勝ったほうは、歴史に名を刻んだ。負けたほうは、去る決意をした。
昨日の大相撲、魁皇と千代大海の一番。明暗を分けた。
どちらの大関も、近年は怪我に苦しみながら、なんとか勝ち越すことが多かった。ついに大関から陥落した千代大海、今場所10勝すれば大関復帰できるところだったが…。
6敗して復帰の望みが断たれたら、引退するつもりだったという。なんだかんだいって大関の地位に留まりながら、勝ち星を積み上げてきた魁皇と、大関在位場所数1位の千代大海、今の明暗の差は何だろう。
昨日引退会見をしたバドミントンの小椋久美子もそうだけど、アスリートは常に怪我との闘いがある。厳しい練習をするほど、怪我する危険性も高くなる。年齢が上がれば、治りにくくなる。
万全の状態だったらできたことが、万全の状態になれないゆえにできなくなっていく・・・苦しい・・・
千代大海について、大関陥落する前に引退するべきだったという意見もあるようだが、引退を決めるのは自分自身しかないと思う。考えた末に決めたから、今日の千代大海はすっきりした顔をしていた。実家のお母さんが「卒業したようで、ほっとするところもある」と言ってたけど、本人もそんな気持ちなんだろうと思う。
やりつくしたから、悔いはない。それが大事。