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好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

世界フィギュアスケート選手権2021ペアFS

2021年03月26日 06時35分39秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・世界選手権2021ペア・フリージャッジスコア)。

<G1>
ボグダナ・ルカシェヴィッチ/アレクサンデル・ステパノフ(ベラルーシ) SP:46.20(20) FS:99.35(17) 合計:145.55(18)
 「パイレーツ・オブ・カリビアン」♪ ワインカラーと黒のパンツスタイル。ツイストはレベル1だったが、3トウ+2トウ+2トウ、3サルコウとジャンプをまとめて波に乗った。スロー3ループ、スロー3サルコウが決まる。
 大きなミスなく、ダンスリフトなどのコレオ。ショートよりは満足そう。

クレオ・アモン/デニス・ストレカリン(フランス) SP:50.99(19) FS:93.85(19) 合計:144.84(20)
 「フィフス・エレメント」♪ 白、オレンジに黒ジャケ。3トウ+2トウ、2アクセルなんとか。スロー3ループで転倒、スロー3サルコウは両足着氷になった。男性イーグルのキャリーリフトでは女性が仰向けで手を離す。女性のエッジをホールドしたまま2人でシット姿勢になるコンビネーションスピン、なんか面白い

イオリア・チトチェティニナ/マルク・マジャール(ハンガリー) SP:51.21(18) FS:106.66(13) 合計:157.87(14)
 「Need You Tonight」「Legendary」♪ 黒。ツイストが高い!と思ったらやっぱりレベル4だった。3トウ+2トウ、アクセルはやめて2サルコウ。スロー3サルコウを下りた女性の手に男性がタッチするのがいい。リフトでスプリットポジションらしきものがあったが、、、高橋成美ちゃんのと比べてはいけない 演技のラストは女性を逆さに持ち上げてぐるり。
 全体にスピード感があった。2人とも満足げな笑顔。

アンナ・ヴェルニコフ/エフゲニー・クラスノポルスキ(イスラエル) SP:53.67(17) FS:91.36(20) 合計:145.03(19)
 「To Build a Home」♪ 黒に緑をあしらう。3サルコウで男性が転倒、3トウでも男性がオーバーターンしたが頑張って2トウをつけた。スロー3ループはなんとか抑えたが、スロー3サルコウは転倒。リフトも男性のスピードがいまいちだったり、なんとなく惜しい感じ。

<G2>
エリザヴェータ・ジュク/マルティン・ビダジュ(チェコ) SP:54.30(16) FS:102.99(15) 合計:157.29(15)
 シューベルト「アヴェマリア」♪ 薄緑から黄色、紺。アカペラの女性ボーカルで始まる。3トウ+2トウ決まったが3サルコウで女性が転倒。スロー3ルッツ下りたがループは2回転どまり。ジャンプ系はミスが出たが、2人そろって滑るときのユニゾン、振付の所作が美しく、あまり気にならない。
 女性がスピンする周りを男性がイーグルしてからコンビネーションスピン、ラストは男性が手を広げ女性がその前で手を組む。

レベッカ・ギラルディ/フィリポ・アンブロシーニ(イタリア) SP:54.70(15) FS:99.34(18) 合計:154.04(17)
 「Grande Amore」イル・ディーヴォ♪ ワインカラーのパンツスタイル。ソロジャンプのサルコウが2回転に。2アクセル+2トウ+2トウの3連続はそれぞれ頑張った。スロー3ルッツの転倒はあったが、リフトのポジションや下ろしてそのまま男性の股下をくぐらせるなど、工夫がある。コレオで女性が高く上げた足を男性がキャッチして滑るのもユニーク。

アナスタシア・メテルキナ/ダニール・パルクマン(ジョージア) SP:56.13(14) FS:100.60(16) 合計:156.73(16)
 「Rain, In Your Black Eyes」♪ 薄いグレー。しっとしした曲で、丁寧に滑る。3連続予定の3トウを単独に、単独予定の3サルコウに2トウをつけた。こういう変更をペアで上手くやったのは偉い。
 リフトが1つで途中で下ろしてしまう形になったが、2人とも体の線がきれいで、わりと魅せるペアだと思う。

