フィギュアスケート・世界国別対抗戦(World Team Trophy)2015、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
宋楠(Nan SONG)(中国) SP:62.43(12) FS:124.99(10)
「サラバンド組曲」♪ 冒頭に4回転トウループ+2回転トウループ、トリプルアクセルと決まる。後半にもトリプルアクセルのコンビネーション。この人の端正な滑りが、久しぶりに見られた ただ、3連続が3回目の2回転トウループで無効になってしまったのがもったいない
ロマン・ポンサール(フランス) SP:63.51(11) FS:120.61(12)
「インセプション」♪ トリプルアクセルがきれいに決まると、背が高いのでとても雄大に見える。後半に3-1-3も入り、大きなミスはなし。
ゆったりと動く部分でも、体全体をきれいに見せる振付、なかなかいい。途中、応援席から「Allez!」と声がかかっていた。
ジェレミー・テン(カナダ) SP:67.45(10) FS:127.33(9)
「ハレルヤ」♪ 美しいスケート、曲に溶け込んだ動き。ジャンプは転倒もあって完璧ではなかったけど、心をこめた演技。東京に来てくれてありがとう
フローラン・アモディオ(フランス) SP:73.80(9) FS:120.74(11)
映画「ブラッド・ダイアモンド」より/映画「ライオン・キング」より♪ アフリカの香りを漂わせるプログラム。冒頭の4回転サルコウは3回転に。トリプルアクセルがきれいに決まった。後半トリプルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウを完璧に決めた!と思ったが、サルコウが3回目で無効に。さらに3回転ルッツも3種類目の3回転以上で無効に
しかし、スケート自体はなめらかで、ステップでも魅了してくれた。
マクシム・コフトゥン SP:74.83(8) FS:158.91(6)
「エクソジェネシス交響曲」♪ 冒頭からしっかり4回転サルコウ!次のトウループは2回転になったが、次はサルコウ・トウの4-3で!! 後半トリプルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウも。大きなミスなく終わって、充実した顔。
マックス・アーロン(アメリカ) SP:76.08(7) FS:151.43(8)
「ブラック・スワン」♪ もちろん黒一色の衣装で。4回転サルコウ決まった! ルッツ・トウ3-3やトリプルアクセルも。終盤は少し疲れたのか、回転ぬけもあったけど^^; 最後のコレオシークエンスは、浅田真央のフリーのステップを思い出させるピルエット連続。
以前に比べると、スケートがしっかりコントロールできて、エッジの使い方なんかも上手くなっているような気がする。このプログラムを2015/2016シーズンに完成させたら、かなりいける
<G2>
ナム・ニュウエン(カナダ) SP:77.42(6) FS:158.63(7)
「道」♪ 会場アナウンスで「ニュウエン」と呼んでいるので、ここでもそう表記することにする。4回転サルコウ、決まる(回転不足だけど)。トリプルアクセル+3回転トウループも! 思わずこぼれる笑顔 寝ぼける演技もうまくはまり、後半フリップから3-2-2も決まる。ジャンプのあとの流れがいい。
若々しい演技は、ジェルソミーナの無垢な魂に通じるかな。
セルゲイ・ヴォロノフ SP:79.09(5) FS:161.92(5)
「This is a Man's Man's Man's World」「Come Together」「At Last」「Big Time Boppin’ (Go Man Go)」♪ 切れ目がいっぱい?みたいな衣装はゴムみたいな弾力感がある。4回転トウループ、トリプルアクセル2本、後半にはループで3-1-2。ステップではボーカルのシャウトに合わせてシャウト。
やりきった表情でフィニッシュ。フリーのシーズンベスト更新
無良崇人(日本) SP:82.04(4) FS:165.40(3)
「オペラ座の怪人」♪ 大歓声の中、浜田コーチと握手してから登場。冒頭の4回転は両足着氷だったが、2本目は4-2でしっかり決まった トリプルアクセル+3回転トウループ、後半の単独アクセルも
終盤3-1-2のところ、第1ジャンプが2回転になったが第3をすかさず3回転に。
ステップの中の“ため”や表現、見事になった
ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:86.48(3) FS:176.69(2)
「トリスタンとイゾルデ」♪ 4回転はないけど、僕失敗しないから 2本のトリプルアクセル、片手上げルッツ、ルッツ・ループ・サルコウの3-1-3など今日は完璧。トランジションの多さ、表現の豊かさ、姿勢の美しさ。フィギュアはプログラム全体で評価されるのだ。
またまたシーズンベスト更新
閻涵(Han YAN)(中国) SP:87.13(2) FS:163.14(4)
「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」♪ トリプルアクセルで空も飛べる 4回転トウループは4-3で少し乱れ、単独は転倒。ピアノの中盤のムード、終盤のジャジーな躍動感。後半の3連続が3-2-1になってしまうあたりは、まだ若いかな。「You!」でジャッジを指差して小粋に終わる、素敵なプログラム。
羽生結弦(日本) SP:96.27(1) FS:192.31(1)
「オペラ座の怪人」♪ いつものように、きりっと見据える目でスタート。4回転サルコウ決まった トウループは、、、3回転
コンビネーションはどうする?
