フィギュアスケート・グランプリシリーズ(GPS)2015第4戦、エリックボンパール杯(フランス大会)。男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
1 ロマン・ポンサール(フランス) SP:62.86(11)
「Je suis malade」♪ イケメンなのでファンが多い コーチのブライアン・ジュベールが見守るなか、トリプルアクセル、フリップ・トウ3-3を決めるが、3回転で転倒。「ジュベールの雰囲気」と実況に言われるが、たしかに似てきた? まだ師匠ほど力強くはないかな。
2 王一(Yi WANG)(中国) SP:72.08(8)
「Back to Black」♪ ブルーにゴールドのボーダー風。トリプルアクセルから入り、フリップ・トウ3-3、3回転ループを決める。終始落ち着いて、独特のリズムを刻んだ。
それなりにベテランなんだけど、中国は国際大会派遣の数が少ないので、これがGPS4試合目。ようやく国際大会に慣れて、母国開催でない大会でも堂々と自分の演技ができるようになってきた。
3 キム・ジンソ(韓国) SP:71.24(9)
「月光ソナタ」ベートーヴェン♪ 黒のシンプルなスタンドカラー。ゆったりとルッツ・トウ3-3、膝を深く曲げて柔らかく着氷するトリプルアクセル。スムーズな3回転ループも決まった。
曲が速くなったところできびきびしたステップを踏み、盛り上がって、、、と思ったら転倒。やっちゃった、という顔をしたが、得点には満足そう。
4 シャフィク・ベセギエ(フランス) SP:68.36(10)
「Una mattina」「Black Mozart Intro」♪ 白シャツにほどいたボウタイ。4回転を予定していたようだが、トウ・トウ3-3になった。トリプルアクセルはややこらえた着氷になったが大丈夫。3回転ルッツは問題なし。
ステップはレベル4を獲得したが、スピンはレベル3と2。演技構成点があまり伸びなかったのは、全体に固かったのかな・・・
5 パトリック・チャン(カナダ) SP:76.10(5)
「マック・ザ・ナイフ」♪ スケーティングの格の違いを見せつけるが、コンビネーションが2-2に。トリプルアクセルは片手をつく。3回転ルッツはさすがに大丈夫^^;
コケたほうがマシ、というミスをやってしまって苦笑いのキス&クライ。意外にもステップはレベル3どまり。
6 村上大介 SP:80.24(3)
「彼を帰して」ジョシュ・グローバン♪ 柔らかく静かに滑り出し、スムーズに4回転サルコウを跳ぶ。トリプルアクセルも鮮やか 3回転ルッツの着氷で勢いが止まってしまい、3回転につなげられず1回転トウループになってしまった
ステップはレベル4。スピンの出方など、曲と溶け合いながら丁寧に表現して、美しい作品を作った。演技構成点は3項目で8点台。
7 アレクサンデル・ペトロフ(ロシア) SP:74.64(6)
「La Leyenda del Beso」♪ 山吹色系の衣装。トリプルアクセル、ルッツ・トウ3-3、後半の3回転フリップと4回転はないがどのジャンプも質がいい。スピンとステップもきっちりやっている。前回よりもちゃんと音楽を滑りこなせている感じ。SPのシーズンベスト。
8 マックス・アーロン(アメリカ) SP:72,91(7)
「誰も寝てはならぬ」(「トゥーランドット」より)プッチーニ、歌唱:ルチアーノ・パヴァロッティ♪ 白いカットソーが風をはらむ。4回転サルコウで手をついたが、なんとか2回転トウループをつける。スピードにのってトリプルアクセルに入ったが転倒。3回転ルッツはきれいだった。
スピンのコントロールやステップの滑らかさは成長したところ。
9 宇野昌磨 SP:89.56(1)
「Legends」♪ 力強い動きで始まる。イーグルからトリプルアクセル、見事 4回転トウループ鮮やか 後半のフリップ・トウ3-3もばっちり。要素と要素の間の動きでも惹きつける。
終わって一気に笑顔がはじけた。演技構成点も4項目で8点台に乗せ、平均でも8.17。もう堂々たる世界のトップスケーターになりつつある。自己ベスト更新。
スピンにマイナスをつけているジャッジがいるんだけど、、、何か細かいミスがあるのか? 理由を知りたい
10 デニス・テン(カザフスタン) SP:80.10(4)
「ミサ・タンゴ」♪ 痛みをおしての出場だが、大丈夫だろうか。4回転トウループ転倒、トリプルアクセルは美しい。ルッツ・トウが3-2で着氷が少し早く開いたような、、、
キャメルスピンの難しい姿勢、感情をこめたステップでレベル4など、随所に彼らしい表現は見せた。
11 マクシム・コフトゥン(ロシア) SP:86.82(2)
「I Can't Dance」ジェネシス♪ シリーズ後半からの登場。前から後ろにかけてギターがプリントされたつなぎ衣装がロック 4回転サルコウから3回転トウループのコンビネーション! 4回転トウループも片手をついたが着氷、トリプルアクセル余裕。
前半にジャンプを終え、リズムにのったステップを活き活きと踏んでいく。フライングスピンがアップライトというところが個性的だが、レベル2どまりであまり点は稼げず^^;
ジャンプで少しずつの減点が響いて、ベストには届かなかった。
結果、トップに立ったのは宇野 2位にコフトゥン、村上大介が3位につけた。僅差でデニス・テンが4位、スケートカナダ優勝のパトリック・チャンは宇野と13点差の5位。スケートアメリカ優勝でこちらもファイナル進出をねらうアーロンは7位と出遅れた。
日本勢の1、2フィニッシュはあるのか フリーも頑張れ~~~