アニカ・ホッケ/ロベルト・クンケル(ドイツ) SP:57.48(13) FS:105.33(14) 合計:162.81(13)
 「The Other Side」♪ オフホワイト、黒。ツイストは余裕がなくレベル1止まりになった。3サルコウ、2アクセル+2トウを2人そろえてGOEもプラス。スロー3ルッツで転倒したがスロー3ループは頑張った。
 ジュニアで活躍した昨季に比べて女性の体格がよくなった気がする

<G3>
イヴリン・ウォルシュ/トレント・ミショー(カナダ) SP:59.41(12) FS:116.83(12) 合計:176.24(12)
 「Vai Vedrai(シルク・ド・ソレイユ)」「Le Lacrime Nascote」♪ ワインカラー、黒。ツイストをスムーズにこなし、3トウ+2トウを揃え、3サルコウも入った。スロー3ループ、スロー3トウと多少こらえてもコケない。キャリーリフトは男性がきつそうだったけど頑張った。
 できることは全部やりました、という感じで充実の表情。マスクがカナダ国旗

ニコーレ・デラモニカ/マッテオ・グアリゼ(イタリア) SP:59.95(11) FS:126.55(8) 合計:186.50(8)
 「Pilgrims On a Long Journey」「Saturn」♪ 青緑のつなぎ。3サルコウ、3トウ+2トウとジャンプをまとめる。スロージャンプは3ループ、3サルコウ共にオーバーターンしそうなところを少しこらえた。コレオでは男性の靴に乗るダンスリフト。
 要素から要素へ切れ目なく移っていく。リフトを下ろすときの女性の見せ方がきれいだと思う。

カーステン・ムア-タワーズ/マイケル・マリナロ(カナダ) SP:63.45(10) FS:131.84(5) 合計:195.29(6)
 「The Blower's Daughter」♪ ライトグリーン、赤紫。手をつなぐ動きからスタート。ほとんど構えなしで3サルコウ+2トウ+2トウを揃えた スロー3ループ、スロー3サルコウ共に流れがいい。スピンの出で女性を肩に乗せてから下ろしたり、コレオでも肩に乗せてからぐるぐる回したり。レベルを取りこぼした部分もあるが、それでも高い演技構成点で高得点。表現力は健在。

ミリアム・ツィーグラー/セヴェリン・キーファー(オーストリア) SP:64.01(9) FS:118.29(11) 合計:182.30(11)
 「Another Love」「Let the Wind Carry」♪ 赤から黒、黒。ツイストはややもたれるキャッチに。3トウ+2トウ+2トウは揃わなかったが、3サルコウを合わせてきた。男性の肩に女性を乗せてからそのままスピンに入る。スロー3フリップきれいに、スロー3サルコウは片手上げで。
 力を出しきれた演技で満足そう。

<G4>
三浦璃来/木原龍一 SP:64.37(8) FS:120.04(10) 合計:184.41(10)
 「Woman」♪ 黒の裾にピンク、黒。ぎゅっと手を握ってから2人膝をついたポーズでスタート。ツイストがきれいに決まり、3連続ジャンプは2トウの3連続になった。スロー3ルッツ、迫力ある。スピンの姿勢がどれもきれい。3サルコウ決まった! スロー3ループの転倒が惜しい・・・。デススパイラルはレベルが?
 ラストは肩に乗せるコレオ。これはオーストリアのペアに負けたかと思ったが、、、120出た! PCSがショートより上がっている。この時点で10位以内を確定 木原くんはほっとした顔、璃来ちゃんは少し悔しそう。
 日本人同士のペアで10位以内は初めてでは 快挙

アレクサ・クニーリム/ブランドン・フレイジャー(アメリカ) SP:64.67(7) FS:127.43(7) 合計:192.10(7)
 「Fall On Me」「Immersive Light of Love」♪ クリーム色の裾に水色、クリーム色から青系グラデーション。見事な髙さの3ツイストでレベル4。3トウ+2トウは女性が3トウでステップアウト、セカンドがつけられなかった。スロー3ループ、スロー3フリップはどちらも鮮やか
 リフトから下ろすときのダイナミックさ、肩に乗せて女性を回すコレオなど、見せどころたっぷり。時間をかけてもっといいペアになってほしい。