ボーカルで語るようなステップ、仮面をはずし、想いを伝えるファントム。後半のトリプルアクセルには2回転トウループをつけてザヤック違反を防ぐ。トリプルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウ、ばっちり ルッツも完璧!
あとは思い残すところなくイナバウアーのコレオシークエンス。フィニッシュの瞬間、「終わった」という顔。
ありがとう、ありがとう、と口にしながら挨拶。スコアはシーズンベストではないが、演技構成点は今季最高。ジャッジスコアには、9人×13要素=117のGOEに、マイナスがないばかりか0すら2個。あとは全て、1から3のプラス。
リンクを去る前に、会場に向かって手をメガホンにして「ありがとうございました~」と叫んでいった。
男子フリーを終了して、チーム順位は1.アメリカ 2.日本 3.ロシア 4.カナダ 5.中国 6.フランス。
明日はペアと女子のフリー。宮原知子、村上佳菜子、古賀亜美&フランシス・ブドロー=オデ、みんな頑張れ~
フィギュアスケート・世界国別対抗戦(World Team Trophy)2015、アイスダンス・フリー(ジャッジスコア)。
キャシー・リード/クリス・リード(日本) SD:49.99(6) FD:73.24(6)
「ムーン・リバー」「Mr. Lucky」「The Big Blow Out」♪ 登場からムードたっぷりに。キャシーのレイバック姿勢がきれいなカーブリフトから入る。ツイズルでクリスが一瞬足をついちゃった? ストレートラインステップの途中でキャシーが膝をついた。
ビッグバンドジャズから「ムーンリバー」に戻って、膝立ちのストレートライン、美しいローテーショナルリフト。
キス&クライで涙ぐむキャシー。頑張ったよ
王詩玥(Shiyue WANG)/柳鑫宇(Xinyu LIU)(中国) SD:55.32(5) FD:86.99(5)
「アーティスト」♪ 女性がお化粧直し、男性が袖のゴミを払って、身支度できたらスタート!みたいな始まり。女性のビールマン姿勢のリフトが迫力。ツイズルぴったり、リフトも安定していた。手拍子にのって終盤のステップを滑る。
ノーミスの演技でシーズンベスト更新。
エレーナ・イリニフ/ルスラン・ジガンシン(ロシア) SD:63.09(4) FD:95.10(4)
「Appassionata」/映画「クレオパトラ」♪ ドラマチックな振付をいきいきとこなす。ツイズルは少しずれたけど、片足滑走の男性の膝に女性が立つリフトは、女性が後ろ向きで難しい姿勢。
来季はさらにコンビネーションがよくなっていきそう。
ガブリエラ・パパダキス/ギョーム・シゼロン(フランス) SD:70.86(3) FD:111.06(1)
モーツァルト「ピアノ協奏曲第23番」より「アダージョ」♪ 20歳と21歳ながら世界チャンピオン。しっとりとした滑り出し、難しい入り方のリフト、距離の出たツイズル。全ての動きがなめらかにつながり、引き込まれるプログラム。
若いのにチームキャプテンに指名されたガブリエラ、しっかり役目を果たしてるかな
マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) SD:72.17(2) FD:102.24(3)
「パリのアメリカ人」♪ 今日のマディソンはポニーテール。直立姿勢の女性の脚を胸の前でホールドするリフト、いつ見ても凄い。ステップの最後のところで男性が転倒 でも背中から前に移ってくるリフトや、最後の女性を大きく上げ下げするコレオ・ムーブメントはよかった。
ケイトリン・ウィーバー/アンドルー・ポジェ(カナダ) SD:73.14(1) FD:109.79(2)
