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塀の中の中学校

2010年10月12日 01時41分34秒 | テレビ
 TBSドラマ「塀の中の中学校」、オダギリジョーが主演した話はどこかで読んでいたが、放送日は覚えてなくて、たまたまテレビをつけたときに遭遇。ラッキーだった。(しかし、HDDの容量がなくて録画はできず、、、これはアンラッキーというより、日頃の行いが悪い^^;)
 あらすじ登場人物は番組サイトを見ていただくとして・・・誰でも受ける権利があるはずの義務教育・中学教育を、受ける機会を失ったままの、受刑者たち。佐々木(大滝秀治)、ジャック原田こと西川(すまけい)は子どものうちに家計を支える立場になったがゆえに。川田(渡辺謙)も貧しさからいじめを受け不登校。小山田(千原せいじ)は芦屋のボンボンながら、小6のとき病気で2年遅れたことがきっかけでドロップアウト。甲子園に憧れていた龍神姫之丞こと田中(染谷将太)は大衆演劇一座の花形として転校を繰り返し、結局高校にも行けなかった。5人が全国唯一の刑務所内の中学校、松本市立旭町中学校桐分校にやってくる。
 若い時に学ぶ機会がなかった年配の2人は、純粋に知識を得ることに喜びを感じる。「中学では遠足がある」と聞いて、遠足のとき逃亡して死ぬつもりでいる川田は、せっせと遺書の練習。植木屋だった小山田は植木鉢の世話には熱心だが、いまひとつ勉強には身が入らない。。。
 地理の授業で、各自故郷の都道府県について、特産物とその理由を研究発表することになる。それぞれ模造紙にびっしり絵や地図を書いたり、原稿用紙にまとめたり、気がのらない小山田も最後には書き込んでいた。ところが、石川先生(オダギリジョー)が授業に来ない。前日写真コンクール落選の理由を雑誌社に聞きに行って「華がない」と言われ、写真家への道をあきらめて自棄酒を飲み、酔いつぶれて寝坊したのだった。研究発表の時間は自習となり、2時間目に登校した石川は「家庭の事情で」と言い訳する。しかし、生徒たちは“酒臭くて”嘘とすぐわかる。
 「発表は来週に」「カリキュラムや予定が変わることはある」という石川に「緊張が切れた」という生徒たち。「一発シメてやろう」とホームルームで石川につめよる。「普通の中学生と同じに考えては困る。私たちがどれだけ緊張して準備してきたか」と訴える佐々木。。。そう、彼らは普通の中学生ではない。小学校から中学、毎年毎学期同じような経験を積み重ねている普通の中学生ではないのだった。
 学力がほかの生徒に比べて遅れているので、西川と小山田に補習をすることに。西川はこつこつとついていくが、小山田はやる気が出ず、西川の教科書を隠したりする。「勉強はあかん、退学にしてくれ」と懇願するが、教師たちはまだ卒業への希望が捨てきれない。「俺はいじめなんかようせん、ただのお調子もんやったんや。それやのに今、いじめとる。合わんことしてるから、根性まで曲がってしまったんや」
 テキヤ兼植木屋としてそれなりに仕事をしていた小山田は、頭が悪いというわけではないんだろう。ただ、机の前でみんな同じペースで勉強することに、何か無理を感じてしまうタイプなんだろうか。人がいじめをしてしまうのは「合わんことしてる」のが理由の一つなのか? その台詞が妙に頭に残った。
 結局、小山田は跳びおり自殺未遂を起こし、退学して元いた刑務所に戻っていくが、跳びおりようとする小山田を下で受け止めようとしていた石川の姿に、更生を誓って去っていくのだった。
 2月、「一発シメ」事件の影響で中止になっていた遠足に、突然連れだされる。“本校”である松本市立旭町中学校を訪問、校庭におりた4人は、「靴に石が入った」とか言いながら裸足になり、“シャバの土”を踏みしめる。校舎のベランダに鈴なりになって歓迎する本校の生徒たち。実際にこの中学の生徒たちだそうだが、実際に桐分校の生徒たち、つまり受刑者たちが、訪問することがあるんだろうか? 本当にそうだったら、“普通の”中学生たちはそのとき何を感じるだろうか? と気になってしまった。
 4月に入学して3月にもう卒業。たった1年で、九九からやり直していた生徒たちが中学のカリキュラムを修了できるのか?と思うが、考えたら彼らに夏休み、冬休みはない。原則として先生方の研修だのなんだので授業がつぶれることもない。運動会とその練習、修学旅行とその準備なんかもない。部活もないから授業時間が毎日7時限(補習のところのセリフから類推)。丸々3年分は無理でも、かなり消化できそうだ。
 卒業後、元いた刑務所へとそれぞれ護送されていく。北海道へ護送される佐々木に石川も同行。汽車の中では駅弁を食べたりするが、刑務所の敷地内に入ったらもう一受刑者の佐々木、刑務官たちが石川に敬礼するような片手だけの敬礼ができない。手錠でつながれた両手を合わせて顔の横に持ってきた敬礼に、石川はただお辞儀して、出ていく。普通の中学生と違い、生徒と先生は卒業後二度と会うことはない。
 昔見たフランス映画「格子なき牢獄」を思い出した。やがて学び舎を出ていく者と、ずっと残る者。石川は残る者になる・・・

 染谷将太はつい最近どこかで見た顔だと思ったら、「10年先も君に恋して」で上戸彩の弟役だった! ウィキペディアを見ると、映画「ピンポン」に「ラストの少年」役で出ているようだが、、、大人になったスマイルが、卓球場で手ほどきしてやってる少年のことかな? あとでVCD(香港で買った)を見てみようか?!
 そのピンポンに、あの「海角七号」の田中千絵が出てたことまで発見、、、おや、津田寛治も! やっぱりあとで見てみなきゃ
コメント (2)
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