パリ同時多発テロの影響を受けて中止された、フィギュアスケート・グランプリシリーズ(GPS)2015第4戦エリックボンパール杯の結果について、正式な発表があった。
ショートプログラム&ショートダンスの結果をそのまま最終結果とし、世界ランクのポイント、グランプリファイナル進出ポイント、賞金もその結果を適用する。
ということで、SP1位だった宇野昌磨選手は、GPS初優勝となった。同時に、スケートアメリカ2位&エリックボンパール杯優勝の28ポイントで、シニアデビューの年にファイナル進出も決まった。
グランプリファイナル進出選手の決定方法については、ポイントで並んだ場合に次のような方法で順位をつけることになった。
1.最高順位が高いほうが上
2.出場した2大会のショートプログラム/ショートダンス得点合計が高いほうが上
3.2大会に出場したほうが1大会より上
4.出場した2大会の出場選手数の合計が多いほうが上
5.まだ並んでいる場合は、全員が進出
この方式でのポイントランキングはこちら→ 男子 女子 ペア アイスダンス
通常、ポイントで並んだ場合の順位の決め方は、最高順位→2大会の得点合計→出場大会数(2大会が上)→フリー得点2大会合計→2大会のフリーのうち得点の高いもの→ショート得点2大会合計→出場選手数合計、という順に見ていく。
今季は最高順位の次がいきなりショート得点合計^^; フリー2回滑れなかった選手たちに不公平がないようにするには、これしかなかったか
私は、今季に限り「2大会のスコアのうち高いもの」あるいは「ショートの高いものとフリーの高いものの合計」等が採用されるのでは、と思っていた。でもやっぱり、「比較するスコアが1つしかない選手が出るものは対象にしない」という原則なのかな
さらに、今季は1人枠を増やす。ポイントランキング7~9番目は補欠となるが、7番目の選手がエリックボンパール杯に出場していた場合、7番目の選手もファイナル進出とする。(男子や女子で7人出場になった場合は、グループも分ける。)
現時点では、男子の村上大介が7番目としてファイナル進出する可能性がある。NHK杯に出場するマクシム・コフトゥンも、4位だったら同様(3位以内なら普通に6番目以内に入れる)。女子では、エリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手に7番目で進出の可能性が残っている。
ペアとアイスダンスはNHK杯に高いポイントを持っている組が多く出てくるが、エリックボンパール杯に出場した中では、ペアのヴァネッサ・ジェームス/モルガン・シプレ、アイスダンスのマディソン・ハベル/ザカリー・ドナヒューはチャンスがありそうだ。
こんな“特別措置”が2度と取られなくてすむことを願う。