アシュリー・ケイン-グリブル/ティモシー・ルデュク(アメリカ) SP:64.94(6) FS:120.37(9) 合計:185.31(9)
 ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」♪ グレーから黒。ツイストのときディレイ回転みたいでカッコいい 3ループをペアで跳ぶのは珍しいかも。3連続は女性がステップアウトして+コンボになってしまった。スロー3ルッツ、スロー3サルコウと完璧。コレオのそろってスパイラルが素敵

彭程(パン・チェン、Cheng PENG)/金楊(ジン・ヤン、Yang JIN)(中国) SP:71.32(5) FS:129.86(6) 合計:201.18(5)
 「Cloud Atlas」♪ ブルーグレー、黒ジャケ。序盤のサルコウが2回転になり、3トウで女性が転倒とミスが出た。しかしツイストを決め、スロー3ループを下りると調子が出てくる。デススパイラルからスピンへの流れがよく、しっとりとストーリーを表現。スロー3サルコウは高々と舞い上がり、リフトはどれもスムーズ。ダンスリフトのコレオも評価が高かった。

<G5>
エフゲニア・タラソワ/ヴラジミル・モロゾフ(ロシアスケート連盟) SP:71.46(4) FS:141.30(3) 合計:212.76(4)
 「アダージョ」performed by ディマシュ・クダイベルゲン♪ 黒とグレー。3サルコウを完璧に合わせ、見事としか言いようがない3ツイスト。3トウでミスが出たが、スロー3ループを片手つきでこらえ、スロー3サルコウは文句なし。
 上げるところから下ろすまで、一つの物語のようなリフトが続く。背中を重ねるようにして滑るコレオ、美しい。

アナスタシア・ミシナ/アレクサンドル・ガリアモフ(ロシアスケート連盟) SP:75.79(3) FS:151.80(1) 合計:227.59(1)
 「ボヘミアン・ラプソディー」クイーン♪ 赤、赤と黒。冒頭の3サルコウ+オイラー+3サルコウから、ひたすら高難度の要素を繰り出してきた。レベル4の3ツイスト、スローは3ルッツと後半のループ。3トウは男性が両膝をついてスライド、そのまま跳んだ 女性を跨ぐような動きからのデススパイラル。
 曲が「We Are the Champion」に変わって、女性を片手の上に座らせるようなリフト、アピールしまくる。イーグルでのキャリーリフト、コレオは女性を背中に乗せた後、足を持ってぶん回す
 ベスト大幅更新。

隋文静(スイ・ウェンジン、Wenjing SUI)/韓聡(ハン・ツォン、Cong HAN)(中国) SP:77.62(2) FS:148.09(2) 合計:225.71(2)
 「Rain, In Your Black Eyes」♪ 群青、黒。向かい合って離れて立ち、近づいてリフトから。片手上げのツイスト、キャッチの位置が高い! 3トウ+2トウ+2トウ、そろえた。スロー3サルコウ、下りてからぐーんと伸びるところへ男性が追いつき、そのままデススパイラルへ。足を絡めるようなスピン、大きなスロー3フリップ。
 審判席に迫って来る印象的なコレオ GOEは満点に近い。美しいスプリットポジションのリフト。それでもトップに立てず、悔しそう。

アレクサンドラ・ボイコワ/ドミトリー・コズロフスキー(ロシアスケート連盟) SP:80.16(1) FS:137.47(4) 合計:217.63(3)
 ジェームズ・ボンド・メドレー♪ 赤紫、黒。3サルコウを下りたが3トウで女性が転倒、+コンボに。隋/韓にも負けないくらい美しい片手上げツイストが決まる。スロー3フリップで着氷が乱れた。
 くるくると女性を回転させたり、足に絡めるようにリフトしたりするコレオ。イーグルから投げるスロー3ループ、スピンもレベル4だったが、、、
 得点を見て肩をすくめる。ロシア国内では勝っている相手にここで負けたのは悔しいだろう。

