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枠、取れている?

2021年03月29日 05時00分08秒 | スポーツ

 世界フィギュアスケート選手権2021が終わり、日本は北京オリンピック出場枠を男子・女子・ペア・アイスダンスの全種目で出場枠を獲得した。
 と思っていたら、なんだか出場権決定方法の条文解釈で論争になっているそうで
 私は2つの解釈ができるなんて全く思ってなかったので、これは英語力が足りないせいかと思ったが、英語圏の人たちでも解釈が分かれているらしく、語学力の問題ではないみたい
 今大会で決定する出場枠は、男子24、女子24、ペア16、アイスダンス19。順位をポイントにして計算する方法は以下の通り:

出場人数(組) 3枠になる条件 2枠になる条件
1 2ポイント(2位)以下 10ポイント(10位)以下
2 合計が13ポイント以下 合計が28ポイント以下
3 成績上位の2人(組)に対して
2人(組)の時の計算方法を適用
成績上位の2人(組)に対して
2人(組)の時の計算方法を適用

・フリーに進出できなかったら18ポイント
・フリーに進出して16位以下なら16ポイント
・フリーに進出して15位以上なら、順位がそのままポイント

 複数枠の条件を満たさず、フリーに進出した国・地域には、順位が高いほうから順に、24/24/16/19枠になるまで1枠ずつ与えられる。(参照:Rule 400 A.3)
★2枠または3枠になる条件を満たした国・地域は、フリーに進出した選手が2人/組または3人/組の場合のみ、2枠または3枠が与えられる。

 残りの出場枠は、男子6、女子6、ペア3、アイスダンス4。9月のネーベルホルン杯を最終予選として決定する。
 世界選手権2021で出場枠を獲得できなかった国・地域は1人/組出場させることができる。
☆2枠または3枠になる条件を満たしたが、フリーに進出した選手が2人/組または3人/組にならなかった国・地域は、世界選手権2021でフリーに進出していない選手を1人/組出場させることができる。

 解釈の分かれる部分は、★と☆のところ。複数枠の条件を満たしたがフリー進出した選手が足りない場合は、「1人/組を最終予選に出場させる権利“だけ”を得た」と解釈するか(1)、「仮の複数枠を得て最終予選で確定させる」と解釈するか(2)で、どこまでを24/24/16/19枠と数えるかが変わってくるのだ。
 Jackie Wongさんのブログに、両方の場合が併記されている。参照してまとめると:
男子
(1)日本3+アメリカ・ロシア・イタリア各2+他国各1(24位イスラエルまで)=23
●24番目のドイツはフリーに進出していないので、枠は与えられない
(2)日本・アメリカ・ロシア各3+イタリア・カナダ・フランス・韓国各2+他国各1(19位チェコまで)=23
*アメリカ・ロシア・カナダ・フランス・韓国は最終予選に出場
 (1)の場合は、上記5か国と今大会でフリーに進出できなかった国、大会自体に出場できなかった国で7枠を争う。
 (2)の場合は、上記5か国に仮に与えられた枠と未定の枠を合わせて12枠を争うと考えられる。
女子
(1)ロシア・日本各3+アメリカ・韓国各2+他国各1(24位フィンランドまで)=24
(2)ロシア・日本・アメリカ各3+韓国・ベルギー・オーストリア各2+他国各1(21位中国まで)=24
*アメリカ・ベルギー・オーストリアは最終予選に出場
 (1)の場合は、上記3か国が加わって6枠を争う。
 (2)の場合は、上記3か国の分と合わせて9枠を争うと考えられる。
ペア
(1)ロシア3+中国・カナダ・アメリカ・イタリア各2+他国各1(15位チェコまで)=16
(2)ロシア・中国各3+カナダ・アメリカ・イタリア・日本各2+他国各1(13位ドイツまで)=16
*中国・日本は最終予選に出場
 (1)の場合は、上記2か国が加わって3枠を争う。
 (2)の場合は、上記2か国の分と合わせて5枠を争うと考えられる。
アイスダンス
(1)ロシア・アメリカ・カナダ各3+他国各1(20位ウクライナまで)=19
(2)ロシア・アメリカ・カナダ各3+イタリア・イギリス各2+他国各1(18位ドイツまで)=19
*イタリア・イギリスは最終予選に出場
 (1)の場合は、上記2か国が加わって4枠を争う。
 (2)の場合は、上記2か国の分と合わせて6枠を争うと考えられる。

 私は(1)の解釈だと思い込んでいた。この方式だと、かなり下の順位まで世界選手権で出場枠が得られやすい。枠を増やす国、減らす国が多いと、男子がそうだったように予定枠が埋まらない可能性が高くなる。
 ペアはフリー進出が20組で枠が16組なので、フリーに進出しただけでは獲得が難しかった。一方、男子と女子はフリー進出と枠が同じ24、アイスダンスは20と19で1つ違うだけ。するとフリーに進出するかどうかで、ほぼ枠が取れるかどうかが決まってくる感じだ。
 もし(2)が採用された場合、日本はアイスダンスの出場枠をネーベルホルン杯で取りに行くことになる。フリーに進出できなかった21位~24位あたりの組は大きな差がないので大変かも
 しかし、今のところ(1)の解釈で報道されている。。。やっぱり(1)だと思うんだけど。。。
 そのうち正式な発表があるだろうから、それを待とう

