌や新聞に音楽評を書いている柳重言が許志安の「今年没聖誕」を歌っている。どんな歌になるのか、気になるぞ~! なんだか全曲オリジナルと聞き比べてみたくなってきた。
台湾では同じような企画のコンピレーションが何枚か出ているが、香港では初めてじゃないだろうか? BEYONDの黄家駒の事故死をきっかけに、それまで安易なカバーに頼っていた香港音楽業界で、オリジナルを大切に創造することをより評価しようという流れが出てきていたが、ここへきてはっきり目に見える形になってきた気がする。ああ、発売が待ち遠しい