 結果、優勝はミシナ/ガリアモフ、2位隋/韓、3位ボイコワ/コズロフスキー。タラソワ/モロゾフが4位、彭/金が5位。北米勢はムア-タワーズ/マリナロ6位が最高で、クニーリム/フレイジャーが7位。
 そして、、、三浦/木原が10位 五輪枠を取るどころか、2枠獲ってしまった
 北京オリンピックの出場枠は:
3枠:ロシアスケート連盟(1位・3位・4位)
2+1枠:中国(2位・5位)
2枠:カナダ(6位・12位) アメリカ(7位・9位) イタリア(8位・17位)
1+1枠:日本(10位)
1枠:オーストリア(11位) ドイツ(13位) ハンガリー(14位) チェコ(15位)
 残り4枠はネーベルホルン杯で争うことになる。

 国としての参加ができない状態のロシア、優勝して表彰式で流れたのはチャイコフスキーのピアノ協奏曲だった 北京オリンピックまでに解決するだろうか。
 今夜からアイスダンスが始まる これも楽しみ

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世界フィギュアスケート選手権2021男子SP

2021年03月26日 00時47分49秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・世界選手権2021男子ショートプログラムジャッジスコア)。

<G1>
ヴァルター・ヴィルタネン(フィンランド) SP:60.27
 「Thule」「This Place Was A Shelter」♪ 黒に水色のライン、胸に赤。いきなり違う曲が流れてしまうハプニング しばし間があって仕切り直し、今度は大丈夫。3アクセルは転倒したが、3ルッツきっちり、3トウ+3トウも決まった ちょっとロボット風の動きが独特なステップはレベル4獲得。ラストの音に合わせたポーズも面白かった。

ラリー・ルポロヴェル(ブルガリア) SP:58.29
 映画「ジョーカー」♪ 緑系に紫のパンツ。ピストルでバン!のポーズからスタート。予定表に書いてあるのとは全然違うジャンプで 3ルッツなんとか、2アクセル片手をつき、3フリップ+2トウ下りる。最後のスピンを音楽より早めに切り上げてしまったのは、身体がきつかったのかな。

ピーター・ジェームズ・ハラム(イギリス) SP:61.56
 「フットルース」ケニー・ロギンス♪ 赤Vネック。最初からエンジン全開、エネルギッシュに踊りまくる。3アクセル転倒、3ルッツ+3トウきまり、3フリップは少しふらついたが耐えた。映画のシーンみたいなステップ、レベルは1だけど楽しい

バサル・オクタル(トルコ) SP:67.14
 「Cry Me a River」マイケル・ブーブレ♪ 赤紫。3アクセル、少しオーバーターンしたが着氷。3フリップ、3ルッツ+3トウは余裕があった。前の3人に比べるとスケーティングが伸びて安定感がある。

イワン・シュムラトコ(ウクライナ) SP:73.98
 「Une Vie d'Amour」シャルル・アズナヴール♪ 白で襟と袖口が赤。予定構成を変えて、最初に3アクセル、片手をついたが下りる。3ルッツ+3トウ、3フリップと高さがある。
 ムーディーな曲を丁寧に振付をこなして表現、見応えのあるステップ。ほぼノーミスで終わって氷を叩いて喜ぶ。得点にさらに笑顔

<G2>
ドノヴァン・カリーリョ(メキシコ) SP:73.91
 「Parachute」「In the Mood」「Sing Sing Sing」「Big Band」♪ ピンクのシャツのグレーのサスペンダーパンツ。人気者の彼、笑顔を振りまきながらスタート。音に合わせて軽快に跳ねながら、3アクセルをびしっと下りてすぐキック。3ルッツ+3トウもまとめ、後半3フリップも安定。
 速報ではスピン、ステップが全部レベル4 スケーティングも前よりずっとよくなっている。

アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル) SP:78.05
 「Milim」♪ 黒。ベテランがここで登場。3アクセル決まり、4トウはややこらえた。3ルッツ+3トウは問題なし。彼のステップは細かく動くイメージだったが、今回はしっかり足元を見せてきていると思った。
 手応えを感じた表情のフィニッシュ

ルーカス・ブリツィギ(スイス) SP:78.27
 「Amber」♪ 黒に銀の模様。最初にコンビネーションスピンという珍しい構成。4トウがきれいに決まった 3アクセルは少しだけ詰まった感じ。3ルッツ+3トウを下りると思わずガッツポーズ。
 膝をつき後ろに片手をついて滑るつなぎが面白い。ジャンプが全部決まって、最後のステップは気分良さそうだった。ベスト大幅更新でトップに立つ。