ヴィヴァルディ「四季」より「春」「夏」「冬」♪ 大人のカップルの美しさ。片足滑走の膝に立つリフト、シット姿勢に体をいっぱいに伸ばすリフト。ツイズルのシンクロぶりが半端なく、スピードに乗りながら見事にコントロールされたステップ。手拍子にのって最後のステップ、素敵
満足の表情で戻ってきたケイトリン、カメラに向かって「アリガトウ、トウキョウ」。この人はいつも、こういう気遣いを忘れない。
ショートとフリー合計得点での順位はなく、フリーの順位でまたチームポイントがつく。ということで現在のチーム順位は、1.アメリカ 2.ロシア 3.日本 4.カナダ 5.中国 6.フランス。
このあとは、、、男子フリー
フィギュアスケート・世界国別対抗戦(World Team Trophy)2015、2日目はペア・ショートプログラム(ジャッジスコア)から。
古賀亜美/フランシス・ブードロー=オデ(日本) SP:46.87(6)
プッチーニ「蝶々夫人」より「ある晴れた日」♪ 最初からしっかりスピードにのって、ダブルツイストから入る。スロー3回転、サイドバイサイドの3回転トウループとジャンプも下りた。シニアデビューをいい演技で飾った
ヴァネッサ・ジェームズ/モルガン・シプレ(フランス) SP:58.66(5)
映画「ムーラン・ルージュ」より「ロクサーヌのタンゴ」♪ ストリーミングでトラブル(涙)
川口悠子/アレクサンデル・スミルノフ(ロシア) SP:66.97(3)
マスネー「タイスの瞑想曲」♪ ストリーミング接続失敗(涙大粒)
アレクサ・シメカ/クリス・クニエリム(アメリカ) SP:64.22(4)
映画「ムーラン・ルージュ」より「ロクサーヌのタンゴ」♪ きびきびした動き。サイドバイサイドジャンプで男性が片手をついたが回転はそろって着氷。スロージャンプで着氷がんばった。手をつないでスパイラル姿勢からのデススパイラルなど、ダイナミックな演技。
隋文静(Wenjing SUI)/韓聡(Cong HAN)(中国) SP:71.20(1)
「Stray Cat Strut」♪ きれいにそろった3回転トウループのサイドバイサイドジャンプから。高さと距離の出るスロージャンプ、片手上げのツイスト、抱え込んでから持ち上げるリフトは、ポジションチェンジも下ろしかたも複雑。
シーズンベストに近い得点が出た。
メーガン・デュハメル/エリック・ラドフォード(カナダ) SP:68.68(2)
「Un peu plus haut」♪ 世界チャンピオンの登場。サイドバイサイドの3回転ルッツで、女性が珍しく2回転になってしまったが、全体の力強さはいつもどおり。リンクを大きく使って交差しながらのステップシークエンスは、ペアの醍醐味の一つ。
現在のチーム順位は、1.アメリカ 2.ロシア 3.日本 4.カナダ 5.中国 6.フランス。
このあとは、アイスダンス・フリー。キャシー&クリス頑張って~
フィギュアスケート・世界国別対抗戦の放送を見たあと、チャンネルはそのまま状態で見てしまった
このところ、せっせとテレビ朝日が番組宣伝していた木村拓哉主演のドラマ「アイムホーム」。爆発事故に巻き込まれて頭部に重傷を負い、記憶の一部をなくしたが、数ヶ月のリハビリ後に退院。しかし、主人公には妻と息子の顔が仮面に見える・・・
会社ではバリバリのビジネスマンだったが、窓際の部署に異動させられる。家族がいるんだから、と帰宅した家にいたのは、前妻とその連れ子。離婚して再婚したことも、忘れてた
この手の記憶喪失モノって、どこかで見た、、、ハリソン・フォード主演映画「心の旅」 こちらは強盗事件に巻き込まれたせいだけど、やり手の弁護士が一から家族との絆を取り戻していく話。後遺症の一つとして、字(英語)が読めなくなっているシーンがあったっけ。
毎回、ゲスト出演の役者が登場するらしい。刑事モノに多いパターンだけど、「自分はどんな人間だったのか?」を探っていくミステリーのような構成だから、いい手かも。
来週も一応見てみる、かな