<追記>
 国際スケート連盟が正式に発表、解釈(1)の通りになった。よかった

コメント (2)
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世界フィギュアスケート選手権2021エキシビション(後半)

2021年03月29日 00時09分06秒 | スポーツ

 世界フィギュアスケート選手権2021、エキシビションはこれから後半。プログラムはこちら

アンドレアス・ノルドバック(スウェーデン・ジュニア男子)
 「ハレルヤ」♪ ブルーグレー。ハイドロやクリムキンイーグル、ヘアカッターなども入れて、上手になりそう。リンク内カメラだと実際のスピードがどのくらいかよくわからないが

ブレイディ・テネル(アメリカ・女子9位)
 「Up!」♪ 赤。膝に頬杖ついたポーズから立ち上がり、ポップな曲で踊る。雰囲気が大人びているけど普通にアメリカの女の子

鍵山優真(男子2位)
 「Take Five」♪ 黒シャツ。何人もの名選手が滑った曲で、ぐいぐいとスピードに乗ってジャンプを跳ぶ。ステップでリズムの取り方、ちょっとした目線や指先の使い方も、リンク内カメラだとよくわかる。
 終わってにこにことカメラに手を振った

カースティン・ムア-タワーズ/マイケル・マリナロ(カナダ・ペア6位)
 「I Lived」♪ ピンク系、黒。デススパイラルでリンク内カメラがすごく近くて、ちょっと怖いくらい 逆さに足と手を持って回転、片脚持ってぶんぶん、EXならでは。

ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン(イギリス・アイスダンス7位)
 ディスコ・メドレー♪ 青系。得意のナンバー、カッコいい ツイズルもリフトもいいが、ディスコらしい振付が楽しすぎる

紀平梨花(女子7位)
 「Bepop and Lulu」♪ 黒短パン。意外とコケットな色気で小粋に踊る。もう18歳だからそんな表現も当然か

キーガン・メッシング(カナダ・男子6位)
 「1,2,3,4」♪ 赤黒チェックシャツにデニム。手拍子で盛り上げて始まり、3アクセル! 細かいステップ、フェンスにジャンプ、バレエジャンプ、バックフリップ 胸までついちゃうハイドロからリンクサイドに跳び上がってフィニッシュ。

アレクサンドラ・ボイコワ/ドミトリー・コズロフスキー(FSR・ペア3位)
 「My Way」♪ ピンク。ストリングスで優雅に、3サルコウ、片手上げツイスト、スロー3回転、リフトと競技並みの高レベル。男性の肩に片足を絡めてその場回転など、EX仕様の要素がいろいろ

マディソン・ハベル/ザカリー・ドナヒュー(アメリカ・アイスダンス2位)
 「Jealous」♪ 黒、白。離れて滑り出す。接写カメラでひたすら2人の世界に浸る。

エリザヴェータ・トゥクタミシェワ(FSR・女子2位)
 「Shallow」レディ・ガガ&ブラッドリー・クーパー♪ グリーン系。歩くような動作から、2アクセルや3回転を跳び、スケーティングの技術をしっかり見せるプログラム。

羽生結弦(男子3位)
 「花は咲く」♪ オレンジ系、手に一輪の花を持って、中央に置く。スケートの一蹴り、手の動き一つまで、祈りに包まれている。
 夢のように美しい3アクセル、ステップの一つのような3回転。
 そっと花を胸に押し当てて、悲しみを越えたところに生まれる希望の空を見上げる。
 涙こぼれそう

アナスタシア・ミシナ/アレクサンドル・ガリアモフ(FSR・ペア1位)
 「Unchained Melody」♪ 黒の上に赤いショール、黒燕尾服。ショールを2人で持ったり、巻き付けたり。女性がキャッチフット、そのエッジをホールドしてぐるぐる。リフトは今日もアクロバティック。

アンナ・シェルバコワ(FSR・女子1位)
 「Everybody Wants To Rule The World」♪ 赤。熊のぬいぐるみを持って登場。ジャンプを跳んで上着を脱いで黒に。追っかけカメラの位置取りのせいか、ジャンプの迫力がいまいち ぬいぐるみを高々と掲げてフィニッシュ。
 「Happy Birthday」が流れて、ネイサン・チェンが花火付きケーキを持って登場一緒に笑顔で退場していった。

ヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ(FSR・アイスダンス1位)
 「My  Way」♪ ピンク、黒。大きく離れたところから近づいてスタート。恋の駆け引きらしいプログラム、2人が違う動きをするところが多くて、かえって面白い。

ネイサン・チェン(アメリカ・男子1位)
 「Rocket  Man」♪ 黒T。スケーティングがきれいになったと感じた。ジャンプの好調さもそれがあるからだと思う。観客がいたら黄色い歓声に包まれただろう、ノリノリで踊ってバックフリップ

フィナーレ
 「A Sky Full Of Stars」コールドプレイ♪ 手に光るライトを持ってみんな登場。リフトやスピンを見せ、みんなで踊ったあとはリンク周りに散らばって終わる。
 一列に並んで、手はつながずに礼。密を避けるのでみんなで自撮りはなし。
 優勝選手だけ残って記念写真

 終わった・・・
 来季、オリンピックも世界選手権も、その他の大会も無事に開催されることを祈って

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