パウル・フェンツ(ドイツ) SP:68.43
 「Wire to Wire」♪ グレー系のグラデーション。冒頭の4トウ転倒したが、3アクセルは高さがあって良かった。3ルッツにつけたトウが2回転で開いた感じ。スピンやステップはうまく曲と溶け合っていたが、本人のキャラ同様、地味だったかな

ニコライ・マヨロフ(スウェーデン) SP:75.59
 「サウンド・オブ・サイレンス」♪ 黒。関係者しかいないけど、地元応援団の声援に送られて登場。3ルッツ+3トウでしっかり高さを出し、3アクセルは片手をついたが着氷。イーグルとイナバウアーから3フリップを決める。
 フライングキャメルスピンの回転速く、片手側転から入るステップはなかなか魅せた。レベル4を揃えて満足のフィニッシュだったが、得点には少し悔しそう。

 ここまででトップのブリツィギ(スイス)がフリー進出決定1番目。

<G3>
マウリツィオ・ザンドロン(オーストリア) SP:63.88
 「Earth Song」マイケル・ジャクソン♪ ベージュにグレー、背中に木の模様。3アクセルは軸が大きく曲がって転倒 イーグルからの3ループはきれいに入った。3ルッツ+3トウは着氷で引っかかったがこらえる。
 背が高く手足が長いので、エッジに乗ってすーっと滑るだけで映える。

エフゲニー・セメネンコ(ロシアスケート連盟) SP:86.86
 「Criminal St. Petersburg」より「The City Which Doesn't Exist」♪ 白い袖に黒ベスト。4トウ+3トウ、4サルコウと立て続けに決めてきた 3アクセルは下りてイーグルに繋げる。のびのびと体を大きく使っていて、スピンの足換えジャンプもダイナミック。
 迎えるコーチのミーシンさんが嬉しそう

閻涵(イエン・ハン、Han YAN)(中国) SP:81.52
 「A Thousand Years」♪ 5分袖白シャツ。「加油!」の声が聞こえる中に登場。空の彼方まで飛んで行きそうな3アクセル 3フリップ+3トウも高くて、4回転を跳んだのかと思った。後半3ルッツも見事な出来。
 一歩がぐいーんと伸びていく心地よさ、ゆったりとリラックスしたスケーティングのステップはただ見ていたい・・・
 得点を見てほっとしたように手を叩いた。

ミハイル・コリヤダ(ロシアスケート連盟) SP:93.52
 「Let's Get Loud」♪ グリーンのジャケット。軽快な曲に乗って調子よく動き出す。4トウでオーバーターンしたが上手く3トウをつけた。イーグルからの3アクセル、下りてツイズルに。3ルッツも鮮やか。
 キャメルスピンをピタッと止めてポーズ、ステップも体がよく動いていて切れがいい。スピン、ステップとレベル4を揃えてきた。さすが

ミハイル・シャイドロフ(カザフスタン) SP:59.14
 「Lemon Tree」♪ ターコイズブルー。4トウ、3アクセルと続けて転倒 3ルッツ+3トウは成功させて気を吐く。まだ体の線が細く、スケーティングがあまり伸びない。ジュニアからシニアに上がったばかりなので、これからという感じ。

<G4>
コンスタンティン・ミリュコフ(ベラルーシ) SP:78.86
 チャイコフスキー「くるみ割り人形」♪ 緑の軍服風。玩具の兵隊が命を得て踊り出すようなスタート。4サルコウ、3アクセルと見事 知らない選手だったがお見それしました 3ルッツでオーバーターンしたが、3トウをつけられた。
 スピンも丁寧で好感が持てる。ミーシャ・ジーがこの曲で滑ったのを思い出した。

鍵山優真 SP:100.96
 「Vocussion」♪ ベージュの和風襟。新しい衣装、父がスーツで見守る。音が鳴った瞬間にぱっと表情を変えて弾むように動き出す。4サルコウ+3トウ、高い 4トウ、流れすぎそうだったが抑える。3サルコウ、ばっちり。
 キャメルスピン、シットスピンと回転速く、つなぎの動きも音と一体になって、ゆったりしたリズムから一気に加速するステップ、全てレベル4も取れて完璧なデビュー
 得点を見て万歳

