フィギュアスケートの国内大会、地方ブロック選手権が終了。近畿選手権で本田4兄妹がそろって表彰台という記事(スポーツ報知、日刊スポーツ、ほか多数)。
長男・本田太一、次女・本田真凜、三女・本田望結、四女・本田沙来。初めは望結ちゃんが人気子役ということで、兄・太一や姉・真凜もメディアに取り上げられていた。今年、真凜が世界ジュニアで優勝、あらためて“トップアスリート兄妹”という扱いになっている。
真凜・望結・沙来の3人はオスカープロモーション所属に所属。ドラマや映画に多数出演している望結だけでなく、真凜や沙来がCMなどに出演しているのを、実はけっこう見ている。ジュニアに上がる前の真凜が新発売テレビ画面の中で滑っていたり、沙来がフルーチェをかき混ぜてたり
兄妹の年齢とスケートのカテゴリを整理してみよう。
太一は現在高3で18歳(7月1日の今季開始時点で17歳)。ジュニアとシニア両方に出場可能な年齢で、昨季まではジュニアだったが、今季からシニアに転向した。今大会はシニア男子3位。
真凜は中3で15歳(今季開始時点で14歳)。ジュニア2年目で、まだ今季はシニアの国際大会に出られないが、来季からは出場可能になる。今大会はジュニア女子2位。
望結は小6で12歳、6月生まれなので今季開始時点ですでに12歳になっていた。シーズン開始時の11歳・12歳が出場するノービスAで、今大会3位。
沙来は小3で9歳、4月生まれでやはり今季開始時にすでに9歳。9歳・10歳が出場するノービスBで、今大会優勝。
(スケートの年齢区切りが7月1日なので、4月~6月生まれの選手は同学年のほかの選手より1年早くカテゴリが上がる。ノービスAは中1と小6、Bは小5と小4が中心だが、望結と沙来は小3でB、小5でA、中1でジュニアと上がっていくことになる。)
近畿ではそろって表彰台だったけど、この先はそれぞれのレベルで、それぞれの道
ジュニアグランプリファイナル進出を決めた真凜だが、実は国内大会ではあまり勝てていない。全日本ジュニアできっちり上位に入らないと全日本選手権に出られず、世界ジュニアへの道がほぼ閉ざされてしまう ファイナルの前にまず、西日本ジュニア・全日本ジュニアと関門が待っている。
全日本ノービスAに進む望結は、上位3~4人に入れれば全日本ジュニアに推薦出場できる可能性があるが、今大会でも1位との差は15点。ノーミスで頑張らないと!
同じく全日本ノービスB出場の沙来、11歳になったかもうすぐなる5年生たちと戦うわけで 今季は経験を積むシーズンかな。
昨季、全日本ジュニア10位で全日本選手権出場を逃した太一。フリーが30秒長くなるシニアで体力的にきついかもしれないが、シニアは出場選手の数が少ないので、全日本出場のチャンスは広がる。西日本選手権で12位以内に入ればいい。
ただし、ブロック大会に出場していなかった田中刑事、日野龍樹、山本草太などを含めての12位。男子はジャンプの出来次第で大きく点数が上下するから、全力を出し切らないと厳しいだろう。
記事に「受験勉強に重きを置く中で」とあったが、関西大学へそのまま進学するつもりじゃないんだろうか? ちょっと気になる
ブロック大会の結果を見ていると、ジュニアに上がった頃に注目されてメディアに取り上げられていたが、その後強化からはずれた選手たちの名前も目に入る。
世界選手権やオリンピックに出ることを、叶えられそうな夢として思い描いていただろうか。今、その夢には遠いレベルにいても、頑張ってスケートを続けているんだな