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ジュニア⇔シニア、つれあいの違和感?!

2021年03月22日 18時32分59秒 | スポーツ

 私より先にCMに出ているフィギュアスケート選手(佐藤駿くん)に気づいたつれあい、その後言うことには・・・
 「フィギュアスケートのこととか、覚えちゃったじゃないか~。そうでなくても忘れっぽくなってるのに、そんなこと覚えてたら記憶容量が~」
 ・・・まあ、それはそうでしょうね
 「ルーカスとか」本田ルーカス剛史がなぜ“ルーカス”なのか、うるさく聞いてきたことがあったっけ(本人は兵庫県生まれだが、日系ブラジル人4世にあたるから)。
 「17歳でジュニアなのにシニアに出るとか、18歳なのにまだジュニアとか」このへんの話も、あれこれ説明したんだけど、まだ気になるらしい。
 「ほかの競技でもいるじゃない?卓球の伊藤美誠とか、15歳くらいでシニアの国際大会出てたよね」と私が言うと、「そういう、凄い人は特別で。ジュニアだけど凄いからシニアに出てもいいってことで」「普通はジュニアはジュニア、シニアはシニア」そうなのかな
 「ジュニアに残るとか、シニアに上がるとか、そういう会話が成り立つのが不思議」「選手がジュニアかシニアか選べるってどういうこと?」
 そこか、、、
 ちょっと整理してみよう。男子&女子シングルの場合で、技術水準は日本国内のバッジテスト(最高が8級)
<ジュニア出場資格>
年齢:6月30日時点で13歳以上19歳未満
技術水準:男子6級以上 女子13・14歳6級以上/15~18歳7級以上
<シニア出場資格>
年齢:6月30日時点で15歳以上
技術水準:7級以上
 国内最高の大会は、ジュニア=全日本ジュニア選手権、シニア=全日本選手権。予選は全国を6つのブロックに分けた地区選手権から、東日本選手権/西日本選手権を経て、全日本に進む。
 全日本ジュニア上位(例年6人)は、全日本選手権に推薦出場できる。世界ジュニア選手権派遣は例年、全日本ジュニア優勝者+全日本選手権で好成績だった選手なので、「ジュニアで6位に入って全日本出場」というのが、ジュニア選手たちの大きな目標になっている。15歳以上であれば、年明けのシニア国際大会派遣も可能性がある。
 しかし、ジュニアは参加人数も多く、全日本ジュニア6位に入るのはなかなか大変。そこで「全日本選手権に出る」ことを目標にすると、15歳以上で7級を持っているなら「シニアに出る」ほうが有利な場合がある。そこで「シニアに上がる」という選択をする選手が出てくるわけだ。
 一方、ジュニアの国際大会は世界ジュニアのほか、8月~10月のジュニアグランプリシリーズがある。例年だと6月ごろ該当する年齢の選手たちが参加して選考会が開かれ、そのシーズンの派遣選手が決まるようだ。
 ここで派遣が決まった選手が、国内ではシニアのカテゴリで出場することも可能。2014/2015シーズンの中塩美悠はそうだった。
 世界ジュニアで活躍するなど、シニアで十分戦えると認識したタイミングで上がる場合は、国内・国際大会同時にシニアに完全移行する人が多い。今季の鍵山優真佐藤駿はそのパターン。
 ただし、完全移行後に絶対にジュニアに出ないかというとそんなことはなく ジュニア出場可能な年齢で本人が希望していれば、世界ジュニア選手権に派遣する場合がある。2013/2014シーズンの宮原知子はシニアのグランプリシリーズ2大会に出場、全日本4位、四大陸選手権2位の後に世界ジュニアに出て4位。2018/2019シーズンの白岩優奈も、GP2大会の後でジュニアの国際大会でミニマムテクニカルスコアを獲得して世界ジュニアに出た。(翌年の出場枠確保のために、実力者を派遣したい連盟の希望もあったかと

 ジュニアとシニアでは、ショートプログラムの課題エレメンツやフリーの演技時間など違いがある。両方に出る資格がある選手は、自分の実力や目標を考えながら、シーズンに入るときに決めていく。ほかの競技でどの程度選択の自由があるのか調べないとわからないが、選手にとって有利なほうを選べるのは、悪いことではないと思う。他と比べると競技生命が短いフィギュアスケート、自分に合ったステージで悔いなく選手生活を全うできるならOK

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