フィギュアスケート・グランプリシリーズ(GPS)2015第5戦、ロステレコム杯(ロシア大会)。男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
1 ミハイル・コリャダ(ロシア) SP:79.64(5)
「Nightingale Tango」「Foxtrot」♪ グリーンのチェックとストライプ。4回転トウループは転倒したが、トリプルアクセルがきれいに入る。軽妙な振付のステップをきびきびとこなし、ルッツ・トウ3-3を後半に決める。最後はビールマン かなりきれいな姿勢でびっくり。
地元の歓声に笑顔でこたえる。
2 イヴァン・リギニ(イタリア) SP:68.90(9)
「誰も寝てはならぬ」プッチーニ、歌唱:ポール・ポッツ♪ 白、グレー、黒の組み合わせ。トリプルアクセルでステップアウト、4回転トウループ転倒。バタフライから入るシットスピンやフライングキャメルなどはきれい。後半のコンビネーションは、両手を上げて3回転ルッツに3回転トウループをつけた。
長身をいっぱいに伸ばしながらのステップは、身体で歌うかのように盛り上げる。終わってちょっと舌を出した
3 ロス・マイナー(アメリカ) SP:85.36(3)
「ニューヨークの想い」ビリー・ジョエル♪ 4回転はなかったが、3回転、トリプルアクセルとスムーズに決め、小粋な動きのステップ、ルッツ・トウ3-3と安定。バレエジャンプからイーグルと、つなぎの動きも素敵。
4 小塚崇彦 SP:69.61(8)
「レスペート・イ・オルグージョ〜誇りと敬意〜(ファルーカ)」沖仁♪ ギターが刻むフラメンコ、大人の色気がにじむ。4回転トウループは両足着氷、トリプルアクセルでステップアウト。後半のルッツ・トウもちょっと回転不足な感じの降り方になってしまった。
しかしステップは、、、身のこなしと足捌きの美しさ、誰でもできるものではない。
5 アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル) SP:67.46(10)
「All Alone」♪ 渋めのボーカル曲で。トリプルアクセルを決め、4回転は転倒。フリップ・トウのコンビネーションは3-2でまとめた。
歌詞を表現しながら長めのステップ、プログラムとしてはなかなか魅力的。
ペーター・リーベルス(ドイツ)が棄権。
7 アディアン・ピトケーエフ(ロシア) SP:87.54(1)
「Pain」はまたけし/「Appassionata」シークレット・ガーデン♪ グレー系の地味な衣装。スケートもあまり奇をてらわない感じ。4回転トウループ+3回転トウループ、決まった! きれいな姿勢のスピン、着氷してきれいに流れたトリプルアクセルと3回転ルッツ。柔らかなタッチのステップもよかった。
自己ベスト大幅更新に、地元の観客も大喜び
8 アダム・リッポン(アメリカ) SP:78.77(6)
「Who Wants to Live Forever」クイーン♪ 今日も挑む4回転ルッツ、転倒。しかし挑むことに意味がある?! トリプルアクセルは問題なかったが、今日は両手を上げるリッポン・ルッツではない普通のルッツ・トウ3-2に。
個性的な動きが随所に見られるステップ、レイバック姿勢を織り込むスピンなど、彼らしさは見せた。
9 ナム・ニュウエン(カナダ) SP:70.78(7)
映画「キリング・フィールド」より♪ 静かで難しい曲かも。冒頭の4回転は単独にした。トリプルアクセルをきれいに決めたが、ルッツ・トウが3-2になって転倒は口惜しい。ストーリーを語りたいステップは、前より滑り込めてきたかな。
上空を見上げるときの視線の使い方など、羽生結弦に似てきた?!
10 セルゲイ・ヴォロノフ(ロシア) SP:84.17(4)
「Butterflies and Hurricanes」ミューズ♪ タトゥーのような模様が腕に。地元の大声援の中、4回転トウループ+3回転トウループ決まった!が4回転は両足着氷。トリプルアクセルはジャンプが大きすぎて着氷でこらえた感じ。3回転ループを決めると、あとは気持ちよくステップを踏んだ。
11 ハヴィエル・フェルナンデス(スペイン) SP:86.99(2)
「マラゲーニャ」演奏:パコ・デ・ルシア、歌唱:プラシド・ドミンゴ♪ 情熱の赤と黒の衣装で本場のフラメンコを見せる。得意なはずの4回転サルコウが3回転に。3回転ルッツの着氷で少し間が空いたが、落ち着いて3回転トウループをつける。
フライングアップライトスピンでレベル4が取れる人は他にいるかな? トリプルアクセルをきれいに決め、レベル4のステップで締めくくった。
結果、17歳のピトケーエフがトップに立ち、フェルナンデスが2位、会心の演技だったマイナーが3位。ヴォロノフが4位、コリャダが5位と地元ロシア勢は好調
小塚は8位、まだ怪我の影響があるかもしれない。フリーでどのくらいできるか、、、頑張れ~