アレクサンドル・セレフコ(エストニア) SP:70.74
 「Bout It」♪ 黒、迷彩パンツ。予定では4ルッツに挑戦だったが、3ルッツに。その分高さは出た。3アクセル、なかなかいい! ところがフリップが2回転になり、セカンドも2トウになってしまった
 つなぎでハイドロブレーディングを見せたり、全体に躍動感がある。基礎がしっかりしていて、スピンとステップはレベル4が取れたんだけど、、、惜しい。

ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:81.43
 「Baby Did a Bad Bad Thing」♪ 赤シャツ。大人の雰囲気を出して小粋に動いていく。4サルコウは転倒したが、3フリップ+3トウ、後半3アクセルとしっかり決めてきた。
 大きくグライドしながら動いていくステップ、身体の奥からビートに乗っていく感じがベテランらしい。

ヴラヂミル・リトヴィンチェフ(アゼルバイジャン) SP:68.43
 「Concerto de Espana」♪ 右が赤、左が黒のジャケット。スペイン系の曲なのでフラメンコ風の振付。4トウですごく傾いたが見事に抑えた。3アクセルはきれい。3フリップで転倒してコンビネーションにできず。
 きびきびした動き、サパトの音で速度を増していくスピンなど、プログラムとしては悪くない。

ヴィンセント・ジョウ(アメリカ) SP:70.51
 「Vincent (Starry Starry Night) 」ジョシュ・グローバン♪ ブルーグレー。柔らかな男性ボーカルに乗って、自分の名前と同じタイトルの曲で滑る。両手上げ4ルッツ転倒、4サルコウに3トウをつけたがやや詰まったか。3アクセルは手をついて、結局転倒
 スピンの中のジャンプとか、すらっとした体をしなやかに使う滑りとか、スケーターとして魅力がたくさんある。それは間違いない。

<G5>
チャ・ジュンファン(韓国) SP:91.15
 「Dark Pastoral」♪ 黒系。バイオリンの音に乗って、ゆったりとエッジに乗って行く。4サルコウ決まり、3ルッツ+3ループが入った 3アクセルも安定している。
 伸びやかさと丁寧さを備えたステップでレベル4、ラストのスピンはレイバック姿勢がきれい 久々に見た彼の演技がいいものでよかった

宇野昌磨 SP:92.62
 「Great Spirit」♪ 臙脂色にブルーのストーン。昨季から滑り込んだプログラム、勢いよく動き出す。4フリップ、入った! 4トウでやや着氷が流れ、無理せず2トウをつける。クリムキンイーグルを見せ、3アクセルで転倒 
 ステップはさすがのスピード感、速い動きの中でもレベル4が取れるのは強い。演技構成点の高さにも救われた

金博洋(ジン・ボーヤン、Boyang JIN)(中国) SP:77.95
 「Trio 1 in D」「Mechanisms」♪ 藍色。振付はシェイ=リーン・ボーン。冒頭の4ルッツ、転倒 次の4トウに2トウをつけたが、うまくはまらず。3アクセルが入ってほっとする
 シットスピンにイリュージョンから入ったり、今までやっていないような動きがいろいろ入っている。さすがに不本意な得点、、、

ケヴィン・エイモズ(フランス) SP:88.24
 「Indigene」「Gorilla et Kabila」♪ ワインカラーに白の幾何学模様。最初のジャンプは4トウの単独に、次を3ルッツ+3トウにしてきた。ターンからの3アクセル、少しオーバーターンしてしゃがみ込むような着氷になったが、必死にこらえた。
 曲がズンズンとビートを刻むところでスピンはよく合う。ステップのラストに手をつかない側転

キーガン・メッシング(カナダ) SP:93.51
 「Perfect」エド・シーラン♪ 薄茶のシャツ。4トウ+3トウ、決まった 3アクセルも安定していて、下りた後の流れ方が鍵山優真と似ているかも。後半に単独の3ルッツ。
 スピンで「チェンジエッジ後もスピードが落ちない」と解説・本田武史さんに褒められる。キス&クライで指にはめてた赤と青のポンポンは何

デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:81.22
 「Le Grand Tango」アストル・ピアソラ♪ 黒の透ける生地。なんだかまた背が伸びた?すっかり大人の体つきになって、ジャンプが大きく感じる。3フリップ+3トウ入り、3アクセルも着氷。ルッツも3回転だけど雄大で見応えがある。
 得意のシットスピン、ユニークな姿勢と回転速度の速さが目をひく。ほかのスピンもただ出るだけでなく何かしら表現していく。そこにパートナーがいてタンゴを踊っているかのようなステップ。ますますカッコよくなっていく

<G6>
ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:91.25
 「Sinnerman」♪ 黒にストーンを散りばめる。速いビートでぐいぐいとスピードに乗りながら、3フリップ、足を上げてから3アクセル、3ルッツ+3トウと決めてきた。ステップの中で大きなバレエジャンプ、下りてすぐピボット。キャメルスピンの回転の速さ、キャッチフットを高く上げた姿勢。クロス一つにも無駄がない。作品としての見事さ。

羽生結弦 SP:106.98
 「Let Me Entertain You」ロビー・ウィリアムズ♪ 黒にゴールドのストーン。腕組みしたポーズから、パン!と腕を広げて動き出す。じらすように曲に合わせて踊りながら、4サルコウでやや詰まったがうまくイーグルに繋げる。4トウ+3トウ、完璧 ターンからの3アクセルを下りてぐいっと伸ばしていく。
 どんどん熱狂の渦に巻き込むように、シットスピン、激しいステップ。どうだ!と羽生の世界を繰り広げた。観客がいたらどんな歓声だったことだろうか

ダニエル・グラスル(イタリア) SP:79.43
 「Dig Down」ミューズ♪ 黒。12月にコロナウイルスに感染して1か月半練習ができなかったということだが、見事な4ルッツを見せてくれた 3アクセルは下りたとき後ろに体重がかかってよろけそうになってしまった。後半の3ルッツに2トウしかつけられず。
 キャメルスピンで、肩越しにエッジをキャッチするユニークな姿勢。背が伸びたせいか、姿勢が少し猫背なのが気になる

マッテオ・リッツォ(イタリア) SP:83.30
 「Arranged Piece」「A chi mi dice」♪ 青。なかなかきれいな色の衣装。4トウ、下りたと思ったが「両足着氷になりましたね」と解説・本田武史さん。3アクセルがスムーズ、後半3ルッツ+3トウもスムーズ。
 雰囲気が大人っぽくなって、プログラム全体がごちゃごちゃしてないところがいい。

ネイサン・チェン(アメリカ) SP:98.85
 「Asturias, Canción del Mariachi」♪ 白シャツ。4ルッツで珍しく転倒、イーグルから3アクセルを下りてまたイーグル。後半に4フリップ+3トウを決めるのはさすが
 フライングキャメルスピンの途中で「チェンジエッジをしたときにバランスを崩した」(解説・本田武史さん)。ステップになってようやく、彼らしさが出てきた感じ。
 「いつものスピードがありませんでしたね」と実況アナも言っていた。

モリシ・クヴィテラシヴィリ(ジョージア) SP:74.66
 「アムステルダム」♪ 紺のシャツにワインンカラーのパンツ。「サルコウとトウループの区別がつきにくい」と実況アナに言われてる 4サルコウでオーバーターンしたが3トウをつけられた。3アクセルと4トウはステップアウト。
 シャンソン風の曲の雰囲気を出しているステップは悪くない。

 結果、羽生結弦がベスト更新ではなかったもののトップに立ち、2位に鍵山優真。9年前のニースのように、17歳が旋風を起こすか 3位ネイサン・チェンと羽生の差は8点ほど。フリーの出来次第、と見ているだろう。4位コリヤダ、5位メッシング、6位宇野昌磨は大きな差がない。ここまでがフリー最終グループ。
 ジェイソン・ブラウン7位、チャ・ジュンファン8位、エイモズ9位、セメネンコ10位、リッツォ11位、閻涵12位。このあたりの選手たちがどのくらい上げてくるだろうか。
 来季の出場枠とオリンピックの出場枠は、なんだかややこしいことになりそう。その辺は後でまた。

 このあと、2時10分からペア・フリー。三浦璃来/木原龍一、頑張って~~~

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